こちらは着々と進む「サーム千歳」の外断熱改修現場。4棟ある大規模マンションを順次、外断熱化して行くプロジェクトです。地球環境の未来を考える上で今後益々重視すべきは「既存ストックのグリーン化」。そのためには、先細る新築の高性能化だけでは難しい!なので、積極的に取り組んでいます。
上の写真は、シール材の接着強度を下地別に確認しているところ。下地の違いによって接着強度は当然異なるのでよく確認して、適材適所に相応しい製品を使用する。
この日は北海学園大学工学部のみなさんが現場視察にお越しになりました。現場解説をしていただいているのはH主任。
こんな風に壁に75mmの断熱材で外断熱し既存のコンクリート躯体をスッポリ包んでしまします。もちろん室内の温熱環境が改善するのはもちろん、躯体の経年劣化も軽減できますから、定期的な修繕サイクルが伸びて住まい手の負担が減ります。
2021年現時の新築工数は概ね80万戸/年・・今後益々新築が減る中で既存住宅の総数は約5400万戸だそうです。2050年の0カーボン社会を本気で目指すなら、いかに既存住宅をグリーン化して行くのか・・悩ましいですが逃げずに積極的に向き合いたいと思います。