現在「桂岡の家」は内装と外装二手に分かれて現場が進行中。写真は和室の窓廻りの納まり。
上階の結露水の後が刻まれた鴨居に新たな枠廻りを追加。さすがに築50年の内装となると当時は一般的でも今となっては入手困難な材料や仕事も多い。ここをしっかり押さえておかないと開口部を変えた部屋の内装を全てやり替えねばならなくなる。
予算もさることながらどこで内装と外装のけりを付けるのか、事前にしっかり決めておかないと工期もずるずると伸びるばかりとなる。写真は当時の外付けサッシの近似寸法で現在の半外付けサッシを組んだために生じた窓下の隙間を見事に納めたところ。
当時と同じ赤ラワンをクリア塗装すれば風合いは馴染んで分からなくできる。そんな玄人技を見せてくれたのはS棟梁のお父上。
やっぱこういう個別に細かい仕事は年長の棟梁の技が冴えます。うーん元からこんな風に作ってあったみたい。(笑)
うーんきれい・・・ケーシング風の昭和チックな納まりが泣かせます。
これこれ・・・柱に溝掘りして直接L型ケーシング風。昭和です!(笑)
ちなみに既存の四方枠の中に新たなラワンで枠を組みます。
北面から道南地方原産の杉材を貼っているところ。こちらはS棟梁(息子さん)が担当です。
裏側からどんどん貼り始めています。
緑に馴染む道南杉。形になって参りました(笑)
今日はマイルスでも聞きましょう!