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2017年10月30日月曜日

西野まちなかの家 満員御礼

 
10/28、29の見学会にはたくさんの方々に来ていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。「北海道に合った間取りを今一度見直してみたい。」そんなことを考えながら始めた「西野まちなかの家」の計画でしたが、土間玄関と家庭事務室そしてLDKとの連続に新たな可能性を見出だした仕事となりました。
 
暖簾により柔らかく仕切る予定の土間玄関とLDK。ついにLDK-土間玄関-家庭事務室が一体的空間になり回遊動線で結びました。 
 

北側敷地なので建物が道路側に近付き、その道路の反対側が南面する敷地条件。方位も40°以上振れているので、大開口部は袖壁付きの大きな庇を掛け西日の侵入に配慮しました。また隣家の視線から居間を守るためにもこの袖壁は有効でした。居間の前の木製デッキの上には住い手の要望による伸縮式のオーニングを取り付け、デッキの上のアクティビティー(さまざまな活動)の質が上がることを意図しました。

すっかり定着した、火口は背中、流しが正面というレイアウトの対面キッチン。冷蔵庫スペースの隣に食品庫を取るのも非常に使いやすくてキッチンが片付くと好評です。

こちらは家庭事務室。住いは主婦にとっての仕事場でもありますから、こんな風にPCやプリンター&FAXが使える空間が最近は特に必用になります。学校や保育園から来る連絡や確認事項も手渡しのプリント等からPDFやホームページ上のダウンロードにどんどん変わりつつあります。回覧や既読の確認も従来の判子から確認メールの送付やソフトによる自動化に変わって行くことでしょう。既にスマホやタブレット端末なしでは日常のコミュニケーションにも不便を感じる今日この頃。住いにとってもこうした新たに生まれた必要性に対する答えが問われる時代となりました。

白樺の木肌が美しい階段。

二階の吹き抜けから見下ろしたLDKの様子です。


道路に近い玄関は連続する独立柱が穏やかな目隠しになります。
 
さて今日はこれからお引渡し・・
今日はAndrea Motis なんていかが

2017年9月21日木曜日

西野まちなかの家 階段工事

室内にボードが貼られ内装がどんどん進む「西野まちなかの家」。リビングに掛ける階段をどうしようか?と色々と悩みましたが、店舗什器製作所さんに素敵な階段を作っていただきました。材質はカバの集成材。段板は北海道産白樺の合板です。オイルで拭くと温かな木目が引き立ってとてもきれい。残念ながらありふれて感じるせいなのか・・・北海道の人にはぜんぜん人気のない白樺ですが、私は大好きで使い続けています。(笑)
 
階高が2520mm、蹴上げ180mmなので14段目が2階の床。1階の天井高は2150mmと抑えて行きます。2階の床の厚みに相当するフトコロは370mm。高断熱+高気密空間として設計するとダクト空調はもちろんのこと、天井フトコロを要しないパッシブ換気のようなダクトレス空調が使えるので矩計(カナバカリ/垂直方向の寸法設計)の自由度が増します。階段の段数を抑えることが出来るので最近多い30坪以下の間取りとの相性も悪くありません。
 
段板の厚みは24mm。丈夫な白樺合板なら意外にもぜんぜんたわまず大丈夫です。お子さんが落ちないように手摺の間隔は狭く詰めますが空間を圧迫しない充分な開放感だと思います。
 
(有)店舗什器製作所HP http://tenpo-kagu.jp/
 
瀧澤ベニヤ株式会社(白樺積層合板)HP http://www.takizawaveneer.co.jp/
 
 
 
 
 

2017年8月30日水曜日

西野まちなかの家 気密測定(1回目)

本日は、第一回目の気密測定の日。風速は0.6m/Sと穏やか。

外気温21.4℃、相対湿度49.8%、天候は曇り。測定環境としては問題なしです。

室内では、Dr.タギ氏がセットアップを完了。超高気密住宅専用の小さなラッパ(整流筒)で計測を開始します。話は変わりますが、タギ氏は、旧荒谷邸の現在のオーナー、気密測定のJISは荒谷先生と教え子の皆さんの努力によるもの。なんだか不思議なご縁を感じます。

この小さな整流筒、地元のコーナー札幌製でC値が0.5以下の超気密住宅専用の装備。最近の300mm断熱の現場は充填断熱工法で概ねC値が0.2cm2/㎡、外張り工法だと気密が高すぎて計測不能→結果的に少々気密を緩めてC値0.1cm2/㎡程度になります。

排気機を回して室内の空気を減圧してゆくと僅かな漏気部分を発見。棟梁がすぐさまテーピングをします。

その結果、第一回目は建物全体で30cm2だった隙間が・・・

26cm2まで減少し、隙間特性値1.22、C値は0.2cm2/㎡となりました。
 
本日はJazzTronikで行きましょう!
 

2017年8月29日火曜日

西野まちなかの家 外装工事

板金屋さんの窓下水切りや腰水切りが完了し通気胴縁を打ち終わると、いよいよ外装の木板を貼り上げて行きます。住宅街に多いサイディングではなく、年月と共に味わいを増す材料が好きなのと簡単なメンテナンスを狙って最近は貫板を保護液に漬けたものを貼る機会が増えました。北海道でも地域によって端柄材の種類はさまざま、札幌近郊はエゾ、トドの貫板が多いですが道南ならば杉材、道北ならカラマツ材が主流になります。
 
板金屋さんの丁寧な仕事で見付け15mmに折られた腰水切り。
 
小さな窓の多い北面から貼り込んで行きます。
 
こんな風に一部を半円状に削って空気が壁のすぐ下を流れるように通気加工した胴縁を使います。通気胴縁で押さえられている白いシートは防水と透湿を担い、このシートの下にはさらに耐火ボードを貼ってあります。そのボードでグラスウールを押さえることで、ウールの膨れで通気層をふさぐことがなくなり、写真のように仮に雨水が通気層に浸入してもすぐに下に抜けるようになります。
 
今回は水切れを考慮して従来より水切りを10mm前に出しました。
 
合板の下地を包むように、また木口もしっかり塞いで、下から見上げられても下地の合板が見えぬように加工するのは板金屋さんの高い技量が必要です。この状態で先端の見付けが20mm。従来通り10mm短くして腰水切りと同じ見付15mmで納めるのか悩むところです。
 
こちらは上からの図、これから板同士の隙間を埋めるように27×18mmの押縁を打ちますがその押し縁の面から20mm離れて水が切れるように10mm水切りを伸ばしたのです。
 
さて貼り上がりが楽しみになってきました。(笑)
 
今日はJazzTronik行きましょう!

西野まちなかの家 製作キッチン工事

「西野まちなかの家」のキッチンはクリナップ直需事業部で製作していただきます。この直需事業部を置いているのは東京の他は北海道のみ。平たく言えばあのクリナップさんが各家庭専用のキッチンを特注で作ってくれると言う(笑)・・誠に恵まれた地方なのです。もちろん価格も含めてあらゆる部分のオーダーが可能なので、今では当事務所では既製品より特注物のキッチンの方が多いという状況。オーダーキッチン専用のショールームでパーツ一つ一つから日頃のメンテや使い勝手、その他中々聞けない情報までキッチンスペシャリストの石川氏と過す時間は私たち作り手にとってもとても勉強になります。 
既製品でよく見る、簡単な三面図ではなく、全て施工図面を起こし、実際の面材や水栓、ハンドルやノブの一つに到るまで実物を見ながら決めてゆきます。夫婦で体格差がある、高齢の母と一緒に使う、娘と対面で料理をしたい等々・・・の場合はミリ単位で天板や吊り戸棚の高さを調整します。電子レンジをカウンター下に隠したい。お住いの地域特有のゴミの分別種類に応じたゴミ箱をスマートに格納したい。扉や天板に地域産の木材を使いたい。他社の食卓テーブルを連結させたい、扉は全て旭川家具で揃えたい等々・・・今や北海道の建築家は石川さん様々です。(笑)最近ではクライアントの奥様から「キッチンは石川さんに」と逆指名も出るようになり、ここ7~8年でクリナップさんのオーダーキッチンはすっかり地域に定着しました。
 
過去ログ
 
 
 
 
今日はT.Flanaganなんていかが
 
 
 

2017年8月19日土曜日

西野まちなかの家 外装下地工事その2







外装を貼り始める前には色々と下準備や段取りを終えねばなりません。上の写真は軒先の板金の納め。従来のように全く軒の出がない陸屋根ではなくて20cm軒を出して、そのかわり破風は付けないで納めてゆきます。奥に見えるのは通気部材のイーブスベンツ。屋根面は105mmの通気層、壁面は18mmの通気層それらを上手に交通整理して通気工法を完成させます。
 
こちらはパッシブ換気の塔屋の腰水切り。シート防水を巻き上げた上から施工ししっかりと防水テープで止水します。
 
こちらは南側の庇。出は1m以上あります。300mm断熱で南面に大きな開口部を取ろうとすると、日射遮蔽の工夫がどんどん必要になってきます。1階が居間で南向きの吹き抜けの上下に大窓のある「西野まちなかの家」にとって高所の庇は欠かせません。1階の掃きだし窓の上にはオーニングを設けて上下で日射遮蔽を行います。
 
こちらは窓水切りの下地。サッシは一般的によく行われているように4辺のツバを壁より出して納めるよりも断熱厚さの中心に近づけて設けるとより性能を引き出すことが出来ます。別の見方をすると、付加断熱が当たり前になると自然と壁の厚みが増すので窓の取り付け位置にも選択肢が増えます。
 
窓の周囲はウレタンを充填して断熱補強をしておきます。外装材を貼ると丁度、サッシの外枠だけが見えなくなり障子のみが残見える様に納めます。
 
タイベックの下に石膏ボードを貼っているので壁の貫通部分に通した管(ケーシング)にガスケットを使うとピシッ!と貼れます。よくふわふわのタイベックの上からガスケットを被せ周囲のテーピングがぜんぜんくっついていない現場がありますが、私的には繊維系の付加断熱の外側には一度平面を作ることをお勧めします。窓廻りのタイベックの折り返しやテーピング、上記のような貫通部分の処理等々・・・シート類の下にしっかりした平面があると助かることばかりです。外壁の通気層も断熱材が膨れないのでもの凄くよく効きます。
 
ケーシングのツバは出来れば3cm以上は出してほしい。こんな風にガスケットがしっかり圧着して簡単に気密が出ます。
 
 
こちらはエコジョーズの排気トップの室内側。燃料供給(LPG)をしてくれるガス屋さんの仕事(北海道では単に燃料のみを扱うという意味の純粋な燃料屋さんは少ない。燃料供給に加えてガス機器を自社で貸与するケースも多いので、設備屋さんでもあります。そんな訳でガス屋さんの無知で気密が取れない、断熱が欠損した・・なんて言われないように担当者が現場について施工してくれます。
 
こちらは外部側。アクリルテープを細かく切ってタイベックに貼り付けて気密を取っているところ。現場を預かるM所長と「性能的には充分だけど、見た目が見劣りするので建築側でガスケットを支給するのか検討中(笑)。


2017年8月9日水曜日

西野まちなかの家外装下地工事 

南面を残して3面の付加断熱工事が完了した「西野まちなかの家」付加断熱の上に貼った耐火性の高い石膏ボードの上に防風+防水+透湿シート(タイベック)を張って行きます。外壁の仕上げは木貼りですが下地にこうした防火処置を行った上で通気工法とします。

こちらは大判の長さ3mのタイベックシートを二人の大工さんで貼っているところ。外部に貼るシート類は少しでもジョイントを減らしたいのでこうした大判シートによる施工が最近の流行です。

開口部の周りはきれいにタイベックをカットして4辺の内側にタイベックを折り返します。これで外装を貼る下準備完了です。
 
この段階で板金屋さんの打ち合わせと採寸を行います。
 
今日はボヘミアンラプソディー・・ペンタトニックで・・クイーンもいいけど彼らもいいよね!

2017年8月6日日曜日

西野まちなかの家サッシ取り付け その2

南側に水平に連続するカーテンウオールを樹脂サッシを連結して作ります。写真はOSB合板の外側に窓の取り付け下地を打ったところ。一般の窓は柱と柱の間に納まりますが、カーテンウオールなので柱の外に連窓するところが特徴です。

下地はこんな感じ。

サッシ取り付け用のツバ部分で漏気しないようにコーキングを先打ちしておきます。

少々多めにがポイントです。

サッシを室内から運び出して、下地に合わせて・・

4名で息を合わせてサッシを押し込みます。

ツバでコーキングを挟みながら

ビスで締め上げてサッシ廻りの気密を取ります。押し出されたコーキングが見えます。この後さらに内外からテーピングも併用しますから窓廻りの気密は非常に高くなります。

次々にサッシを連結しながらカーテンウオールを完成させてゆきます。

全ての窓が取り付きました。次は外壁の付加断熱(外張り断熱)下地に工程は移行します。宇野棟梁のチームも300mm断熱の施工にも慣れて建て方開始10日目でここまで来れるようになりました。いい意味でもう特別な工法ではないですね。早く北海道の全ての新築が300mm断熱化できるといいと思います。
 
今日はBruce Hornsbyなんていかが・・アメリカを感じます。

2017年8月5日土曜日

西野まちなかの家サッシ取り付け

柱の外に構造用合板を貼ったら、開口部の周りにタイベックを先張りします。
 
 

こんな感じです。

その頃、屋根ではシート防水の真最中。
 

端部に金物を付けてシートを溶接します。
 

出隅はこんな感じ。

軒先の雨切の完成です。

全ての窓にタイベックを先張りしたらいよいよサッシを取り付けます。
 
今日はTOTOなんていかが