2016年7月14日木曜日

北広島の家 建て方完了

 
今日は風が出て少し涼しくなりました。
 
小屋組みまで到達した「北広島の家」。写真中央より右側の勾配屋根が(外貼り+充填)断熱。中央より左側の0勾配屋根が外貼り断熱。今回は天井の顕シは行わず、内装は全て塗装クロス仕上。

最近の円高ユーロ安のせいでしょうか?現場に入荷する壁用のOSB合板がカナダ.北米製からルーマニア製に変わりました。従来の北米.カナダ製に比べて寸法精度も高く高品質です。床の合板は東北の石巻産、柱はルーマニア産と岡山県産、梁はスウェーデン産。簡単に国産木材の家なんていいますが、とっくにグローバル化している木材市場から費用対効果を重視して選ぶと国際色豊かになります。別の視点で言うなら世界市場を相手にすれば道産材を使う機会が減ってしまうところが残念でもあります。地元産の美しい唐松が手に入る場合は集成材化して積極的に見えるように使いますが、それが難しい場合は内装を工夫して見せなくてよい室内を考えます。

こちらが整然とした断熱下地。写真中央から手前が外貼り断熱、奥が外貼り+充填断熱です。シンプルに屋根全体を外貼り断熱としてもよいのですが、厚み35cmにも及ぶ断熱層を全て外貼りにすると高さ制限や建物のプロポーションを調整したい時に難儀することがあります。そこでこんな風に断熱の方法を違えて調整巾を生み出しています。

こちらは受電のための管ですが、基本的に都市部で壁から受電する場合は少ないです。敷地内に受電ポールを建てて後は地中埋設で建物内に引き込みます。今後、都市部は特に様々な通信サービスが充実して行くと考えられますからその際に壁を傷めることなく地下から新たな通信インフラを引き込もうと考えています。