2011年2月1日火曜日

北海道の家は暖かいのだが...

2007年度における北海道の温室効果ガスの排出実態は、13トン/人となり、全国平均に比べ20%以上多い結果となっている。

温室効果ガスの中で最大のものはCO2だが、2003年までは増加傾向にあり、それ以降は横ばいの状態である。

CO2の排出元として主なものは、上から順に産業部門、民生(家庭)部門、運輸部門、民生(業務)部門となっていてこれら4部門で総排出量の90%を占めている。

各部門別のCO2排出量を全国平均と構成比により比較すると、北海道におけるCO2排出元の第二位を占める民生(家庭)部門が大きく、およそ全国の1.6倍のCO2を排出している。

さてみなさんいかがでしたでしょうか?前回は、家全体が暖かく各室の温度差の穏やかな北海道の住宅は、脳疾患による突然死が全国平均を大きく下回る事実を取り上げました。本日はそうした一見暖かく安全な住宅が実は大きな暖房エネルギーに依存していることを述べたいと思います。私たちの身近な省エネの基準としては1999年にできた「次世代省エネ基準」がありますが、残念ながら統計を見る限り、目に見える成果をあげるにはいたらなかったようです。確かに安全であることは最優先されるべき事柄ですが、反面ほとんどの住宅が室内環境は近代的でも燃費に関しては一世代以上前か、オール電化への過度の依存のためにむしろ悪くなっているのが実情です。