2016年3月5日土曜日

shiro 武部建設

 
先月の末、旭川からの帰り道、カフェshiroの前を通りかかった。shiroは地元の砂川を中心に展開するオーガニック化粧品のブランド。全国にたくさんの愛用者を持つ。工事中から正面の巨大なカーテンウオールや木造トラスの小屋組み等がちらりと見えて実は気になっていた。
 
先日、別件で武部社長にお会いする機会があってお話しをお聞きしたが、全て自社の設計施工とのことで正直驚いた。こんな店舗や住宅がばんばん出来るなら近い将来、設計屋なんていらなくなるだろうな~(笑)と恐くなりつつも、ある意味北海道のリアルを体現していると感じた。
 
ご存知、武部建設さんと言えば、80年代から高断熱高気密による北国の家を熱心に探求し、新住協(一社 新木造住宅技術研究協議会)の古参会員としてまた役員として北海道の家づくりに取り組んできた輝かしい実績がある。日本の多くの地域でいまだに、断熱推進派VS伝統的木造派の対立構造が言われる一方、同社では断熱が伝統的木造をよりよくするという視点に立って古民家の再生(時には改良)に携わってきた。もちろん純粋な和小屋も得意だが、開拓期にアメリカから伝えられたトラス構造による大スパンの小屋組み再生は今や、同社の特色あるライフワークと呼んでいいだろう。
 
まさに今、北海道の建築は環境的デザインの時代に急速に動きつつあることを感じた。
 
武部さん~かっこいい~(笑) ! これからも「Q1古民家」とか「超断熱デンモク(伝統的木造)」とかオリジナリティー溢れる仕事をたくさん見せてください。もちろん「超断熱10mスパンぶっ飛ばし住宅」なんかも楽しみにしています。(笑)

 
武部建設株式会社HP http://www.tkb2000.co.jp/
 
 
 
 

東光の家 製作キッチン打ち合わせ

「宮ノ丘の家Ⅱ」の製作キッチン
 
 
以前のブログでも何回かご紹介してきた特注のキッチン。それぞれの家の主婦の要望を元に各部のパーツを厳選して作るオーダーキッチンはとても人気があります。写真はクリナップ直需事業部の石川氏と打ち合わせをする「東光の家」の建て主ご夫妻。天板の材質や磨き方、シンクの種類やカラン。作業台の高さに照明、ビルトイン機器のバリエーション等々・・・・・石川氏の手に掛かれば自分だけの一台が手に入るとあって、最近はほとんどのクライアントさんから逆指名(笑)をいただきます。もちろん一台、一台レイアウトも仕様も違うわけですから石川氏の苦労たるやたいへんなもので・・・一方そうした職人技が北海道独特のLDKと呼ばれる一体空間を安らぎに満ちた家族の場にしてくれます。
 
みなさんが何気なく受け入れているLDKの大空間は実は北海道独特の空間で、他の地域に行くと食堂と台所のスペースをまとめて居間から離したりするのが一般的です。一方、家の中心にストーブを置いて暖を取りながら暮らしてきた北海道ではこれらをまとめて一体の空間とすることに抵抗感が薄くそれが現在の一体的なLDKにつながっていると言われています。

 
要はLDKに入ると、ドーンとお客さまを出迎えるのが対面型キッチン!
イメージ的には家具の王様的な存在ともいえるでしょう。

さてさてもうすぐ竣工の「東光の家」ですがどんなキッチンになるのでしょう。今から楽しみです。
 
キッチンの記事は人気なので(笑)
 
 
今日は星野 源くんなんていかが、この曲彼らしさ満点です!(笑)