2019年10月25日金曜日

新琴似の家Ⅱ内外装工事

来週の完了検査に向けて内外装の仕上げが進む「新琴似の家Ⅱ」です。

周囲を建て込んだ小さな北向き敷地に・・まるではめ込むようにして建てられている関係上、東西南の各面は隣家の窓が向いていて・・後から建てるこちらとしては大きな窓はほとんど付けられません。

機能的にはほぼFIXで一部が小さく開いて通風が取れればよいかな?外部から取り込んだ光は一旦壁に反射させて柔らかく加工してから室内に振りまいた方がいいかな?

先日見つけたシーダーの羽目板がコストパフォーマンスも高くて気に入ったので、横張りにして使ってみました。

平面と90°留め切で壁の奥行き方向に貼った板の色味や木目がピッタリ合っているでしょう。こういうところが大工さんのいい仕事。平面用の板を切り出す際に切った残りを捨てちゃうんじゃあなくて必ずペアになるように取っておいたからこんな風に貼れるんです。なんだか絵心がありますよね~(笑)

壁に張った一枚の板がきれいに直角に曲がって窓枠に突き付けられる。言葉にすればたったそれだけのシンプルな事柄なのに・・その陰に隠れた技に気付くことは建築の奥深さですよね(笑)

210(ツーバイテン)を30cm間隔で並べた屋根。断熱はこの外側に約35cm厚。飛栄建設さんの現場では建具にも和紙や網代を貼るので壁紙も表具屋さんが貼りに来てくれます。

垂木の間を全て切り抜く大変な仕事。ほんとうにありがとうございます。

こちらはYKKAP430(YKKAP社の住宅用ハイエンドトリプルサッシ)を4台組み合わせて作ったスクリーン。

連結部分は再三お願いしているにもかかわらずまだメーカーで作ってくれないので現場で加工しています。

でもぜんぜん分からないくらいきれいな接合部。大工さんと板金屋さんの合作です。

北側に雪除けのアプローチ空間が建てられました。ここまで来ると完成まで後一歩。

雪国の建物にとって雪とどう向き合うのかは今に続く永遠の課題。玄関先や通路を雪から守る工夫は欠かせません。跳ね出した庇の部分をぎりぎり1mとして、ほぼ建蔽率を使い切りました。

今日はフジファブリック行きましょう!