2012年11月8日木曜日

西野の家Ⅱ 基礎工事その2

連日の雨で、基礎工事には厳しい環境が続いています。しかしそこは工夫に継ぐ工夫!せっかく施工したコンクリートが雨で痛まないように打設した後に素早くビニールによる雨避け養生を行った「西野の家Ⅱ」の現場です。

風で飛ばぬように全て型枠にタッカーで固定し昨日の大雨を乗り切りました。ブログをお読みの方はもうお分かりと存じますが、建物の品質は、こうした地道な気遣いから生まれます。基礎屋さんや現場監督さんの機転に感謝したいと思います。特に北海道の晩秋の現場は天候を読みながら一歩先んじる意識がとても大切なのです。
昨年も悪天候の中様々な工夫がありましたよね~(笑)


発寒の家 板金工事

「発寒の家」の屋根はシート防水ですが、今日は板金屋さんが現場に入っています。その理由はスノコの下の腐れ止めや窓の下の水切等々のディティール(細部)をより完璧にするためです。

こうして梁の上に板金を貼って雨水が梁の頭を腐らせぬように工夫します。

写真は窓下の水切り。ここは厚物の0.8mmでシャープに折り曲げスッキリ仕上げます。「発寒の家」はシンプルな形状でモダンな印象を狙いますからこうした部分は強度に余裕を持たせながら必要最低限の厚さのイメージで仕上げてゆきます。

今日はヘンデルのサラバンドなんていかが?もともとはハープシコードの練習曲として書かれたそうですが、私のイメージではヘンデルというよりS.キューブリック監督の映画バリーリンドンのテーマ曲のイメージが強いです。貧民出身のバリーが当時の貴族社会の中で成り上がる様子を描き、照明から衣装まで全て18世紀当時のものを再現し撮影されたそうですが、重厚な調べに相応しい映像を得て名曲にさらに磨きがかかったように思います。ヘンデルも天国でうなずいているかも知れません。前書きが長くなりましたが映像付きでどうぞ!