2012年12月10日月曜日

発寒の家 お引渡し

さて、今日は「発寒の家」のお引渡しです。今までいろいろありましたけど、無事出来上がってほんとよかった~(笑)。道南杉のよい匂いに包まれて今は充実感で一杯です。納品の準備を妻と共に終え現場に向かいました。

リビングからの眺め。明るい家になりました。

こちらはキッチンからの眺め。製作はクリナップ直需事業部。

家具は旭川家具の㈱匠工芸。

二階にもかかわらず吹き抜け付きの明るい浴室。内装は道南杉板貼りです。

主寝室と間接照明。最近は茶系が人気のようです。

すこし日本以外のアジアの香りを意識した客間の障子です。

葛布を貼り、引手はアルダー材で加工したフスマ。

北海道の家に広めたい玄関土間。天井の格子が二階の明るさを下に落とします。

職人の手による各部のディテールも内覧会の楽しみですよね~(笑)写真は鉄製の丸棒を美しく曲げた階段の手摺の一部です。

キッチン収納の扉の手掛け部分。

シャープに薄く折り曲げられたキッチンの天板です。

下階に光を落とし、気配を感じさせる床のスノコ。もちろんアルダー材です。

かわいい!と大人気だった㈱匠工芸による床の換気ガラリ。

㈱店舗什器製作所によって削り込まれたアルダー材の手摺。

縦格子のように見える壁の杉の押し縁と遮熱ブラインド。縦と横の美しい縞模様もすっかりおなじみになりました。

今日は一緒にS.ブライトマンでもいかがですか。

発寒の家 内覧会満員御礼!

悪天候にも関わらず二日間で約100名ものご来場をいただきまして誠にありがとうございます。初日は大雪のため道はザクザク...足元のわるい中、わざわざ内覧会にお越しいただいたみなさまに「チーム発寒」を代表いたしまして心より御礼申し上げます。特に二日目の日曜日は午前中からたいへん多くのご来場をいただきました。多くの市民の方々ばかりか、行政、研究者の方々、同業の皆さんまで広くお越しいただいたことはチーム一同ほんとうに嬉しく思っています。当日いただいた貴重なアドバイスや励ましの言葉を大切にして、今後のものづくりに精進したいと存じます。

忙しい時期にもかかわらず、内覧会を建築版の北海道物産展として広く市民への情報発信の場にしたいという趣旨に賛同し、快く会場をお貸しいただきました建て主さまにこの場をお借りして心より御礼申し上げます。居住を前提としない現実味に乏しいモデルルームではなく、リアルなライフスタイルから生まれた「生きた間取り」を体験することは、ともすれば貧しさが指摘されがちな現代の私たちの家づくりにとって、貴重な機会となるでしょう。知恵を試される時代だからこそ、知恵を絞った建築がたくさん生まれるとよいと思います。そんなわくわくする家たちを毎週末、家族で見に行く楽しみが街の文化として根付くことを心より願っています。(笑)

                    チーム発寒 プロジェクトマネージャー 山本亜耕