2009年10月20日火曜日

銭函の家 サッシ工事

本日は雨、悪天候の中工事は進みます。みなさん足場の作業気をつけて!





本日は、サッシの搬入です。外部はアルミ、本体は木製の複合サッシですが、断熱性も特別に考えてあります。ガラスの性能UPのみでは限界があるので今回は、地元のサッシのメーカーである、飯田さんと議論を重ねた末、木製の断熱インサート枠を作っていただきました。

中央に見えるのが、断熱インサート、左側のアルミ枠が(外部)、右側が(内部/室内)になります。見ての通り、枠内部を熱が貫流する際に断熱材が抵抗する仕組みです。おそらく木製サッシでは世界初の二重枠スタイル。コラボレーションは様々な可能性を生み出してくれて、建築家として可能性を感じます。

ダブルスキンテラスドア、壁の厚さが40cm以上になるのを利用して、熱の逃げ道となるドア周りは、外開きと内開きを合体した作りになっています。
拡大するとこんな感じです。外戸と内戸が分かるでしょう?

西岡の家 造作工事

縦の押し縁が終了し、現在塗装中、しっかり仕上げの色を入れてゆきます。色が剥げたら素人でも簡単に塗れて何度でも新品並みに生まれ変わる外壁仕上げ、18mmの貫板を用いて定期的にメンテを行なえば50年以上、木の外壁は大丈夫。



本棚や作り付けの造作材等を加工しています。この時期になると各室の仕上げ各部の仕上げ等々の決め事をしっかり詰めておかねばなりません。
玄関の縦格子を加工しているところ。彫った溝は、材料の見付を小さく見せると同時にビス隠しに使います。材料はニレ、いいオイルを見つけたので拭きあげて木地のまま仕上げるつもりです。

吹抜けの上からだとこんな感じです。


この年代の家の特徴は階段が急で怖いこと。そこで段板の奥行きを4cm拡げ、蹴上げを3cmは低くしないと安心して降りられません。当時の平均では階段の段数は13段程度。これを15段にします。当然ながら段数も段板の寸法も増やすことで階段の全長は長くなります。反面、踊り場は狭くなってしまいます。そこで1階の窓の下枠の高さを踊り場の高さに揃え壁の厚み分踊り場を広げています。

読書家のご主人の本棚を吹抜けから見上げたところ。ランマのように空いた穴は1階に主人の気配をつたえ、昼間は吹抜けに溢れる光を天井越しに本棚の裏に導きます。中央の本棚に一つだけ空いた穴は、向かいの公園のプラタナスが中央に見えるように高さと場所を決めました。