2012年11月24日土曜日

前田の家 内装工事 その2

最近では室内に凝らす意匠の水準がどんどん上がっているように感じます。まあ~お客さんにとっては悪くないお話ですよね~?(笑)写真はLDKとホールをどんな風に分節しようか?考えた結果。1/4R(円)で柔らかく袖壁を切り取ってホールとLDKの間に設けた小さな畳コーナーを落ち着けるよう少しだけ隠そうと考えました。まあ~私は絵を書いてお願いするほうなのでまだ気が落なのですが~(笑)...

しかし作るほうは、なかなかにたいへん。いつも頭が下がります。私のインテリアデザインの特徴は、「繰り返し」のパターンをよく用います。予断ですが、インテリアのデザインは各設計者それぞれに特徴があって...たとえば「均質性」を重視する人だと、床+壁+天井をみな白系で統一してみたり、テクスチュアー(素材感)を重視する人だと同じ白でもペンキのような均質さではなく凹凸感のある左官仕事のほうを好んでみたりと様々です。では「繰り返し」とはどのような意匠か?といえば、格子やタイル模様のように気持ちの良いと感じる間隔やリズムを見つけ出しそれを連続させることで空間をまとめるスタイルと言えるかもしれません。

写真はI棟梁が自ら吹き抜けの物干しの手摺に一本一本ルーターを掛けてバリを落としているところ。手すりはもの凄い数があるのでほんとうにたいへんです。

2009年「銭函の家」の吹き抜けの手摺です。

2010年「菊水の家」の縦格子です。