2023年9月26日火曜日

YKKAP LIVE Stream Forum 2023

 


10/12(木)にYKKAPライブストリームフォーラムにて近畿大の岩前先生、暮らし方冒険家の伊藤菜衣子さんとお話しさせていただきます。司会は何と”ピコ太郎”改め古阪大魔王さん視聴参加は無料ですが事前登録要。ぜひお聞きいただければ幸いです。


やっぱこれでしょう!/笑



発寒の家Ⅲ 中間気密測定

 本日は性能向上リフォーム「発寒の家Ⅲ」の気密測定でした。結果から言えばC値0.2㎠/㎡。もちろん熟練の飛栄建設さんの大工さんのお手柄が大きいんですけど、この現場で初めて壁毎に異なる断熱材を用いたことも。その理由は簡単で隣地間離れの厳しい北面と西面は厚み当たりの性能の高いウレタン(A1H)を壁内に吹付て、付加断熱厚みを最小にしつつ所定の性能を満たし、残る方角の壁面は通常の105mm断熱材充填+付加断熱120mmとしたから。通常の新築では方位別の断熱仕様なんて変えないので貴重な経験になりました。でもこのウレタン吹付。確かに気密は出るなあ~と感じました。1回目の測定でこの数値・・今後も性能向上改修では活躍しそうです。みなさん本当にごくろうさまです。

Today we measured the airtightness of the performance improvement renovation "Hatsu no Ie III". From the results, the C value is 0.2㎠/㎡. Of course, a lot of credit goes to the skilled carpenters at Hiei Construction, but this was also the first time we were able to use different insulation materials for each wall. The reason for this is simple: on the north and west sides, where the distance between neighboring properties is severe, urethane (A1H), which has high performance per thickness, is sprayed into the walls to minimize the additional insulation thickness and meet the specified performance, and on the remaining walls, Because it was filled with regular 105mm insulation material + 120mm additional insulation. This was a valuable experience because in normal new construction, the insulation specifications for each direction do not change. But this urethane spraying. I definitely felt that it was airtight. This is the number from the first measurement...It seems that it will be useful in future performance improvement renovations. I am truly grateful to all of you.

左側が南の壁面で105mmGW充填、右側がウレタン吹付。ウレタンのスキン層は削るので念のため防湿シートは双方とも設置します。

The left side is the south wall filled with 105mm GW, and the right side is urethane sprayed. Since the urethane skin layer will be removed, a moisture-proof sheet will be installed on both sides just in case.
こちらがウレタンを吹きつけた北側の壁面

This is the north wall sprayed with urethane.

計測器はドルフィンⅡに超高気密案件用の小型整流筒の組み合わせ

The measuring instrument is a combination of Dolphin II and a small rectifier tube for ultra-high airtight projects.



桂岡の家Ⅱへ

二回目の夏が過ぎた「桂岡の家Ⅱ」。南を閉じて北に開く300mm断熱の家に伺ってきました。住まい手さん曰く「今年は暑かったけど・・エアコンなしで乗り切れましたとのこと」意外でした・・ふと浮かんだのは・・札幌近郊に多い眺めの良い北斜面などは「北に開いて眺望を頂きつつ暑さをいなす??」みたいな計画の段階が実はあるのかもしれないな?と・・南に開くタイプの300mm断熱の家が軒並みエアコンプリーズ!となった今年の貴重な収穫になりました。二年を経て・・最も光熱費の掛かる2月のガス代(LPG)が約2万円/月とのこと(全室暖房/32坪+給湯+調理)。超断熱化で自然温度差が約11~13℃にもなると大き過ぎる南の窓はけっこう扱いが難しくなってくるなあ~と今年は特に感じた夏だった。今後は南面開放型のプランには標準で全室冷房を導入せざるを得なくなると思う。その反面、南に閉じるタイプの実践も進めてみようと思いました。

石狩湾に増えつつある洋上風力発電

二階の居間から見える石狩湾のパノラマ

今日はSIX LOUNGEなんていかが




2023年9月20日水曜日

神楽岡の家Ⅱ 基礎工事

 
9/3の状態です。基礎工事開始前の高さ等・・最終確認です。
まずは大切な基礎工事、清水組さんよろしくお願いいたします。

9/6、基礎工事の資材が搬入され始めました。

9/6根切工事が始まりました。

9/6は夕方5時過ぎに基礎底の造成が完了。傾斜地なので基礎底は二段となりその間を傾斜でつなぐ形状となります。水はけがよいように基礎底に砂利を敷き詰め、転圧して増し固め鉄筋工事の準備をします。

9/14、基礎の鉄筋が搬入されました。


基礎底に水が染み込まぬよう、また冷えぬように50mm厚のEPSを敷き詰めます。

9/16の状態です。鉄筋があらかた立ち上がり建物の大きさが分かる状態になりました。

鉄筋間隔は縦横20cm。しっかり確認を行います。

基礎底(ベース)を脱設する準備が整いました。

9/19、ベースのコンクリート打設です。雨の中4名で息を合わせてコンクリートを流し込みます。コンクリートは適量の砂と砂利が混ぜられた重たい液体ですから、非常に重労働です。

打ち込んだ後は基礎底の厚さを一定にするために木鏝(コテ)で丁寧に均して行きます。

難しいのは傾斜面、コンクリートはダムを作らないと傾斜面を流れてしまいますから、適切な粘度に調整しつつ打設を行います。打ち継ぎ部分は外部から水が入らぬように止水板をしっかり入れてあります。(斜め部分の鉄筋の足元に黒く見えるのが止水板です)

高い方から見た基礎全体の写真です。段違いの基礎底(ベース)が連続して打設完了しました。

清水組さん、いつも丁寧なお仕事ごくろうさまです/笑。引き続き立ち上がり部分のコンクリートもよろしくお願いいたします。

株式会社清水組HP http://biei-shimizugumi.co.jp/

今日はHSCCなんていかがでしょう





















2023年9月13日水曜日

”建て主”さんから”新しい建て主”さんへ


今年、数年前に設計した住宅が売りに出されました。

残念ながら、暑くて寒くて住み難くて愛想をつかされたわけではありません/笑。建て主さんはこの家での暮らしを心底愛していましたが、一身上の都合でやむなくとのこと。なんせ築浅の300mm断熱の家なので相応の価格で売りに出しましたが、意外にも最初の内見者にあっさり売れてしまったと後から聞きました。

きっと普段からきれいに住まわれていたから好印象だったのかな?と思っていた矢先・・一通のメールを頂きました。そのメールには・・

「初めまして、突然のメール失礼します。山本さんが手掛けた〇〇の家、現オーナーの◇◇と申します。今年、中古物件として〇〇の家を購入し、家族で住んでいるのですが、快適な家でとても充実した幸せな暮らしを送らせていただいております。もしお時間いただけるのであれば、お会いしご挨拶させていただきたいのと、この家と長く付き合っていく上でのアドバイスなど頂ければ幸いです」と記されていた。

すぐにお礼のメールを返信し、先日現在の住まい手さんにお伺いして来ました。聞けば3年間を家づくりに費やしたとのことで・・市内の作り手の内覧会にも頻繁に通っていたが・・ふとしたきっかけで、この家が売りに出されていることを知り、内見後・・一目惚れして即決しましたとのこと。

想えば今年で事務所開設25周年。先日の「南幌0CV売り建て」も早々に売れたし・・最近嬉しいことばかり続きます。新しい建て主さんありがとうございます。それから元の建て主さんにも心より感謝を、素敵な住まい手さんに引き継いでいただいて・・電話口でお礼を伝えたら・・「もう一回お金貯めて頼もうかなあ~」なんて・・お世辞でも嬉しかったです。

昔、子供の頃、続けることの大切さを教えられたけど、実感しています。

これからも地域にとって良い作り手であろうと思いました。

今日はFromis9なんていかがでしょう




南幌みどり野ゼロカーボンヴィレッジ完売御礼!

KAPS/紺野・山本パートナーシップによる南幌ゼロカーボンヴィレッジの売建てプロジェクトですが。事前にブログ等でPRさせていただいたこともあり、正式リリース前に完売となりました。

この場をお借りして私たちKAPSをご指名頂いた建て主さまに心より御礼申し上げます。紺野さん共々頑張りますんで、精一杯家づくりを楽しみましょう!/笑

現在残りは7区画、10チームによる魅力的な10案が9/15(金)~17(日)北海道住宅フェァ2023にて公開となりますので乞うご期待です!ぜひ会場にもお運びください。

北海道住宅フェア2023HP https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/ksd/148225.html

今日はMrs.Green Appleなんていかがでしょう





2023年9月1日金曜日

8/28 神楽岡の家Ⅱ 着工しました

 

旭川にて「神楽岡の家Ⅱ」が着工しました。前面道路がかなりの勾配なのに加えて、敷地は道路から奥に向かってなだらかに下がっている。遣り方を出すと結構な基礎の高さ・・コンクリートが最近は高いです。/笑

こちらが低い方から見た感じです。

地盤高さと設計図を照合する清水組さんです。

8/30 発寒の家Ⅲ 


内部の枠加工に到達した「発寒の家Ⅲ」です。棟梁が一言・・「今回、枠多いわ」・・その一言でふと思い当たった。性能向上リフォームを行う上で間取りを大きく変えないことは大切なコツ。なので間取りはほぼ以前のままである。昔の間取りの特徴は収納より部屋数と扉の数を重視すること。理由は簡単で、家の共用通路部は基本寒いのが当時の常識だから廊下やホールに面する部屋には全て冷気が入らぬよう扉が必要となる。もちろん共用通路は寒いものと思い込んでいるから、廊下や階段&玄関なんかは極力コンパクトに作ろうとなり易い。その結果益々通路以外の用途には適さなくなる。こうした共用部を勉強&ホビーコーナーのような居室用途に拡大し使えるようにするには、寒さを除くノウハウの獲得と発想の転換の両輪が必要だ。リビング階段や吹抜は気持ち良さの反面、熱環境的には不利であると決めつける発想も何だか思考パターンが似ているなあ~と感じました。

This is ``Hasamu no Ie III'', which has completed the internal frame processing. The master carpenter said something like, ``This time, we have a lot of slots.'' Those words suddenly made me think. When carrying out performance improvement renovations, it is important not to make major changes to the floor plan. So the floor plan remains almost the same as before. A characteristic of old floor plans is that they emphasize the number of rooms and doors rather than storage. The reason is simple: it was common knowledge at the time that common passageways in houses were generally cold, so all rooms facing hallways and halls needed doors to prevent cold air from entering. Of course, people assume that common passageways are cold, so it's easy to try to make hallways, stairs, and entrances as compact as possible. As a result, it becomes increasingly unsuitable for uses other than passageways. In order to expand and use these common areas for living rooms such as study and hobby corners, it is necessary to acquire know-how to eliminate the cold and to change the way we think. I felt that the idea of ​​thinking that living stairs and atriums are comfortable but disadvantageous in terms of thermal environment has a similar thought pattern.
上は昔風の間取り。設計者が断熱を十分理解していないと玄関や廊下の寒さを改善できないのでそれらを極力小さくまとめようとする。接する部屋にも冷気が入らないように全て建具(扉)で仕切りたくなる。その結果・・玄関廻りの収納も取り難くなるし、WCなどは狭くて寒い空間となり易い。もちろんヒートショック等の事故も考えられる。要は若い時しか住めない家になってしまう。住宅は最低でも35年以上住むことを考えると、これは大問題。

Above is an old-fashioned floor plan. If designers don't fully understand insulation, they won't be able to improve the coldness of entrances and hallways, so they try to keep them as small as possible. You'll want to use fittings (doors) to partition all adjacent rooms to prevent cold air from entering. As a result, it becomes difficult to store storage around the entrance, and the WC tends to be a small and cold space. Of course, accidents such as heat shock are also possible. In short, it becomes a house that you can only live in when you are young. This is a big problem considering that people will live in a house for at least 35 years.
最近の間取りは断熱の効果を十分生かして広々とした一室空間が可能。階段がリビングにあっても、もう冷気を気にする必要はない。つまり間仕切りの必要性は寝室だったり、脱衣だったり寒さ以外の必要性で決めればよくなる。その結果、室内は広々として建具とそのための枠が減る。棟梁が言うのはいつも作っている間取りと違うねという意味でした。

Recent floor plans take full advantage of insulation to create a spacious room. Even if the stairs are in the living room, you no longer need to worry about cold air. In other words, the need for partitions can be decided based on needs other than bedrooms, changing clothes, or the cold. As a result, the interior becomes more spacious and there are fewer fittings and frames for them. What the master carpenter meant was that the floor plan was different from what he usually creates.



今日は久々にHSCCかっこいいです
HSCC is cool today after a long time