2015年7月3日金曜日

山の手の家 配線+配管工事

本日は壁の断熱が概ね終了し、断熱部を貫通する管や線の確認をしに来ました。写真は向かって左が既存の壁充填断熱、右側が新たに外壁を作った部分の充填断熱です。新築ならば右のような精度で断熱をきれいに押し込んで行きたいところですが、既存壁の断熱を全て入れ替えることが現実的に難しいリフォームの場合は、使えるところは使いながら、この外側に新設した14cm厚の付加断熱層を連続させてこうした断熱性能のばらつきを吸収しようと考えました。新築に慣れた目からすると少々残念ではありますが、リフォーム特有の悩ましい部分です。

こちらは薪ストーブのメガネ石廻り。下に見えるのは燃焼空気の導入口です。しっかりと貫通管とポリフィルムの間で気密化します。

本来は天井断熱層の中にお湯や水の配管は埋め込みたくありませんが、床下にまったくフトコロ(配管のための空間)がないので、今回に限り天井の断熱材の中に管を通します。性能向上リフォームをしてみて思うのですが、新築時からこうした配線、配管のためのスペースはしっかり計画しておく事だと思います。極力、配管や配線は断熱の内側を通すのが原則ですが、現在の新築の多くは断熱材の中に配管や配線をします。大規模なリフォームをするとそうした作りがある意味厄介な存在になることを実感しました。

隙間風に悩まされていた基礎と土台の間は内外からウレタンを充填しました。

桁と柱の取り合いはスモールコーナーでしっかりと両者を固定し引き抜けないようにします。

こちらは薪ストーブのメガネ石の外部側の納まり。タイベックを上部に巻き返してテーピングしました。タイベックの表面に雨水が走ってもメガネ石の隙間から壁内に水が浸入しないように、工夫します。

こちらは壁の給気口。ガスケットとテーピングを併用して管の周囲から同じく漏水、漏気しないようにします。

通気層内部に空気を通し同時に雨水を抜くために設けられた裏じゃくり付きの横胴縁。
 
今日はSuperflyなんていかが