2012年3月1日木曜日

春光の家 内装工事03

 いよいよ大詰め!内装、最後の追い込みで現在床タイルを貼っています。中庭をガラスの回廊が囲む特徴的な空間。

 中庭の空には極力隣家の建物や屋根が入らないように検討した結果がこれ。敷地の周囲は建て込んだ住宅街ながら「俺の空」を獲得することができました。

私のインテリアは最近、和風のテイストが強いように思います。突き当たりの壁の色やテクスチュア(素材感)を変えることは床の間と床奥の関係に似ていますし、建具に突板以外の貼物を好むのも札幌の建築家の中では珍しいと思います。引き戸がドアよりも好きなところなんかも同じでしょう。


引き戸を開放した時に視線の突き当たりに責任を持つこと。小僧時代に師匠から教わった基本はとても大切なメソッドになっています。続きの部屋の奥にちらりと見える建具の柄をどのように扱うか?毎回ながら悩ましい問題です。(笑)

天窓に続く光チューブが中庭から離れた部屋も想像以上に明るくします。

今日は大好きなPacoなんて一緒にいかがでしょう?

提案、提案、また提案

すこしブログがおろそかになっていましたが。(笑)

相変わらず業務は忙しく幸せにこなしておりました。

この季節は毎週が提案(プレゼン)の嵐のシーズン。日々計画案に向き合う毎日です。

デザイン性と環境性能の両立を目指してスタートした300mm断熱プロジェクトも早3年が経過し合計7棟の建物が完成しました。その間に、環境的な意識はさらに高まり、昨年の東日本大震災では私たちの社会の在り様が厳しく問われる結果になりました。暮らしの中から排出されるCO2が全国最大級の北海道でも札幌市が独自の省エネ基準を策定し、環境先進国として知られるドイツとほとんど同じ水準の性能を建物に求めてゆくことになりました。

今日はDr.タギと秘密の作戦会議。
先日プランが固まった案件の各部の断熱構造を綿密に打合せします。

あまりに高水準の要求にたじろぎながらスケッチを進めるDR.タギ氏。(笑)