現在、旭川で製作中の「西岡の家」の家具たちです。私の好みはビジュアルもさることながら実用的に洗練されたものです。どんなに高価で美しくても、日本人の骨格に合わなかったり、疲れやすいものや、修理の利かない物はよくありません。残念ながらホームセンターではこうした家具がほとんどです。よいものがあっても法外に高かったりしてなかなかよいものが少ないのです。ご覧の家具はクライアントの好みと体型に合わせてデザイナーのNさんにリデザインしていただいたものです。そんな意味では、この世に6台しかない「西岡の家専用モデル」ですが、一生使えて、けっしてゴミになることはありません。こんなことを書くとみなさん「でもすっごく高いんじゃ?」なんてね(笑)しかし意外に安価なんです。みなさんもこの次のお休みには家具工場を訪ねてみてはいかがでしょう。
座面はペーパーベルトを編みこんだものを使います。耐久性が高く、クッション性も硬すぎず柔らかすぎず丁度よし、ペーパーコードのようにほつれも少なく、大好きな仕様です。写真は編み終わった座面をエアータッカーで座枠に止めつけているところ。
2009年10月27日火曜日
銭函の家 断熱工事(室内)
銭函の家の窓には全てガラスが入り、雨風をしのげるようになりました。断熱工事も外貼りから室内に切り替わり引き続き進行中です。しかしこれが難関。外側断熱としてスタイロフォームを100mm貼った後に内側から壁に200mmの断熱材を施工しますが、今までの写真でご覧になっている通り、銭函の家は大きな窓だらけ、さらに室内には間仕切壁が極端に少なく、3階建てで構造計算を要求され、おまけに通常より25%も大きな地震力に耐えねばならない(構造強度割増)というわけで、断熱しながら木造で許される最強の壁倍率(5倍)の壁で外周部分を補強せねばなりません。要は構造用合板で内と外から柱を挟むわけです。まあ文字にすると難しいので写真を見てください。
奥行き210mmの柱:グラスウールが200mm入ります。柱の外には、先日の45mm厚さのトリプルガラスが張り付いているのが見えます。
奥行き210mmの柱:グラスウールが200mm入ります。柱の外には、先日の45mm厚さのトリプルガラスが張り付いているのが見えます。
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