昨日は「新琴似の家Ⅱ」の気密測定(1回目)でした。
結果は1回目でC値0.2cm2/㎡が出て・・開始早々15分であっけなく検査終了でした。
現代的な断熱は十分な気密を必要とするところが従来との大きな違いです。。伝統的な茅葺屋根のように気密を伴わない断熱もありますがそれらは主に部位の表面温度の改善には寄与しても室内全体の環境改善までには届きません。
断熱による家全体の改善を目標にするなら気密試験は現場毎に必ず行う必要があります。
意外に知られていませんが、新築測定時の気密が十分でも経年と共に気密は疲労し低下する場合があります。気密が落ちやすいのは気密シートに遊びのある部分。
例えば気密シートと天井下地の間に空間があるような場合です。毎日の調理で使うレンジフードは500m3/h以上の排気能力を持っていますから天井下地で気密シートが膨らまぬようにしっかり押さえていないと簡単にシートジョイントの口が開いて気密は低下します。
上の写真は壁ですが室内側の付加断熱下地と柱で気密シートを挟み付けて同様の効果を狙っています。こうしておくと大きな差圧を掛けてもシートが膨らんで破れないので結果として測定の幅が広がります。
気密性能の劣化とその対策は先輩からの大切な教え、私も伝えて行きたいと思います。
今日はパフィュームなんていかが?