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2012年2月13日月曜日

内覧会を終えて

2/11.12の二日間に渡り開催した「北25条の家」の内覧会。雪祭りの最終日とブッキングし、激しく雪に見舞われる中、60名を超える方々にお越しいただきました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。札幌以外から来ていただいた方もいてほんとうに嬉しく思っています。

小さくて大きな「北25条の家」のLDKは大好評でした。

建物の横からスッと入る玄関もかわいらしくて好評でした。

通りから少しだけ室内が見える。逆に室内からは通りが全て見渡せる窓です。

2階のバルコニーは年間を通じて暮らしに必要な半屋外の空間を提供します。

「北25条の家」専用にデザインされた内照式照明は反射板が空中に浮遊する感じを狙いました。

 今後、さらに少子化が進み、マイホーム取得中心世帯の規模も縮小する中で、シンプルでリーズナブルな小さな家へのニーズは益々増えると思います。建築とはほんとうに不思議なもので、小さいものは小さいなりに、大きなものはまたそれなりに不思議な魅力を秘めています。しかし双方に共通していることは、どちらも徹底的に突き詰めねば絶対によい間取りは生まれないということでしょうか?
 また私たちチームのために快く現場をお貸しいただいた建て主さまに、心より御礼申し上げます。小さな家を単に狭い家で終わらせないための設計的な挑戦は建築家として何物にも変えがたい体験になりました。素晴らしい学びの場を忘れることなく精進したいと存じます。

今日はモンドグロッソ!ブラジリアの風景と共にいかがですか?




2012年1月15日日曜日

北25条の家 内装工事01

ほぼ壁の石膏ボードを貼り終わり、天井に取り掛かった「北25条の家」です。

階段は蹴込板(ケコミイタ)を傾けた作りでシンプルながらしっかり25cmの踏面(フミズラ)を確保します。小走りに二階に上がるときも蹴込板につま先をぶつけづらくなる優しい階段です。

「北25条の家」の調理用熱源はガス。器具の位置を計りながらコックの位置を確認します。

I型キッチンのために壁際に混合栓の蛇口や調理器具の電源、給排水管が集中します。これも流しが搬入される前に忘れや勘違いがないか確認しておきます。

作業中の背中が居間から丸見えにならないように、また調理器具や食器の置き場として背面にパーテーション兼用の収納を作ります。写真はその下地。

ユーティリティーからは階段が見えます。

すっかりおなじみになったカウンター掘り込みの手摺です。

雪がやんで久しぶりの青空。
今日は松田聖子でも!

http://www.youtube.com/watch?v=jWZaAkU2Fp8

2011年12月26日月曜日

北25条の家 外装工事

 「北25条の家」の外装がどんどん進んでいます。壁の仕上げは板金で「立てはぜ葺」。この葺き方は、耐久性に優れながら、リーズナブルに納まる、取って置きの方法のひとつ。板金を屋根ばかりか壁にも用いるのは北海道の正しい伝統です。でも美しくスッキリ見せるには色々とコツがあるのです。今日も監理に一緒にお付き合いください。

 まずは、板金壁の大敵、デコデコ感の解消!通常の板金の厚みは0.4mm以下。当然薄いものを外壁に貼れば凹凸が目立ちます。でも家の外壁がそんな風に見えると残念ですよね~(笑)そこで色々と知恵を絞ります。まずはその敷地に合った色を探すこと。板金の凹凸は横様に光を受けると目立ちます。敷地の日当たりをしっかり考慮して色選びをすること。詳しくは企業秘密ですかね~(笑)、次には貼り方を工夫すること。理想的なのはデコデコしないことなのですから、薄いものを精度よく貼れるようにしっかりと板金屋さんと下地に関する打ち合わせをしておきます。

窓の廻りの役物は板金を折り曲げて作られる。当然見付け(正面から見える寸法)が4cmくらいあった方が加工がしやすい。でも窓枠廻りはスッキリ見せたいもの。そこで見付けを2.5cmという極薄で作っている。

                             

上は通常サイズの役物、巾約4cm。

縦はぜがぴったり中に入り込む精度で役物を加工している。

腰廻りはスッキリ。葺き下ろされた板金の足元には水切りなどは設けない。


最も難しい、裏の南面まで到達した板金チーム。緊張感が漂います。

今日は大好きなト.ラ.イ.セ.ラ一緒にいかがでしょう?

ところで彼らは、ロック界の巨匠たちに敬意を払うことでも有名ですが。
ぜひ聞き比べてみてはいかがでしょう?

2011年12月21日水曜日

北25条の家 内装工事

快調に進む「北25条の家」。棟梁苦心の階段もできてきました。今回の階段は下を物入れにするので力桁は使いません。その代わり床材を段なりにぎざぎざと貼って仕上げてゆきます。

外壁の板金のピッチを割り付ける武田社長。コーナー部分の割付や半端なコマが入らないようにきっちりと割り付けてゆきます。

相変わらず外部が-5℃なのに室内は暖かく本日は10℃です。

今日は素敵な歌声を!やっぱバリーです。


2011年12月16日金曜日

北25条の家 気密測定

本日は気密試験の日、朝から現場には緊張が走ります。というか大工さんや電気屋さん設備屋さんも腕を上げ、試験を始めた当初よりは余裕を感じるようになりました。全員で忘れていそうなところを確認し、気密テープとコーキングを手に数値を読み上げるDr.タギ氏の声を待ちます。結果はなんと現状でC:0.2cm2/㎡!
北25条の家では部屋の内法寸法重視のために室内側に専用配線層を持ちません。壁のコンセントや配線は従来どおり壁内設置です。にも関わらずほとんど変わらない成績が出るのは、全員のチームワークが優れているという事でしょう。現場の頑張りに拍手!

参考までに、全国一の高性能といわれる北海道の地域仕様「北方型住宅」の性能基準によれば隙間相当面積はC:2.0cm2/㎡以下と定められている。

武田社長とDr.タギ、そして現場の皆さんに贈ります。
ヴェルディーなぞいかがでしょう?






2011年12月12日月曜日

北25条の家 気密工事

「北25条の家」が気密工程に入りました。そうもうすぐにタギ先生の気密試験の頃合ですよね?ブログで何度も紹介しているように気密においては絶対の自信を持つ丸稲武田建設の武田社長の厳しいチェックの中で今日も現場は進みます。もちろん他の工務店の水準が低いのではなく(笑)基本的に弊社の物件の全てがC値(相当隙間面積)が今のところ0.2cm2/㎡以下ということですからみなさん十分に凄いのです。まあ0.1と0.2の違いといえば、家中の隙間をすべて一箇所に集めたとしたら名刺1枚より小さいか若干大きいか位の差しかありませんが、数値化(みえる化)すれば思わず燃えてしまうのもまた人情(笑)。というわけで今日は気密の監理をしています。

コンセント廻りや...

弱点となりやすい角部分の増し張りテーピング...

先張りされた開口部廻りにしわやよれがないか否か...じっくりと見てゆきます。

外部は既に板金の下地まで到達し板金屋さんの乗り込みを待つばかりです。最近、外壁は木貼りの仕事が続きましたが、「北25条の家」は久しぶりに(2008年の新川の家以来)板金の外装となります。シンプルな壁面を生かしコンパクトなキューブ(四角形)が映えるようにクライアントさんとも色々と検討を重ねました。

この写真を見て「おっ!」とか「ほほう~」と唸る人はまあ...かなりマニアでしょう(笑)。手前が現場の屋根、奥が隣家の屋根ですが雪の量がまったく違いますよね~。そう、断熱がしっかり機能していると室内で暖房しても屋根の雪にはほとんど熱が伝わりません。当然ながら屋根の雪は降ったままの粉雪の状態を保ちやすく→風が吹けば飛ばされやすくなり→氷柱もできづらい。ということになるのです。このシート防水のテーブル屋根を教えてくれた先輩建築家の小室氏曰く「屋根の雪は落とさない、さわらない」がコツとのことで、今ではすっかり弊社おなじみのスタイルになりました。ほんとうに持つべきものはよき先輩です。

さてigrek-Uに匹敵する凄腕の素人パピヨン誠のパフィュームカバーはいかがでしょ?
すごいですよ~。ちなみにベースに絡む高速カッティングギターも彼、カッコイイです。

2011年12月3日土曜日

北25条の家 断熱工事03

北25条の家は本日、外貼り断熱工程に入りました。9cmの木質断熱材を下地の間に押し込みますが、その際グラスウールと最も異なるのがその密着度の高さでしょう。腰の柔らかなグラスウールと異なり下地にしっかり密着する様子は、木質ウールというよりはやはり木質繊維ボードといった表現がぴったり来ます。
                                

高い形状安定性はこういった込み合った部分もピシッと隙間なく断熱材が入ります。

外壁から受電する電線が通るCD管です。
全世界的に見ると、繊維系断熱材はどんどん高密度化し重く、形状安定性の高いものに進化しつつあります。一方細繊維化にこだわり、低密度化し運搬費の安さを売りにするのが国産のトレンドです。もちろん丁寧に施工すれば国産品でも性能は出ますが冒頭のような下地への密着度などを考えると国産品もがっしりとした密度の高さがほしくなります。㈱木の繊維の製品はたいへん優秀な断熱材ですが、断熱性能のλ値のみの比較だとなかなか差が実感できません。いつも私が現場にこだわるのはこうした理由からで現場のきらいな人に「その違い」はなかなか見えづらいのです。

今日は大好きなアシュケナージのショパンはいかが?

2011年12月1日木曜日

北25条の家 断熱工事02

武田社長(㈱丸稲武田建設)とU棟梁の指揮の元、快調に工程を消化する「北25条の家」現在は屋根の240mm断熱を終了し、壁の断熱下地に取り掛かっています。使用する断熱材が北海道の樹木を原料にした特別なものであることは前回お伝えしましたが、今日はその方法を解説します。上の写真は2×4(ツーバイフォー/89×38mm)を縦に割り付けたところ。ここに木質繊維断熱材を90mm入れます。同様に室内側から100mmを通常通り充填し、約200mm断熱仕様を目指しています。

粉雪の中、作業は続きます。

ドイツ生まれだけどmade in北海道、㈱木の繊維がつくる重厚な断熱材です。

この貼りの強さがお分かりでしょうか?指でグッと押し込んで放すと。

こんな感じでしばらく跡が残ります。グラスウールと同じ繊維状でも印象がぜんぜん違うのがご理解いただけるでしょうか?4年前に初めて同じ製品を使用した「ニセコの家」http://ako-re.blogspot.com/2010/02/blog-post.htmlでも、真夏日の暑さの中、断熱が進むにつれてどんどん家の中が涼しくなっていったのが印象的でした。今や断熱すること(熱の移動を遅らせること)は夏向きの技術として注目されています。

今日は大人の音で...渡辺香津美なんていかが?
うーん今聞いても鬼気迫りますよね~Unicorn...

2011年11月29日火曜日

北25条の家 断熱工事

「北25条の家」は現在、屋根の断熱工事に入りました。「宮ノ丘の家」は板状断熱材(フェノールフォーム)、既に竣工した「西野の家」は綿状断熱材(グラスウール)、そして今回は木質繊維断熱材です。繊維を使うのだから綿状では?とお思いの方も多いとは存じますが、実物の密度は40kg/m3以上もあり、16kg/m3が主流のグラスウールとは全く別物です。とにかく張りが強く、グラスウールのように押し込むことはほぼ不可能です。ちょうどベッドのマットレスのような腰の強い反発力があるために、かなり正確に切断しないと柱と柱の間に入りません。この材料は2007年に竣工した「ニセコの家」において初めて使ったもので、もとはドイツのホーマテルム社の製品です。当時のものは本国仕様でさらに密度が高く60kg/m3もありましたから、現在「宮ノ丘の家」を担当していただいているI棟梁(当時はニセコの家を担当)は慣れるまでにかなり苦労をしました。その後、ライセンスを取得した㈱木の繊維によって現在では苫小牧で北海道の原料を用いて生産されています。
㈱木の繊維 HPhttp://www.kinoseni.com/

本国仕様なら ホーマテルムHP http://www.homatherm.com/no_cache.html

屋根には24cmの木質繊維断熱材が入り、透湿防水シートであるタイベックの上から通気層を兼ねる屋根垂木が載せられ固定される。
  よく山本さんはいろんな断熱材を使いますが?と聞かれますが私も答えに困ってしまいます。(笑)誤解していただきたくないのは、私は熱の移動を遅らせる意味の「断熱の効果」に注目しているのであって、「断熱材の種類」から物事を決めているのではありません。建築家ですからそれぞれのマテリアル(素材)のよさを引き出すことが大切であって、特定の素材でなければ設計自体ができないわけではないのです。日本ではいまだに、環境建築の話と環境設備の話が混同されやすいのが残念なところですが、同様に断熱の種類を言う前に、その目的をよく考えてみてほしいと思うのです。
道路側立面の様子。外壁に付加される断熱材の下地が1階部分に見えます。

今はなきフレディーに敬意を表して!



2011年11月28日月曜日

北25条の家 金物確認

雪を避けながら建て方を完了した北25条の家、いつものように現場を見て歩きます。上の写真は建物の四隅のホールダウン金物。基礎と土台と柱の分解を防ぎます。気密を完全にするためにボルトの根元にまでシーリングされているのが見えます。

こちらは先張りのビニールフィルム。北25条の家は充填断熱ですから室内側に気密層が必要です。気密試験ではいつもトップランクの性能にこだわる武田社長らしく基本的に後張りは極力行いません。金物の隙間からシートの重なりまでこの時間帯にしっかりチェックしておきます。

1.8m空中に跳ね出した2階のバルコニーはすっかりおなじみになりました。北25条の家でも採用し前面道路から見えない方向に洗濯物の干し場やガラス屋根から空を見上げるスペースを設けます。

ロックの基本は3人組ですよね~?今日はポリスでも。



2011年11月21日月曜日

北25条の家 建て方開始

本日より建て方を開始した「北25条の家」。「西野の家」を作った㈱丸稲武田建設さんに工事をお願いします。生憎の雪となりましたが、現場には墨付け加工が終わった土台、柱、梁が搬入されました。さて下の写真はその加工した木材のアップですがなにか気が付きませんか?この写真を見て「ほう~っ!」と目を細める人はかなりの建築通です。ご覧のように柱には(ヘ-四)とか(ほ-十一)とか手書きで書き込まれ、加工がされています。そう、「北25条の家」は棟梁自らの手で材料の加工を行った手刻み(テキザミ)の現場です。最近はこの工程をプレカットという外注に出してしまうことが少なくありません。もちろん加工の前には現場監督や棟梁も設計者の図面をもとにプレカット業者と打ち合わせをしますが、実際に木を刻み加工を施すのはプレカット工場です。それに対して、棟梁自ら墨付け(加工部分の設計)と切り込み(加工)を行うことは特別な意味があるのです。日本の木造大工が特別なのは、ものづくりの他に、こうした設計も行ってきた伝統にあります。和大工ならば、柱や梁の材料の良し悪しから、天井が高すぎる低すぎる、天井から不恰好に梁が飛び出さないように、壁に隠れない柱ならば見た目のよいものを選んで立てるといった事柄を気にします。機能を満たし、強度を保つ他に、美しさや広々感といった、出来上がった後に、建て主しか気にしないであろう空間の印象や各部の気遣いまでが棟梁の仕事なのです。現在は社会が複雑化し、家に求められる事柄も多岐に渡るようになったために、分業化が進んでいますが、本来は大工の棟梁といえば、設計者と職方を一人で兼ねていたことを忘れてはなりません。したがって墨付けと切り込みが自在にできてはじめて一人前、広く現場を見ることができて、自分を慕う若い衆(次の時代の棟梁)を育てることができる人を棟梁という敬語で呼ぶのです。現在は前述のように、育成は工務店の社長だったり、デザインや機能性は設計屋だったりと分業化しましたが、現場で手書きの材料を見たらぜひ思い出してほしいと思います。見ず知らずの人に「この材料、ぜんぶ棟梁の手刻みですよね?」と声を掛けられたとしたらきっと大工さんは幸せだと思うのです。

先に使う材料は上に、一番下の材料が最後に使う二階の柱、梁と、分けてまとめられている。材料の梱包順を間違えると親(棟梁のこと)にどやされる。

最初のことをよく「いのいちばん」と語呂よく使いますよね。これは「い」通りの「1」番目の柱という意味。土台を敷き終わり、水平を出した後に棟梁が一番最初に立てる柱をこう呼ぶ。


梁を加工する大工のSさん。(2005年/星置の家)

組みあがったときにずれない細工が施された梁の接合部(2005年/星置の家)

接合部が組みあがった状態。(2005年/星置の家)
以上:U棟梁作/㈱丸稲武田建設

三角屋根の頂点を留める、やとい実(ヤトイザネ)。(2007年/ニセコの家)

ニセコに送る材料を全て加工し終わり一息つくI棟梁。
以上: I棟梁作/㈱剛建築工房


雪を払いながら土台敷きは進む。監督するのはU棟梁。

かけや(足元の大きな木槌)で土台を叩き込む。

今日はオ.リ.ア.ン.テ.イーなんていかがでしょう? キュートで歌がうまくてギターは凄腕!
こんな女の子ちょっといないと思います。

ギターキッズはこちらを!夢の師弟対決!