夕闇に浮かび上がる「恵庭の家」外部は板貼りが進行中。南側の家庭菜園を見下ろす大窓が出来上がりました。冬の夜は暖かな光が漏れてよいのではないでしょうか。しかし内部では造作工事の目玉であるオーダーキッチン工事が進行中。「恵庭の家」を担当するのはキッチンハウス札幌のY女史。エコシラ合板を使った美しいキッチンを作っていただきました。
全員でバックカウンターの3mのステン天板を取り付ける。「恵庭の家」はお料理好きの奥さんのためにキッチンスペースのボリュームを特にゆったり設計しています。フロントカウンターはシンクとガス台が一体式で間口が2.4mあり、AEGの食器洗浄機やグローエの混合水栓を装備しています。天板は私の地元、発寒鉄鋼団地で研磨されたものです。
センターテーブルのボックスを組んだところ。材料は低圧メラミン化粧板。もの凄く重たいですが耐久性は抜群です。
天板の仕上げはキッチンハウス独特のきめの細かいバイブレーション仕上げ。天板の木口は20mm厚。シンクの両側にはワークスペースが配置され右利きでも左利きでもストレスがありません。よくシンクの左右どちらかにしかワークスペースのない設計を見かけます。シンクを大きくしたいという要望のせいかもしれませんし、設計者にそうした思惑が希薄なのかもしれませんが水場の左右にスペースがあるととても助かります。一方で注意することは、対面型キッチンは従来の壁を向いたI型とは異なる使いこなしのセンスが主婦に求められます。洗い桶や三角コーナー、布巾に、レードルやターナー等々。今まで使いやすさ優先でなんでも天板に並べていた感覚のままぐるりと回れ右をした時を想像してみて下さい。(笑)対面型のレイアウトは居間から見ると居間の一部にキッチンがインテリアとして加わるわけですから、当然雑然とした雰囲気になります。背中を向けることを最近は嫌う傾向にありますが、背中を向ける≒手元が見えづらいから上手く成立していたLDKの距離感がそのままでは崩れてしまうのです。そこで天板の上に極力物を乗せない、見せないセンスで使いこなすことが対面型のレイアウトを素敵に生かすコツになります。具体的にはレードル(お玉)やフライ返し、ターナーといったものは見た目がシンプルな厨房用のステンレス製に変えて、レンジフードに吊るすとか、洗い桶は食洗機を導入した場合は思い切って置かないとか、まな板はキッチン本体に収納できるタイプを選ぶとか、普段から見せるところ、隠すところを意識してキッチンとその廻りを使いこなしてほしいと思います。
こちらは同時給気排気式のレンジフードを取り付けているところ。従来のレンジフードは排気専用のために家の内部が負圧になってしまい。玄関ドアが重たくなったり、ストーブの炎が消えたりするトラブルがありました。非常に高い気密を必要とする300mm断熱の現場ではこうした影響を防ぐために排気しながら給気も行うタイプのレンジフードにしています。さてあちこちが細かく出来上がってきました。楽しみですね~(笑)
ところで今朝の真央ちゃんは素晴らしかった!ほんとうに光り輝いていました。6種類の3回転ジャンプを含むジャンプの回数は合計8回!自らのシーズンベストを6点も上回った。完璧でした。演技が終った後、こみ上げる想いに一瞬、顔をしかめた姿にこちらまでぐっと来ました!今までごくろうさま!そして感動をありがとうございます。なによりリンクに詰めかけた観衆のみなさんにお礼を言います。みなさんの国にも素晴らしい選手がいることでしょうしかし隣の国にも同じ選手がいることをみなさんは大声援で認めてくれました。ほんとうに嬉しかったです。
今日は真央ちゃんと観客の皆さんに最高のラフマニノフをお贈りします。