2021年7月17日土曜日

南沢の家 風除室工事

 

南沢の家の風除室が出来てきました。外壁と同様の木張りで仕上げて大きなガラスで軽やかに明るく仕上げようと思います。

性能向上リフォームの場合は、既存撤去が工事上どうしても必要となる反面、機能的に復旧が欠かせないものがあります。

要はこの風除室のように一旦撤去してしまわないと壁の断熱工事はできない反面、撤去したままでは危険で玄関にアプローチできないというようなケースです。
寒さを充分克服できていなかった頃の北海道の住宅では玄関を外の寒さから守るために風除室が盛んに作られた時期があります。

南沢のように高所に玄関を設ける場合はその風除室も大きくなりがちで、階段を積雪から守るためにも欠かせない機能となってきます。

今回は建築面積を増やすことなく以前はアルミで作られていた風除室を木造で作り変えます。

こちらは室内から見た階段部分。色の濃い木材が防腐土台です。

こんな感じでガッチリと階段部分のコンクリートにアンカーして、風除室の屋根荷重を支えます。

玄関から出たところこんな感じでガラス張りにしようと思います。

柱の横揺れはこんな風に足元を固めることで解決します。

桂岡の家Ⅱ 付加断熱工事


先週までのぐずぐず天気(蝦夷梅雨?)から一転・・・今週は快晴の連続で一気に現場は快調に戻りました。写真は屋上から見た石狩湾の眺め。今日は遠く対岸の浜益方面まで見渡せました。

毎日、この景色と共に過ごせるなんてとても羨ましい感じがします。

でもそれにしても・・暑い(笑)
現場は連日のように30℃超え・・M棟梁、N所長共に汗だくで工事を進めていただいています。

工事は外部の付加断熱下地を主に進めています。完了したところから20kg/m3の高性能GWを屋外から14cm、屋内から14cm充填して行きます。

上の写真は薪ストーブのメガネ石。壁が厚いので100mm厚のものを3つ使います。

こちらが煙突の切り欠き。壁のグラスウールと屋根のグラスウールが連続する様子が分かるでしょうか。

こちらは、パッシブ換気塔屋の腰の防水立ち上げ部分。雪が積もったままの陸屋根でもこうすることで屋根を安全に漏らなくできます。

こちらが近年改良された部分。屋根の雨水が壁に伝わらぬように二重の防雨堤を設けます。

こちらがそのすぐ下高さ10cm以上の通気層が見えます。この通気層を充分取ることで夏冬安定した通気を確保して野地板の結露を防止します。

今日は久々にバンアパなんていかがでしょう