2015年4月18日土曜日

最近の北洋銀行は面白い!

 最近の北洋銀行は住宅向け金融商品が面白いです。たとえば一般的にリフォームローンといえば融資限度額3~400万円程度の銀行もまだまだ多く、理解のあるところでも土地の評価額が実質的MAX。巷じゃ新築からリフォームに家づくりの主流が移行しつつあるにもかかわらず資金調達に関しては苦労する場面も少なくない。その理由は減価償却という意味不明の考え方により、リフォームを必要とするような住宅は既に担保価値に乏しいとみなされるからだけど、裏を返せば新築市場が急速に縮小する現在、拡大するリフォーム市場に適した商品開発が遅れているともいえる。そこで同銀行は以前にもご紹介した北海道R住宅基準(例:西岡の家)を満たしたリフォームなら新築と同等の融資が受けられる商品を開発。R住宅の特徴である99年基準以上の断熱性(壁150mm断熱)+耐震化という「新築並みフルリフォーム」の推進に大きな役割を果たした。
「西岡の家」とは? http://ako-re.blogspot.jp/2009/08/blog-post.html

 今日紹介する「NZH対応住宅融資」もそうした成功体験に基づく第二弾だがそもそも建物の高性能化を普及、推進する上で資金調達先との協力関係に着目することはたいへん効果的。こうした汎用モデルはスキルアップに消極的な工務店や設計事務所を見分ける目安にもなる。なぜならこういった高度な環境性能を有する住宅は誰でも簡単に建てられるとは限らないからだ。

 R住宅では、新築並みの金融商品は引き続き売りたいが悪質リフォームによる担保価値の低下も困る!といった銀行の本音と優良だが高額になり易いフルリフォームを推進したいとする思惑が一致することで望外の相乗効果を上げたように、今後は全国一環境建築に理解ある銀行として、住宅金融商品市場でのシェア拡大を狙ってほしいと思います。 省エネをはじめとする環境建築は北海道という地域のお家芸だけど、日本の家全部がもっともっと環境建築になるといいですね!(笑)

北洋銀行 「全国初:NZH(ネットゼロエネルギーハウス)融資開始」

http://www.hokuyobank.co.jp/announcement/detail/20150401_070188.html

北海道R住宅について
http://www.replan.ne.jp/content/hr/qa/