南あいの里の家の屋根はA型トラスをクレーンで吊って作りました。最近はめっきり少なくなりましたが実は私、この木造トラスを復活させることにかなり力を入れています。本日は番外編としてトラスをクレーンで吊っている様子です。トラスの長所は基本的に下に支えが要らないことです。南あいの里の家ではトラスの脚の間(スパン)は6.4m。要は巾6.4mの体育館のような構造です。将来的に間仕切りの変更が必要になっても、かなり自由に間仕切壁を動かすことが可能となります。
A型トラスの-部分が引っ張り強度を負担して脚が開くことはありません。
でも60年前の方がもっとすごいんです。なんと学校建築では当時伝統的和小屋(梁材に曲げ力が作用する伝統的な小屋組み)ではなくて木造によるトラス構造が花盛りでした。トラスのスパン(三角形の底辺の長さ)は10mを超えることも珍しくはありませんでした。
写真はアルテピアッツア美唄(旧 栄小学校:1950年開校)のトラス小屋組みです。
さらに今日は特別大公開。下の写真は増毛小学校の体育館です。どうです!壮観ではありませんか!1936年竣功今年で築74年になります。
オーマイガッ~ド!いったいどうやって組み立てたんだい!最近思うのですが歴史から学ぶことはほんとうに大きいと思います。ぜひもう一度大規模木造の復活を願いたいです。
外観もすごく大きいです。ほんとうに木造かい??と思いませんか?