「追分の家」は外張り断熱のキモとなる工程に到達しました。
外張り断熱材は現在市販されているボード状断熱材の中で最も性能の高いフェノールフォーム。通称ネオマの愛称で大活躍している高性能品です。
窓廻りの四方枠と外張り断熱材の接合部はウレタンガンの口金が入るように10mm程度隙間を設けそこにウレタンを充分盛り上がるまで注入します。硬化後、カッターできれいに削り、丁寧にテーピングを行います。
一カ所ごとに丁寧にウレタンを削ります。北海道以外の地域の大工さんは断熱工事をしない場合も多いのですが、道内の大工さんは標準業務の中にGWやボード状断熱材の仕事も含んでいます。
北海道がこと断熱に関しては最も安価で高品質な理由が大工工事における断熱施工の標準化(当たり前化)です。
道民には意外かもしれませんが、現在わが国では2025年を目途に断熱の法制化が進んでいますが、それは言い換えればまだ任意でもかまわないのが断熱なのです。そんな理由で北海道以外の地域ではほとんど断熱をしない現場もまだまだ少なくありません。
温暖地域だからといって必ずしも家の中が暖かくないことは冬に本州に出張した経験のある人なら誰でも知っていますよね。根拠のないイメージって厄介です。
平たく言えば国内で概ね沖縄以外の地域は程度の差こそあれ断熱が欠かせないのが日本の住まいの現状です。そんな意味で言えば見ただけですぐに暖かな住まいの大切さが思い浮かぶ北海道は住まいに対する断熱の必要性を疑う人がいないという意味で、とても幸運だったと思います。
長い180mmの高価なパネルビスさまを使い、これまた高価な100mm厚のネオマさまを留め付けて行く。生粋の外張り屋のリノアさん・・外壁はなんと長い3×10版・・断熱設計屋冥利に尽きる・・もちろんこの他に壁内にはGWが105mmしっかり入ります。
足場には看板も設置され中々現場らしくなってきました。㈱リノアさんの看板カッコいいですね~(笑)
今日はDEF LEPPARDなんていかがでしょう