付加断熱の下地がほぼ完成した「平和の家」です。壁の中に充填する10cmのグラスウール(以降GW)の外部側に更に14cm厚のGWを付加します。その下地として2×6材(38×140)を間隔45cmで取り付けます。要は在来木造の外壁構造の外側を2×6の枠組み壁工法で囲んだ和洋折衷の状態にします。北海道では昔から壁は在来、小屋組みはツーバイの床組みといったように双方を使い分けることにあまり抵抗がありませんからこうした方法も大工さんたちはすんなり受け入れてくれます。
外部から見ると2×6(ツーバイシックス)のスタッド(柱)に見えますから、たまに近所のオトーサンに「最近の作りは太い柱を使わ(心情的には:え/笑)ないんだね~。薄い(心情的には:ぺらい/笑)材料しかもう手に入らないんでしょう?」なんて気を使いながら勘違いされたりします。(笑)そんな時には室内を見せてあげて、「ちゃんと大柱もあります。」なんて説明すると妙に感心されたりします。
北海道の近所のオトーサンたちは大抵、みなさん建築好きで、自分の疑問が解消されるとかなりの頻度で現場に来てくれるようになります。断熱材を30cm以上入れること。その結果壁の厚みが40cm近くにも達することを伝えると皆一様に目を丸くして「そりゃ~凄い、夏も冬も最高だね!」と喜んでくれます。たとえ素人でも経験的に断熱することの価値を分ってくれる人が多いことにいつも感謝する瞬間です。
こちらは樹脂サッシの気密工法のディテール(詳細)です。国産樹脂サッシは外側のツバにビス打ちしてサッシを壁に取り付けますがその際に気密が上がるようにコーキングを先打ちしてその上からツバを被せて取り付けます。写真はコーキングを先打ちしたところ。
その上から窓のツバをビスで締め付けてコーキングが潰れてツバから少しはみ出ることを確認します。もちろんこの後にテーピング、隙間にはウレタン充填と進みます。開口部の周囲から絶対に漏気が起こらぬように二重、三重に手当てします。
今日は大好きな「くるり」なんていかが