2014年7月28日月曜日

澄川の家 布基礎コンクリート打設工事

みなさん、先週末から凄い雨でしたね~。「澄川の家」では運よく雨の前にコンクリートを打設することが出来ました。建築というものづくりはある意味、自然が相手。こんな時には少々得した気分になります。(笑)

左側の人がコンクリートを流し込むと、素早く右側の人がバイブレーターと言われる、振動するホースをコンクリートの中で上下させて型枠の隅々まで回るようにします。こんな風に息を合わせて見る見るコンクリートを打ち込む様子は毎度気持ちのよいものです。アンカーボルトもしっかり治具を
使って割り付けてあるところが良いと思います。理想を言えばボルトの頭にコンクリートのトロが飛ばぬようにテープ等で養生すると完璧です。
 

2014年7月26日土曜日

宮の森の家 地鎮祭

 
今日は着工が決まった「宮の森の家」の地鎮祭でした。
北海道地区は今日から天候が崩れ始めるとの予報通りでしたが、まあそこは地鎮祭、「雨降って地固まる」の例え通り、縁起のよい幸先です。ほんの少しの雨もすぐに上がって和やかな式になりました。宮司さんは近隣の北海道神宮から、朗々と祝詞(のりと)を読み上げ、工事の安全、建て主さんご一族の無病息災をお祈りします。私は仕事の関係上毎年、地鎮祭に立ち会いますが、不思議と慣れるということがありません。これから現場が始まり、たくさんの職方さんとの出会いを通して無事竣工を迎えるときのことを想うと毎度ながら闘志が湧いてきます。さあ~て頑張りましょう!ちなみに「宮の森の家」は300mm断熱プロジェクトの記念すべき15棟目。
担当するのはすっかりお馴染み㈱丸稲武田建設さんです。

住宅街に宮司さんの拍手(かしわで)の音が響きます。

祭壇に玉串を奉納し、8月からの工事の安全をお祈りしました。
 
今日は建て主さまとご家族に素敵な曲を贈ります。(笑)
 
 
 

2014年7月25日金曜日

澄川の家 基礎断熱工事

「澄川の家」の現場では基礎断熱工事が始まりました。右側に見える白い板がEPSと呼ばれるボード状断熱材です。断熱性能を示す熱伝導率λは0.033W/mK。断熱性能は最新の高性能グラスウールと変わりませんが、剛性の高さや土中での耐久性、生産の早さ、断熱から地盤改良まで使える汎用性、5cm刻みに最大50cm厚まで製作可能等の理由で最近よく使います。もちろん費用対効果も高く、当事務所の現場では大活躍しています。基礎断熱の利点は床下という、天井が低いだけで1階の面積と大差ない大空間が室内として様々に使えるようになることでしょう。従来の床下換気口を持つ床断熱は単なる床下という曖昧な空間が使う当てもないままに残るだけでしたが、基礎断熱にする事で、本来各階に設置する暖房器具を床下にまとめる事ができたり近年は冷房器具も設置が可能になっています。この他にも、寒冷な外気を床下で一端温めてから室内に供給したり、水道凍結の心配がなくなったり、照明を設置すればけっこうな物置空間としても使えます。一方で注意が必要な点は防蟻対策やコンクリートの湿気によるカビ、夏型結露、止水防水対策等です。まだ新しい基礎の作り方ですが、こうした対策のもとに採用すると家全体にとってメリットが大きいのも基礎断熱の特徴です。

基礎断熱に用いるEPSは厚さ160mm。この程度断熱すると冬場、基礎の周囲の雪はぜんぜん溶けない。零度以下で粉雪の状態の雪が基礎周りを覆うと、天然の附加断熱となって外気の寒さで床下が冷えることはない。反対に中途半端に基礎断熱すると家の中の熱が基礎の外周部の雪を溶かし基礎と雪の間に隙間が出来る。そこを冷気が吹き抜けることで空冷よろしく基礎はどんどん外周部から冷やされる。

写真では断熱材の左側に接して型枠を使っているが、100mm以上のEPSなら強度的に本来型枠は必要ない。基礎にも外壁と同じグラスウール300mm相当の性能を求める場合は基礎の室内側に120mmのEPSを用いる。こうなると基礎の外周部はオール型枠なしとできる。一方で脱型時にジャンカや充填不良を目視できなくなるために、室内側は多少手間がかかってもボンドによる接着を行う作り手もいる。
 
今日はV.リシッツアなんていかが

2014年7月22日火曜日

家庭菜園しませんか

 
趣味と実益をかねて?(笑)はじめた家庭菜園も気付けばもう10年。
お客さまには大人気なんですけど、最近はご同業にも薦めています。
日当たりに風向き土質に堆肥、根の保温に、防風養生・・・
なんだか建築に似ていませんか?(笑)

今日は音が映像を連れてくるそんな素敵な一曲。
先日、ノーテーション(記譜法)をテーマにした設計競技をしましたけどやっぱり音楽の表現って建築より進んでるな~と感じた次第。みなさんはこの曲を聴いてどんな映像を感じますか。

きときと:高木正勝  http://www.youtube.com/watch?v=WqpPMTt8ZOk

毎年植えるバジル。たくさん茂るので乾燥させてよし、オリーブ油に混ぜてミキサーにかけてバジルオイルにするもよし。

ピーマンは乾燥にも強く、摘期が長い。自分で育てるとほんとうに美味しいです。

レタスは苗を植えてもいいし、種から育ててもOK。毎日グリーンサラダで!(笑)

こっちはサニーレタス。色が本当にきれいです。もちろん味もね!

こちらもお奨めのシシトウ。たくさんできるので、洗ってボウルに入れたらオリーブ油と塩コショウをして焼肉のときに一緒に焼きます。もちろんボウルの中には長ネギやピーマン、ナスなんかも一緒に入れるとちょっと豪華な野菜焼きになります。

2014年7月21日月曜日

本日の昼食(まかない)

現在「宮の森の家」が実施設計の真っ最中。間取りもじっくり検討し、工事価格も厳しく追い込んで先日、無事工事契約となりました。ちなみに、新築案件は「澄川の家」、「宮ノ丘の家Ⅱ」が既に実施設計完了、前期は「宮の森の家」が三番目です。今日も朝の7時から頑張ったのでお昼にはおなかが空いて・・・ 畑の野菜もずいぶんと育ってきたので今日は簡単パスタのランチにしました。
材料は、畑で取れた1:トマトに2:バジル、残り物の3:ニンニクに、4:鷹の爪、5:ベーコン。シンプルに5種類。
 

オリーブ油大匙三杯を冷たいフライパンに敷き、火をつけないでニンニクのスライスを入れます。火は弱火、ゆっくり小金色に色付くまでニンニクを炒めたら、トマトを投入。

レストランの良い仕事なら、種は取り出し皮は湯剥きしますが家庭料理なのでそのまま
豪快に入れます。よくオリーブ油に絡めながら炒め、次にベーコンを入れます。

トマトを木ベラで潰しながら炒め・・・

このくらいの状態で、コショウのみします。ベーコンの塩味があるので塩も入れてしまうと塩辛くならないように注意です。(笑)

麺とゆで汁をお玉で一杯加えてよく絡めます。この時、味見をして足りない場合は塩を足してください。

器に盛り付け、パルメザンチーズとバジルをちらして出来上がり!とっても簡単で美味しいです。

畑では葉物野菜もいい感じなので、今日は二種類のレタスと大葉、パセリとバジルでグリーンサラダを作りました。ドレッシングはオリーブ油と酢が2:1に塩コショウ適宜。これを直接野菜にかけて手早くふんわりと全体を合える感じでOKです。残り物のトーストがあったのでパリッと焼いてサラダに添えてみました。 サラダのコツは水分を可能な限り切る事!これだけで味がぜんぜん違います。

 
さーて、おなかも膨れたことですし、午後の部頑張りますか~(笑)
 
 
焼き直すときにガーリックバターなんかを塗って一手間加えるとさらに香ばしく素敵なサラダになります。(笑) ぜひお試し下さい。
 
今日は素敵な昼下がりにサミュエルパーディーなんていかが、お洒落です。
 
 

2014年7月19日土曜日

澄川の家 配筋検査

今日も蒸し暑いですね~(笑)みなさまいかがお過ごしでしょう。
本日は「澄川の家」の配筋検査です。
 
現在は木造住宅でも基礎は「鉄筋コンクリート」とすることが定められていますが意外なことにコンクリート製の基礎に鉄筋が入れられるようになったのは概ね1982年以降、当時の「住宅金融公庫の仕様書」の改定がきっかけのようです。
 
っと、いうことは...ほんの30数年前までは一見、コンクリートに見えても実は無筋と呼ばれる鉄筋なしのコンクリート基礎もあったわけで...今から考えると信じられない手抜き工事に見えますが当時の建築基準法では木造住宅の基礎を「コンクリート造もしくは鉄筋コンクリート造」と定めていたため作ることが出来たのです。この際なのではっきり言いますが、コンクリートを構造材に用いる際は鉄筋なしということは現在はまずありません。今、当時の法律を読むと、最もたくさん建つはずの木造住宅に対する決まりがほとんどなく、法律が想定している建物は住宅以外であることが伺えます。考えようによっては恐い事ですが、こうした事柄をこれからの建て主さんはよく覚えておくとよいでしょう。

木造住宅を覚えたての頃の小僧時代は鉄筋の縦と横の間隔は30cm以内なんて習いましたけど現在では20cm以下にしています。前述のように建築基準法は、木造住宅むけに書かれていないばかりか今となっては法律の想定事態が古く、実情に合わない部分も少なくないので、後の住宅品格法や長期優良住宅法の基準で設計しています。

ベース巾60cm!確認!ベース底部SD13×2本確認!底盤かぶり厚、規定ピースにて確認!

布部、鉄筋SD10縦方向20cm確認!、トップ筋SD13×2本確認!

同じく布部鉄筋SD10横方向20cm確認!T型交差部、斜め補強筋SD10確認!

重ね長さT型交差部、鉄筋確認!

重ね長さ一般部確認!
 
連休明けには瑕疵担保責任保険機関の第三者検査、その後コンクリート脱設の1回目となります。さーて、休み明けからまたまた頑張りましょう!(笑)
 
今日は最近よく聞いているパリスマッチなんていかが!
 

2014年7月18日金曜日

澄川の家 アースチューブ敷設工事

 ふと気付けば14棟目の300mm断熱の家となる「澄川の家」。また今年も着工のシーズンを迎えることができたことを建て主のみなさまには心より感謝申し上げます。2006年に来道した北欧の建築家のお話を聞いたことがきっかけで、当時の北海道の技術標準で同じ家が出来ると直感し本格的に取り組み始めた「超断熱化住宅」のコンセプト。いざ始めたはよかったが、当初は笑われましたね~北海道でも...(笑)。特に窓と換気は難問で...そんな中、「北欧と同じ窓作ってやるよ!」っていう窓屋さんが現れたり、地熱による給気予熱を研究している先生との出会いから問題が解決したりほんとうに出会いとは不思議なものです。さて今年も現場レポートをはじめましょう!
 
 いよいよ「澄川の家」のアースチューブの埋設工事が始まりました。地盤面から約1mに塩ビ管を埋め、地熱で暖めた外気を導入して計画換気を行います。冬の寒さが厳しい北海道では各地域別に凍結深度が定められていて、比較的温暖な札幌圏でも60cm以上基礎の深さを求められます。実際には基礎底の砕石や何かで80cm以上は根掘りしますから、こうした埋設もあまり苦になりません。冬場は零下の日が続きますが積もった雪は零度以下では最高の断熱材です。雪の深い地域ほど地熱は安定し、外気温にもよりますが札幌近郊だと概ね10~14℃程度で室内に給気されます。一方、外気を直接通すことになる管内は結露時の排水を考えておかねばなりません。模式図通りのアースチューブでは結露水の逃げ場がなく多くの場合水没して空気を遮断してしまいます。 
外気をエネルギーを使わず地熱で暖めて換気負荷(冷たい外気を直接入れることで暖房エネルギーが増えること)を下げようという考えは名案ですが、冒頭にも書きました外気の「潜熱(湿り気)対策」「基礎断熱による床下の室内化」はアースチューブを成功させる上で欠かせない附帯技術です。冷たい床下に湿った生暖かい外気を入れても結露するだけなので、床下に引き込んだ直後に素早く加熱して外気から湿り気(潜熱)を取り除きます。要は床下で外気を温めるために暖房を行うわけですから、床下は外壁に当たる基礎を断熱した暖房空間(屋内)であることが欠かせないのです。
話は変わりますが、近年は公的な仕様書でも床下の防湿が求められコンクリートが全面に打設されますが、床下に適切な換気と熱源を考えておかないと今度はコンクリートの湿気により基礎断熱の床下にカビが発生し易くなります。人がすむ部屋を想像していただければ分るように適切な換気と暖房が室内を結露やカビから守るというのは、床下もまったく同じです。単に基礎に断熱しただけでは、ほんとうの基礎断熱の良さを十分理解し使いこなしているとは言えないのです。

基礎の鉄筋の中に頭を出すアースチューブ。泥や異物が管の中に入らぬようにしっかり養生も完璧です
今日は「外気の湿り気対策」、「基礎断熱」がアースチューブを成功させる二点セットであるというお話しでしたが今後はこれに「防蟻対策」が加わるでしょう。温暖化により北海道の気候もどんどん変わり、最近では白蟻の被害も増えています。
 
今日は暑いのでラテンねラテン!松岡直也グループなんていかがでしょう?