2009年10月5日月曜日

西岡の家 公開気密測定

昨日は、西岡の家の公開気密測定でした。家全体の隙間を測定し気密工事がどの程度成功しているかを判別します。この数字が十分低ければ、計画換気も計算通りに行きますし、室内の湿気が壁内に逃げてゆく冬型の結露も抑えられます。
ちなみに元の西岡の家ではこの隙間面積が概ね新聞紙一枚くらいでした。その結果、壁の中に湿気が逃げて柱が腐り非常に危険な状態になっていました。
新築以上を目指す「西岡の家」、検査を担当するのは、弊社の「建築物理」をお願いしているDr.T氏。あだ名じゃなくてほんとうに北海道を代表する工学博士です。残念ながら現在もほとんどの建築家が断熱や気密といった温熱性能の分野は、自らの経験に頼ったり、旧公庫の仕様規定の範囲で設計しているのが実状です。もちろん北海道の経済状況の中、厳しいのは設計費も一緒ですが、ぜひこのブログをお読みの方は相談してみることをお勧めします。かくいう私も目からウロコが落ちた一人。合理的で安全な設計が分かってきっと自信がつきますよ。(笑)


さ~てお楽しみの結果は??
家全体で25cm2、3回計りましたので、間違いないと思います。(笑)
ということは家全体で、5cm角の隙間。新聞紙1枚から名刺半分の面積になりました。
一般的なC値に直すと:25÷121=0.2cm2/㎡
新築の一般的な基準が2cm2/㎡以下ですから、10倍くらい良い結果となりました。
もちろん、一番安心したのは、棟梁と工務店の社長さん。
おもわず 「ホッ」が出てました。