2019年9月6日金曜日

野幌の家Ⅱお引渡し

本日は午後から「野幌の家Ⅱ」のお引渡しでした。3月から丸々半年。ついに完成!・・・ほっ・・

「チーム野幌Ⅱ」のみなさん!小川さん、貝塚さん、佐山さん、クリナップの石川さん、匠工芸の桑原さん、新宮商行の瀧川さん、瀧澤ベニヤの瀧澤さん・・・そして現場をまとめていただいた飛栄建設の松田所長さん、U棟梁・・本当にごくろうさまです。

オーダーキッチンを担当していただいたクリナップさんの取説。いつも本当に丁寧な仕事をありがとうございます。

タイルと見切りとクロスの取り合い・・・いつものように基本的にタイルのネット貼りはナシ・・全て一枚一枚割付・・端部の役物もナシ・・・飛栄建設さん本当にありがとうございます。
北海道産ニレ材のフロア・・・瀧澤べニアさまありがとうございます。虎杏がワイルドで住まい手さんにとても気に入っていただきました。

住まい手さんのご要望・・・気軽に掘りごたつ(笑)。こちらも見事にU棟梁に作っていただきました。ありがとうございます。

おっ!基礎断熱ならではの手軽さで掘りごたつ・・・ふっふっふっ・・鍋の季節は足元のコンセントが大活躍(笑)

おおっ!

お見事!パチパチパチ・・

超硬質セラミックの天板にエコシラ合板(白樺積層合板)の扉
タイルは住まい手さん好みの翡翠色

床の換気ガラリもピシッと


開けると網戸用ネットが貼ってあります 

あらためて最新の一種換気をEU品質で使ってみようと思いました。結果はなかなか設計も大変・・・でもすごく静かで各種機能も凄く進化していてびっくり。

もう国産には戻れないかな~(笑)まあ・・大口径スパイラル配管の設計と施工が命ですけど。

こちらはリモコン。例えばリフレッシュモードは日常の窓開けのように大量の外気を導入してスッキリしたい時に使うモード。もちろん外気温と室温を比較して熱交換が不合理な夏場は熱交換を自動キャンセル。冬場は古臭い電気デフロスター(熱線)なんて使わないで勝手にバイパスモードに切り替わり熱交換素子の結露を防ぐ。もちろん結露水用にドレンは完備、薪ストーブを焚きたい場合は着火時に大量の空気が必要なので一定時間給気量を増量・・もちろん今書いた機能はほんの一部でそれらの組み合わせや実行停止をスマホにて外部より遠隔操作可能・・等々・・あんま言いたくないけど進んでます・・

丸ヨイケウチの小川さん、そしてスパイラル配管を担当していただいたカイヅカ電気の貝塚さん、ありがとうございます。

でも・・これって完全に窓を否定してない?(笑)・・ 
天井のRAグリルも照明ラインに合わせてピシっ!とね(笑)風切音はとっても静かです。

こちらはエコシラ合板で作ったトイレのキャビネットカウンター。強度のあるエコシラの天板に手すりを彫り込み加工。U棟梁ありがとうございます。 
こんな感じで掘り込み部分にまで握りやすいように太鼓面取り・・恐れ入りました。
本日は昨年の胆振東部地震からちょうど一年・・・全道ブラックアウトの教訓から、普段使いできるPVシステムを導入。まちの巨匠、佐山さんは元大手電機メーカーのアイディアマン。身近な電気部品で予算に応じた自家発電システムを設計製作してくれます。

想えば・・去年このシステムが付いていたらなあ~

最後にまた新たな挑戦の機会を与えていただいた住まい手さんに心より感謝申し上げます。今までお待たせして申し訳ありませんでした。そしてこれからもよろしくお願いいたします。

本年二軒目のお引渡しが完了。今はホッと一息・・・明日は道東からお客様。

また来週から頑張りまーす!(笑)

今日はスティングでも聞いてワインでも飲むことにします。





新琴似の家Ⅱ 外装工事

14cmの付加断熱の上にタイベックを貼り、エアホール加工をした通気胴縁を横方向に貼り終えた「新琴似の家Ⅱ」です。

ここまで到達すると大工さんは外部班と内部班に分かれて外装の木貼を進めつつ、内部の工事を続けます。

そして室内側の気密&防湿ビニールが貼れた状態で第一回目の気密試験となります。 

先日、気密測定は完成時1回のみ!という作り手の方とお話ししました。専門的にはボード気密と申しまして内装用のボードで気密&防湿ビニールを挟み付けることで気密が完了する!という考え方です。

もちろんそれであっても必要な気密性能が確保できるのであればかまいませんが、漏気を発見してもその原因は内装ボードの向こう側ですから、位置を特定することも、まして漏気部分を目視確認することも出来ないわけです。

要はとりあえず今回も必要な気密は出ましたー・・・しか分からないわけ・・

なので設計側、施工側の弱みを自覚することはできず、もちろんスキルUPにもつながらないのです。

そんな理由から当事務所の現場では必ず気密&防湿ビニールが目視できる状態(修理可能な状態)で1回目を行うようにしています。

 こちらは構造用合板を下地にした水切りの様子。白いタイベックを先行させてその上から取り付けます。
こんな風に端部を立ち上げて更に止水&防水します。

こちらは窓上の通気層の出口。窓が室内側に引っ込むことで通気層からの排水を妨げない工夫です。

北側斜線に配慮しつつも・・南東側の光を当てにしている右隣りの二階リビングに配慮するために屋根の勾配と高さを決めている。

300mm断熱を続けたこの10年間で、超断熱化することにより室内の加温を目的とする日射量はかなり減らせること、従来のように可能な限り南側の窓を大きくする副作用として明る過ぎ、暑過ぎ・・といった問題に対処するために外付けブラインドをはじめとする対症療法が場合によっては過大になり過ぎることが分かってきた。

超断熱化は例えば、大開口部による積極的な南面採光のような従来の設計常識も大きく変えつつある。

その分、同じ敷地内での計画(間取り)の自由度は高まりこんな風に自分の受け取る日射量をあえて減らして周囲への配慮に振り分ける余裕も生まれてくる。

今日はリヒターのバッハなんていかが