2011年10月27日木曜日

春光の家 基礎スラブ型枠工事

春光の家では床版を打つための型枠取り付けが始まりました。1階の床を全てコンクリートで造ることはいくつかの意味があります。まずはバリアフリーにすること。木造の建物の数少ない欠点である、床の痛みを避けられること。そして大きな熱容量の床を室内側に取り込み、安定した穏やかな室内気候を得ること。この三点です。特に三点目は夏は涼しく、冬は暖かいという長所を木造に与えてくれます。

このような骨組みの上にベニアを載せて、鉄筋を配筋しコンクリートの床版を作ります。床が固まるとこの骨組みはそっくり床下でばらして外に出すのですが、これがまた狭い床下では、かなりな手間仕事となります。このようにコンクリートの長所は多いものの型枠の組み立て解体という仮設工事が必ず同時に発生するところが数少ない欠点といえなくもありません。しかしそれを割り引いても冒頭の長所は無視できない程大きいのです。

好天を祈りながら作業を進めます。
今時の空を見ているとめまぐるしく移ろい、突然雨が降ったかと思うと一条の光が射し、空を見上げる機会が多くなります。遥かかなたの雲の流れは早く、すぐに自分が置き去りにされそうです。

一緒に小澤征爾さんでも聞きませんか




西野の家 ブラインド取り付け工事

工事が終了するとカーテン、ブラインドを取り付けます。最近ではレースと厚地のカーテンは減り、私の現場でもかなりロールスクリーンが増えてきました。事前に現場をしっかりと採寸していただいて、作ったスクリーンを運び込みます。一軒でも結構な量になります。

今回は窓の枠の中にスッキリと納めてしまいます。

取り付けの金具をビス止めしています。


枠の中にスッキリと納まって巻き上げ時もきれいです。

お次は最も大きな居間の窓です。3分割で取り付けます。 

採寸が正確なのと枠に狂いが少ないのでいずれも短時間でスッキリ納まりました。

完成です。

今日は、いつまでたっても全く年が分からないカイリーミノーグでも。確かこの曲は1987年ヒットだから.....いったいいくつなのでしょう??まあいつまでもカイリーはカイリーってことで(笑)

宮ノ丘の家 基礎断熱工事

「宮ノ丘の家」で基礎断熱工事が始まりました。15cmのEPS断熱材を基礎の外側に打ち込み基礎の下も室内化するためです。まだ道内でも床下に換気口から外気を導入するスタイルの設計を見かけますが、お勧めなのは床下を使うことができる内部(室内)とする考え方です。この方法は北海道よりも温暖な本州でも有効で基礎の外側でしっかりと断熱してしまえば、1階の床にまた新たに断熱する必要性はありません。さらにお勧めなのは、床下の地盤も断熱してしまうことです。こうすることで熱はもうどこにも逃げて行きづらくなります。不思議なことにこの二つをしっかり行うことで建物に必要な暖房器具の大きさは驚くほど小さくすることが可能になります。基礎断熱と床下断熱、ぜひお勧めです。

現在はかなり背の高い基礎の様子が分かる写真。しかし埋め戻しが終わると最終的には地盤面から40cm程度が顔を出すのみ。要はそのほとんどを土という天然の断熱材で覆ってしまいます。

ところで、あっという間に秋も過ぎ冬ですね~。手稲山も雪