2015年6月29日月曜日

山の手の家 屋根防水工事

「山の手の家」の屋根はお馴染みの0勾配シート防水。先輩建築家の小室雅伸さんから教えていただいた方法を元に少しづつアレンジを加えながら使っています。ヒーターと屋内排水管の要らない安価な無落雪屋を目指して使い始めましたが、今のところたいへん満足しています。なによりシンプルが大切。写真は薪ストーブの煙突の逃げ部分。工業用ドライヤーと溶接液でみるみる仕上げて行きます。

通気垂木の上に野地合板そして防水。凄くシンプルです。

先日来の雨が表面に溜まっています。 


こちらは雨や雪が落ちてほしくないところに付ける堤防。雨水や雪解け水は基本的に軒先から落ちますが、下に開口部がある場合や人の出入りがある場合はこうした工夫で対処します。
 

出来上がりはこんな感じです。

雨の多いシーズンに入りましたが、ほぼ半日で屋根防水が終わるのは助かります。
 
今日はビリーコバーンなんていかが
 

6団体のみなさんが「澄川の家」へ

合同研究会翌日の土曜日は6団体のみなさんに「澄川の家」を見ていただきました。特に緊張したのは、住まいと環境東北フォーラムの吉野先生、安井先生、洒井事務局長まで一緒にお越しになられたことです。吉野先生はパッシブ換気についてア-スチューブの地中予熱の効果や夏季と冬季の取り扱い、燃焼空気を必要とする薪ストーブとの併用の状況、等々・・・環境の研究者として時に鋭く、優しく質問をいただき答える私もちょっと冷や汗をかきました。(笑) 安井先生は実務家らしく22条地域内で外装に木貼りを採用した理由やパッシブ換気の確認申請上の扱い、木製サッシや各部の樹種等々、こちらも厳しいところを突いた質問をいただきました。20名以上のみなさんからさまざまな質問が飛び私自身、日頃の不勉強を反省しました。

奥さんも最近では見学者に慣れたそうで、毎月のガス代や住んでみての感想等々に笑顔で答えて下さいました。やはり生活者の視点がみなさん最も興味のある事柄なのですね。(笑)

毎回ながら、設計図面も公開し壁の断面模型共々見ていただきました。

26坪の小さな家なので一気に全員入れる訳もなく、1階班、2階班、外部班に自然に分かれて見ていただきました。

パッシブ換気の心臓部に当たるユーティリティーはなかなかの混雑状態。(笑) 好きな人ばかりで中々出てこないので、入り口に並ぶ人も・・・ 

あっという間の60分、みなさま遠路はるばるありがとうございます。もっと上手にお答えできるように私も勉強しておきます。とにもかくにも一緒によい家を考える仲間が増えて嬉しく感じた週末でした。
 
今日はニールラーセンなんていかが