9/2(火)札幌、9/4(木)帯広でセミナーを開催いたします。超断熱化によって建物の設備計画は驚くほど簡単になります。特に暖房設備はほとんど存在を消してしまう程です。また間取りやインテリアの可能性も大きく広がる意外な「断熱」の可能性について豊富なスライドを用いて解説させていただきます。どうぞたくさんのご来場をお待ちしています。
2014年8月31日日曜日
2014年8月28日木曜日
澄川の家 キッチンの打ち合わせ
久しぶりに登場のクリナップのI氏。今日は「澄川の家」のご夫妻と一緒に製作キッチンのお打ち合わせです。ちなみに昨年リニューアルした札幌のショールームのレイアウトやデザイン、展示はI氏の仕事。以前のショールームを知っている人なら分ると思いますが現在はまったく別物に生まれ変わってます。実はその功績が認められて、旭川、つい先日は帯広のショールームもリニューアルしましたとのこと。うーんさすがです!来月は帯広に講演会で出かけるのでぜひ見学に行こうと思います。さて肝心のキッチンなのですが、カバ材の厚板で作る方向で打ち合わせがまとまり、各種の機器やアクセサリーも決まりました。話は変わりますが、I氏の尽力で当事務所のキッチンはさまざまな形のものが最近は全てオーダー品になりました。対面式やアイランド型、コの字、コ+I等々様々なレイアウトが可能になるので台所の設計の自由度が飛躍的に高まります。LDK一体の大空間を好む北海道スタイルの間取りには特にキッチンのリクエストが多く。居間の家具のような扱いや調理以外にも色々なワークスペースとの融合が増えています。家庭事務のコーナーや手芸に工作。以前はなんとなく家の奥だった空間が家族にとって楽しい場に変わることは設計者として嬉しい体験です。
宮ノ丘の家Ⅱ 地鎮祭
本日は美しく晴れ上がった空の下、「宮ノ丘の家Ⅱ」の地鎮祭です。クライアントさんが最初にご相談に来られたのが2010年。紆余曲折を経てめでたく本日着工となりました。眺めは最高の敷地ですが、ちょっとユニークな地鎮祭。実は敷地が斜度30°の傾斜地なのです。地鎮祭は読んで字のごとく、宮司を招き祝詞(のりと)を奏上して地の神を鎮め、工事の安全と建て主一族の繁栄を祈るものです。もちろん地面の上で行うのが一般的ですが。今回は空中に仮設のステージを跳ね出し、まちに飛び込むようなドラマチックな祭壇を設けました。工事を担当するのは、㈱剛建築工房さん。「2007ニセコの家」、「2011宮ノ丘の家」、「2012前田の家」、「2013西野里山の家」、中でもニセコの家はクライアントさんの多くが訪れた経験をお持ちのはず。不思議な事に剛さんの担当した家たちは熱狂的なファンが多く設計者が同じでも、見学の指名をいただく事もあります。社長のMさんや、I所長、M主任のきめ細やかな仕事がきっとその理由なのでしょう。
うーん離陸しそうな感じです。
斜面に跳ね出された祭壇。
宮司さんもこんな眺めの良い祭壇は初めてとのこと。安全に気をつけてみなさん頑張りましょう!(笑い)
いやね・・・この家も想い入れ一杯!
今日は渡辺美里 「夏が来た」なんていかが(笑)
2014年8月23日土曜日
恵庭の家へ
一番新しく建ったのに、なんだか妙に街に馴染んでいる感じがいいと思います。
南側の家庭菜園の様子。
ナチュラルに年を重ねた表情が半年くらいで出るところが気に入っています。
ちなみにこちらは半年前の様子。
今日はL.Fバンドなんていかが。
2014年8月22日金曜日
澄川の家 構造パース
従来は、設計者と棟梁の頭の中にしかなかった建物の骨組み。今や立体化して自由な方向から眺める事が普通になりつつあります。写真は、今回はじめてお付き合いするプレカット工場の最新版加工用CAD(材料を加工するためのプログラム)の3D出力の映像ですが、土台や横架材をピンク、柱を黄色、間柱を空色、筋交いを緑で示し一目で全体像が把握し易くなっています。
0勾配の屋根を外張り断熱し室内側から構造材をリズミカルに楽しめるように大梁と直交方向の部材は間隔を詰め、部材寸法を小さくしてみました。いよいよ週明けから建て方。今から楽しみです。
今日もBuzz Feitenで行きましょう!
2014年8月21日木曜日
宮の森の家 基礎配筋工事
みなさん、8/19の雨はひどかったですね、今年は全国的に大雨が頻発し特に西日本では死者まで出る大きな災害になっています。北海道もここ最近は、一端降り出すともの凄い量の雨が短時間に降るスコール型の天候に変わってきているように感じます。現在、基礎工事が進行中の「宮の森の家」の現場でも土の掘削終了後、雨に合いせっかく掘った地面に水が溜まってしまいましたが後日全てポンプで排水し砂利を敷き込んで基礎の鉄筋工事が始まりました。
基本的に札幌市内の旧国道5号線より山側は直接基礎に適した良好な地盤が多いです。「宮の森の家」の敷地も固く締まったシルト層。現在露出しているのが地山(じやま:もともとあった地層)。造成で盛り土するのは一見土地を使いやすくしているようにも感じますが硬く安定的な地山の上に不安定な土を置いた構造という見方も出来ます。数十年動いていない盛り土は信頼性が高く問題ありませんが、新たに行う盛り土の場合は固い地山まで杭や基礎を伸ばして直接建物の加重が掛かるように設計します。基礎下に砂利を入れる場合は後で下がる事がないように十分転圧し締め固めて地山と馴染ませておく事が大切になります。
緩い傾斜地のために基礎高さは二段階に切り替えます。理想を言えば傾斜地の勾配なりに基礎を作れると一定の深さが維持できてよいのですが、さすがに難しいので写真のように階段状に切り替えながら凍結深度を維持します。
明日は配筋検査。頑張るぞ!(笑)
今日はBuzzフェイトン!この調子で快調に行きましょう!(笑)
2014年8月19日火曜日
澄川の家 新しい外壁に悩む
その間に「澄川の家」の工程も順調に進み!と行きたかったのですが・・・そこはものづくり、毎度ながら全て順調とは行きません。(笑) まあその問題とはずばり「工期」。今回、初めて300mm断熱に取り組む ㈱飛栄建設のM所長の見立てによれば工期が明らかに不足気味。おまけに地域型ブランド化事業の補助金の申請期限等々を含めると、今から1週間くらいは巻きを入れたいところ。そこで外壁の仕様を変更する事を提案した次第。おなじみの押縁仕上げではなく、より簡単で、見栄えもよく、安価な仕様を考え中です。
写真は現場を担当するM所長。手前に見えるのは外壁の貼り方の実物大模型。地元で手に入りやすい材料を使って北海道の個性溢れる外壁の板貼りを試作中。最近、環境意識の高まりと同時に木製の外壁の要望が増えてきました。クライアントさんの中には、熱烈なファンもいてうれしい限りなのですが、そうした希望に答える為にも従来の貼り方の他に新たな木貼りに挑戦しようと思っています。
横に貼ってみたり・・・
たて、よこでリズムを作ってみたり・・・みなさん完成をぜひお楽しみに!(笑)
今日はゲットバックなんていかが、工期よ!帰って来い!そんな感じで(笑)
2014年8月8日金曜日
澄川の家 床下断熱工事
数日前、「澄川の家」では床下の断熱工事を行いました。写真は厚さ10cmのEPS断熱材です。この断熱材を防湿処理した床下に敷き詰めその上からコンクリートを打ってしまいます。こんな風に床下は完全に断熱された室内となります。
基礎をしっかり断熱する事で外気や土壌の温度に影響され難くくコンクリートの大きな熱容量を生かした床下空間が完成します。外断熱で大きな熱容量を室内側に開放することは温度変動の少ない穏やかな室内を生み出しますし、暖房も冷房も極小運転や時には間欠運転で十分になります。
2014年8月7日木曜日
宮の森の家 GL設定
無事着工した「宮の森の家」の敷地です。写真はGLの設定をしているところ。一般的に敷地が水平な平坦地の場合、悩む必要はありませんが、傾斜地の場合はどこの高さを玄関前に設定するかで後々までの家の出入りのし易さが決まってしまいます。従来、日本の家は住い手の健常期を想定した間取りが多く、高齢化や二世帯の使用を前提にした設計を取り入れる意識自体が希薄でした。スクラップ&ビルドを当然のように受け入れて来たライフスタイルや不動産価値を建物に薄く土地に厚く配分する日本独自の価値観も建物寿命を本来の耐久性よりも遥かに短いものにしてきました。要は日本において住宅は二~三十年で建て替えることが当たり前であり、高齢化による身体機能の低下や売却や譲渡により第三者が新たな住まい手になるというケースは想定外とされてきたのです。30年もローンを払って同じ期間、自分しか住まない(住めない?)家を延々と作り続けることなど続くはずもなく、世帯数を住宅ストックが上回ってもなお新築を作り続けなければならないのは、一つには世代を超えて住み継ぐことができる、まともなストックが乏しいことも理由の一つです。たとえば当たり前のようにコンクリートで固定的に作る玄関ポーチをあえて造らない。後に発生するニーズを見越してあえて作り込まないのも意外に賢い選択です。そのためには変更が困難な地盤の高さを計画当初からしっかり読み込んでおくことが欠かせないのです。「宮の森の家」では車寄せよろしく、屋根の下にカーポートと玄関を設け雨や雪に当たらずに車の乗り降りを可能にしようと考えました。車の出入りを想定した高さならば後にスロープに改造しても勾配が急すぎることはありません。
2014年8月1日金曜日
澄川の家 アースチューブ敷設工事その2
澄川の家の敷地は非常に水はけの良い火山灰地層。地熱で外気を暖めて室内に引き入れるアースチューブを敷設してゆきます。ちなみに地下水位の高い敷地ではアースチューブに限らず管を埋設して何らかの工夫をする際には細心の注意が必要です。どんな敷地にでも可能な方法ではないのでまずは敷地の状況をよく観察して判断する事が大切です。土が乾燥していても、外気と管内の温度差によっては内部結露も考えられます。そこで浸透枡や点検口を設置して管の内部の健康診断や必要とあらば洗浄がいつでも可能なようにしておきます。
ピンク色に見えるのは外貼りした断熱材の隙間にウレタンを注入したところ。乾いたところできれいに削り取って左官屋さんに渡します。
通常、北海道では外貼断熱材の仕上げは基礎の周りを埋め戻した後、一番最後に行います。基礎の保護モルタルは土の上だけで、土中の部分は断熱材が直接土に触れています。しかし近年は北海道といえども温暖化の影響でシロアリの被害が聞かれるようになりました。そこで「澄川の家」では設備屋さんの配管が終った後に左官屋さんが断熱材の表面と天端を樹脂モルタルでしっかりコートしてから土を埋め戻す事にしました。この後建て方が始まると1階の床組はホウ酸処理の予定です。
今日は懐かしめでABBAなんていかが!
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