2012年11月17日土曜日

西野の家Ⅱ 基礎工事 その3

基礎の型枠が取れた「西野の家Ⅱ」。本日は埋設配管、散水栓、水道メーター等の確認に来ました。 


水廻りの集中する北側の一角。水廻りの床下を使って外気を余熱し各部屋に配る方法はすっかりおなじみになりました。(笑)脱衣所の床が暖かいのは気持ちがよくてなかなか好評です。

散水栓を確認し

次はメーター位置を確認します。

難しい基礎断熱の内外の取り合いや、二階の排水を受ける管の位置を確認します。

今年着工している3軒の家は全てインフラを地中埋設としているのが特徴です。通常上下水道や都市ガス以外、主に電気と通信用の線は壁に穴を開けて室内に引き込みますよね~?しかし今後、建物をより長く使うことを考えると壁を傷めて電線を増やしたり入れ替えたりすることは時に危険も伴います。今まで壁入りの現場でも内部に空配管を入れて線の入れ替えに問題が生じないようには考えてありますが、今後特に通信分野の線がさらに高速で大容量のものに進化することを考えると地下から線を入れる方が補修や増設を考えてもより簡単といえるでしょう。

前田の家 内外装工事 その3

「前田の家」では、内装工事の真っ最中。私も毎日のように現場に出入りし各部を見回しながら一日が過ぎてゆきます。写真は床下換気口の枠。

こちらは、戸を設けない出入り口の枠回りの詳細です。他の枠よりもより面が大きく、軟らかく取られていることがお分かりでしょうか?愛犬との同居に小さな子供さんが走り回ること、洗濯コーナーと居間の間を当分はお母さんは忙しく行き来せねばならないこと等々を考えて、体に優しいデイティール(部分)を考えてみました。

床との取り合いで見るとより分かりやすいと思います。

壁に貼られたシナベニアはグレーの黒板塗装を行う予定です。家族間の連絡や子供たちが心おきなく壁一杯に落書きできるように大きく設えました。

棟梁と打ち合わせを行うI所長。
外装も美しく貼り上げられ、建物が完成に近づいてきました。

発寒の家 内外装工事

南を向く大開口が特徴の「発寒の家」の姿が現れてきました。周囲の街並みの中にどんな存在感を放つのかだんだん楽しみになってきました。

室内ではフローリングを貼り始めました。

床の材料は「前田の家」と同じアルダー材ですが、発寒の家は窓枠や見切りも同じ材で統一し、よりシンプルな印象を狙います。

キッチン流しの下、見えなくなる部分も丁寧な仕事が続きます。

断熱境界の外に出る配管や配線は写真のように特に厳重に気密化されます。

天井に吊り込まれた第一種熱交換換気器の本体。「発寒の家」の特徴は省エネ住宅に対するヨーロッパ的思想と北海道的思想の双方を有していることです。要は機械による熱交換換気と内外温度差による自然換気(パッシブ換気)。もっともっと簡単に言うなら、機械による制御か?自然の法則を建築化する知恵か?そんな感じです。クライアントさんが住みこなしてゆく中で自分達に合う方を選択できるように、また体感としての省エネを雰囲気だけでなく身近にみえる化出来る家とするためにあたためてきたアイディアです。

機械換気もパッシブ換気も建物の基礎体力に当たる部分はしっかりとしたものでなくてはなりません。このブログでお伝えしているように、最近では現場全体にこうした意識が徹底し、一時期は断熱気密化に不利と言われた在来軸組み構法もツーバイ構法もほとんどその差はなくなりました。

2012年11月12日月曜日

前田の家 内外装工事 その2

壁に貼られた松板。まだ押し縁は付いていません。完成すると、板と板の間の隙間は見えなくなります。さて今日は外壁と窓の見せ方です。壁に30cmもの断熱をすると当然ながら壁の総厚も大きくなります。ちなみに断熱も含んだ壁全部の厚さが「前田の家」では約36cmになります。窓を壁に取り付ける場合、従来なら窓を壁よりも2cm程度突き出して取り付けるのが一般的でしたが、最近は写真のように、壁の厚みの中にサッシを引っ込めて取り付けることが多くなりました
(詳しい理由に興味のある方は過去のブログも参照していただくとありがたいのですが http://ako-re.blogspot.jp/2011/04/20110304_09.html
外観から見ると陰影の深いスッキリとした窓廻りの印象になります。

完全に壁厚の中に納まった木製サッシ。

窓の上部の黒いラインは通気部材です。

サッシの下部は水切が設けられ、雨水が外壁を伝わないように工夫されています。

貼り方は大工の腕の見せ所。

壁の板の縦張りは垂直性が命。一枚おきに垂直な定規(目安)となるようにレーザーで垂直を出した板を割付け、その間に板をはめ込むように貼ってゆきます。二枚に一枚は垂直を計った板が来るので、貼り進むにつれて縦張りのはずが傾いてゆくといったことがおきません。小さな工夫といえばそれまでですが、足場を取った後に通りから見られることではじめて客観的に仕事の正確さが問われることを知っているからこそ、こうした配慮が浮かぶのです。

雨を避けるために養生した加工場で板を調整しながら貼ってゆきます。

こちらは、新居に取り付けるTVの大きさを仮に示したもの。周囲にはAV機器の棚板やスピーカー等が取り付けられ配線は極力隠蔽としスッキリ見せる予定です。

窓の枠は、タモの集成材ですが厚みを20mmに落とし、木口を太鼓面に取ることにしました。枠回りは直接手や体に触れるところですからいつも優しさを感じるように考えます。しかし必要以上に大きくはしません。さりげなく必要最低限の納まりで全体的に主張しすぎない頃合を考えます。

縦枠と上枠の取り合い等々もしっかりチェックしてゆきます。話は変わりますが、床材のアルダーが赤く血色が良い印象なのに対して枠、巾木に用いるタモ材は少し青みがかった印象なので、シンプルにWAXで拭くか?白を少々着色し壁の白味に馴染ましてしまうか?検討中です。

今日はレミオロメンなんていかが?http://www.youtube.com/watch?v=NaNFzYrnDSE

2012年11月8日木曜日

西野の家Ⅱ 基礎工事その2

連日の雨で、基礎工事には厳しい環境が続いています。しかしそこは工夫に継ぐ工夫!せっかく施工したコンクリートが雨で痛まないように打設した後に素早くビニールによる雨避け養生を行った「西野の家Ⅱ」の現場です。

風で飛ばぬように全て型枠にタッカーで固定し昨日の大雨を乗り切りました。ブログをお読みの方はもうお分かりと存じますが、建物の品質は、こうした地道な気遣いから生まれます。基礎屋さんや現場監督さんの機転に感謝したいと思います。特に北海道の晩秋の現場は天候を読みながら一歩先んじる意識がとても大切なのです。
昨年も悪天候の中様々な工夫がありましたよね~(笑)


発寒の家 板金工事

「発寒の家」の屋根はシート防水ですが、今日は板金屋さんが現場に入っています。その理由はスノコの下の腐れ止めや窓の下の水切等々のディティール(細部)をより完璧にするためです。

こうして梁の上に板金を貼って雨水が梁の頭を腐らせぬように工夫します。

写真は窓下の水切り。ここは厚物の0.8mmでシャープに折り曲げスッキリ仕上げます。「発寒の家」はシンプルな形状でモダンな印象を狙いますからこうした部分は強度に余裕を持たせながら必要最低限の厚さのイメージで仕上げてゆきます。

今日はヘンデルのサラバンドなんていかが?もともとはハープシコードの練習曲として書かれたそうですが、私のイメージではヘンデルというよりS.キューブリック監督の映画バリーリンドンのテーマ曲のイメージが強いです。貧民出身のバリーが当時の貴族社会の中で成り上がる様子を描き、照明から衣装まで全て18世紀当時のものを再現し撮影されたそうですが、重厚な調べに相応しい映像を得て名曲にさらに磨きがかかったように思います。ヘンデルも天国でうなずいているかも知れません。前書きが長くなりましたが映像付きでどうぞ!

2012年11月7日水曜日

前田の家 内外装工事

毎日、毎日雨ですね~...。みなさまいかがお過ごしですか。写真は無事に葺き終った「前田の家」の屋根です。一見普通の横葺き屋根に見えますが、実は無落雪タイプのものです。以前にもお話したようにここ最近は落雪する屋根は作っていません。三角屋根の無落雪がなぜ良いかというとひとつには、雪が落ちないために「建物のどの面にも玄関を計画できる。」ということが言えます。当然のように雪が落ちる三角屋根だと雪の落ちる勾配方向の面には窓や出入り口は配置し難くなります。要は三角形のかたちが正面に見える方向にしか玄関は計画し難くなってしまうことが、結果として間取りの自由度を狭めてしまうのです。

たとえば道路が北側の敷地の場合、通常だと玄関は道路に近く、反対に居間は南側といったように離れがちになります。両者が離れると双方を結ぶために長い廊下やホールが出来やすいのは想像がつきますよね~?(笑)しかし無落雪の屋根を使うことで、玄関を落雪を気にせず居間の近くに取ることが出来るのです。面積条件が厳しい事が多い住宅はこの長い廊下が必要か否か?は、実に大きな問題です。さらに敷地内に雪が落ちないならば、駐車や敷地内の通路も自由に計画することが可能になります。車の依存度が高い地方都市で、自家用車の置き場を敷地内に取れるか否か?これまた大きな違いですよね~?(笑)。

結局、屋根のかたちは三角が良い、間取りは極力自由に、面積は無駄なく使いたい。車は複数台敷地内に停めたい。といったような、建て主ならば皆当たり前に思う事柄が「雪を落とさなくてよい!」三角屋根ならば比較的楽に実現できます。

四角い陸屋根は形が要求(無落雪)を満たすという意味で素直なデザインと言えますが、シンプルな三角屋根の街並みや屋根裏の斜め天井の心地よさもなかなか捨てがたいと私は思うのです。そんな理由で「雪の落ちない三角屋根?」といった、一見矛盾するようなスタイルも私的には「あり!」と思います。もちろん世の中にはかたちが素直に機能や要求を満たすものこそ本物である!といった考え方や美学もあるとは思いますが、私はむしろ色々なかたちがあったほうが四角い屋根一辺倒よりも街並みが楽しい気がします。(笑)さてみなさんはどう思いますか?

窓を雨や雪から守る役目の雨切り屋根こちらは雪が少量落ちます。

さてこちらは内部の様子。アルダー材の床が貼りあがってゆきます。

厚みは19mm、巾は120mmという見事なアルダー材(ギターなんかの材料)のフロア。もちろん無垢材です。

今日はポリスなんていかが?

2012年11月5日月曜日

発寒の家 気密測定第一回目

さて、先週の「前田の家」に引き続き今週は「発寒の家」の気密測定です。こちらもU棟梁渾身の仕事で万事抜かりなし!Dr.タギの計測開始です。

結果は実にあっけなく...いえいえけして悪い方にではなく、良いほうにあっけなく0.1cm2/㎡が出ました。流石!武田社長にU棟梁、何もいえません。ほんの最近までは在来工法で高い気密化は構造上難しいと言われてきましたがそんな言葉が色あせて聞こえるほど大工さんや現場管理者の水準は向上しほんとうに感心してしまいます。不思議なもので最初は全員で苦労しながら、時には1時間以上にも渡り漏気部分を探しながら性能を出していたものがいつの間にかそのコツが身体化し、いとも簡単に達成できる様子はなんだか不思議な気持ちになります。(笑)
そう言えば、二年前の「南あいの里の家」では漏気部分がなかなか見つからず苦労しましたっけ?(笑) 「南あいの里の家」気密測定 http://ako-re.blogspot.jp/2010/10/blog-post_30.html


最近暗くなるのが早いですよね~、2階の南側の壁が全てガラス貼りの様子がよく目立ちます。もちろんブラインドを考えているのですが、そこから漏れる暖かな光が素敵な夜景として街並みに参加してほしいと思います。

今日はチャックベリーなんていかが?思いっきりロックンロールで(笑)!

西野の家 Ⅱ ケーシング取付

基礎のベース(底板)のコンクリート打設が終了した「西野の家Ⅱ」です。

各部の仕上がり寸法を埋め戻しの前に撮影しておきます。

次の工程は布基礎の壁部分に当たるコンクリートを打つために型枠を立てるのですが、その前に室内からの排水や引き込む電気の線などを通すケーシング(筒)を固定していきます。もちろん鉄筋を痛めぬように鉄筋のマス目の間に筒を固定するのですがそれが言うは易し...行うは難し。しかし、ふと見ると設備屋さんいいものを使っているではありませんか!(笑)黒いプラスチック製のホルダーで簡単に筒を固定しています。これなら簡単に移動も出来ます。

高さを揃えたり、間隔を合わせたりが簡単に行えます。写真はパッシブ換気の給気口。

左奥に見えるのは基礎断熱のための分厚い断熱材です。

今日はビートルズなんていかがでしょう?

2012年11月3日土曜日

前田の家 気密測定第一回目

今日は、「前田の家」の最初の気密測定です。登場するのはすっかりおなじみになったDr.タギ。一般に気密測定の限界は通常の機器で0.5cm2/㎡程度と言われています。しかし北海道の大工さんは、仕事の水準が高く、特に神経質にならなくとも0.6cm2/㎡程度は楽に出してしまいます。せっかく良い仕事をしても測定員の技術や機器の性能で正確に計れないのは張り合いがないですよね~?そこで登場するのがDr.タギというわけです。

I所長、I棟梁、設備屋さんや電気屋さんが見守る中で測定開始。最初は僅かな隙間がどこかに集中している。とのDr.の指摘で全員隙間探し。

テープの増し貼りやコーキングで漏気部分を止め、再チャレンジ!さて結果は...

なんと相当隙間面積C値は0.1cm2/㎡を達成!現場のみなさまおめでとうございます。
さて二回目もこの数字を維持できるように頑張りましょう!

さて今日はビールが美味しいですね~!ということでJUMP!