7/16(土)、7/18(月)と難波和彦さんからメールが入る。土曜はここ最近の札幌の建設物価について、また「箱の家」に使っているという水の蓄熱性を利用した床暖房について。月曜は札幌近郊で一般的な冷暖房方式とその詳細について。
建設物価に関しては東京ほどではなくともけして安くはなっていないこと、東京とは安さ(ローコスト設計)の勘所がかなり異なる地域であること、また床下に大量の水パックを設置するシステムに対しては難波さんご自身が心配されるように「たとえ基礎断熱が前提であっても凍結の心配が皆無とは言い切れないでしょう。」とお伝えする。もちろん現地アシスタントとしてあれもこれも不可のような言動は作り手のモチベーションを下げるばかりで建設的とは言い難い。「代替案を提案します。」と付け加える。床までの大きな開口部が魅力的な「箱の家」に野暮ったい窓下の放熱器など論外だろうし、寒さや暖房負荷を理由に部屋を細かく間仕切るなどすれば既にそれを「箱の家」とは呼べないだろう。延べ面積はコンパクトながら、あの広々とした一室空間、光と景色を取り込む大きな開口部・・・といった「箱の家」の普遍的な長所をさらに引き出すために北海道の蓄積を使いたいと思う。さてどうしたものか(笑)
難波和彦+界工作舎 神宮前日記 http://www.kai-workshop.com/index.html
いろいろと考えていてチェロが聞きたくなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=mGQLXRTl3Z0