傾斜地を切り開き多量の土砂を取り去って進む「藻岩の家」の基礎工事。実は写真奥から手前に向けた単純勾配ではなく、左から右にも傾斜しているという少々複雑な状況なので、基礎を階段状に切り替えて対応しています。
こちらがその切り替え部分。約40cmの段差を設けて敷地勾配に馴染ませている。
毎回設計する住宅の敷地はそれこそ様々ですが、最近は傾斜地であっても家の内部は段差のないバリアフリーフロアに設計することが求められるので基礎底の高さは段差を設けても基礎上部の高さは同じにする必要がある。
従来のように低い地盤に位置する側の部屋は床を低く、反対に山側の高い部分に位置する部屋は高くというような設計では室内床が土地の傾斜に沿ったスキップフロアとなり易い。もちろんそれはそれでよいと思いますが、ほとんどの人がローン年数以上暮らすことを考えると室内に極力段差は作りたくないと考えています。
そんな理由から基礎内部の高さは非常に高いものとなります。実際にはこのままだと高すぎるので砂利で基礎内を埋め戻し、床下の天井高さが約90cm程度になるようにして床組みします。
基礎断熱は高性能XPSの120mm。床下の室温も1.2階と変わりなくなりますので、1年目から床が暖かな家になります。
今日はKep1erでUPなんていかがでしょう