2020年7月24日金曜日

実ってきました!

7月は畑の野菜にとって実りの季節。もう15年以上続けている家庭菜園も随分と上達し、毎年美味しい野菜が採れるようになりました。

最初の頃は扱いが分からず、苗を枯らしたりして失敗もありましたが、ここ最近は慣れてきたというのか、自然になったのか・・最低限の世話さえしておけば勝手に相応の量の野菜が出来るようになって・・

家族で頂くのみならず、その年にご契約を頂いた建て主さんにはすっかり定番のお裾分けになりました。

写真は毎年作るナスのくろべい。中型のナスでたくさん採れます。ナスの辛みそ炒めや焼きナス、煮びたし、フライパンで焼いてショウガ醤油か辛子を付けて、トマトソースと一緒にパスタにグラタンに・・・・・水と肥料が大好きで夏の終わりに刈り込んでおくと秋ナスも採れますよ~(笑)

写真はミニトマトのアイコ。長粒種の可愛いトマトでお子さんたちにも大人気。たくさん採れた時にはトマトソースにしても美味しいですよ。(笑) 
こちらはミニトマトのイエローキャロル。油カスを多めに追肥するととても甘く出来上がります。完熟させるのが美味しくて色もきれいです。

キュウリは夏すずみ。形が良くてたくさん採れます。

こちらはたくさん茂ったバジル。生のままでも乾燥させても、最近では自家製パンに練り込んで香りを楽しんでいます。 
毎年、雪が降る直前までたくさんの実を付けてくれるピーマンのあきの。肥料が大好きで病気に強く長い間収穫できます。 
庭で行うBBQに大活躍、焼びたしも美味しいシシトウです。唐辛子種なので肥料が切れると途端に辛くなります。

私の家ではシシトウを油で炒めて、フライパンが熱いうちにポン酢を加えてさっと煮立たせ、熱いままタッパに入れて冷蔵庫で保存します。次の日が食べごろですからお皿に盛りつけて上から鰹節を振ってさあどうぞ!(笑) 
こちらは青じそ。お刺身やカルパッチョの薬味、手巻き寿司、意外にもお味噌汁やコンソメスープにも合います。

今年は赤じそを植えませんでしたが、夏の赤じそならたくさん茂らせた葉をよく煮てジュースにします。子供たちには大人気で、お母さんのシソジュースはすぐに完売!もちろん梅干しとも相性抜群ですね~(笑)

みなさんもぜひ家づくりと一緒に家庭菜園を始めませんか~食べてよし!あげて喜ばれ、育てて楽し!・・・山本設計にとってジンギスカンが楽しめる場所と同じくらいお勧めで欠かせません!(笑)

今日は米津君ですね~いいです!


常盤の家 鍛冶屋さんの良い仕事

写真は「常盤の家」の手摺の写真です。

鍛冶屋さんは幅が25mm、厚みが6mmの鉄製の板を曲げ器用に溶接しご覧のように美しい焼き付け塗装で階段を仕上げてくれます。 
建築にとって空間のもつ魅力はとても大切ですが、こんな風に毎日手にする小さな部分を丁寧に心を込めて作ることも空間の良さと同じくらい大切なことです。

まさに私たちが作る家は地域の職人さんたちの技術の展示場。私は設計者として地域建材の生産者さんや職人さんの技をたくさん紹介したいと思っています。

私をはじめ地域に生きる生産者や職人たちにとってデザインや仕事の確かさが分かる住まい手さんが増えてくれることこそ、腕を落とすことなく、冬場の出稼ぎの心配などせずに幸せに地域で生きて行ける方法だと思います。

これからもお客さんの期待を裏切らぬよう精進して行こうと思いました。

ぜひブログをご覧のみなさんも他の展示場で細部に目を凝らしてみて下さい。

どうでしょうか、平たい鉄の板がコの字に溶接されているのに継ぎ目が全然分かりません。下の階から上がって来た木製の手摺と鉄の手摺がピタリとつながってそれを止めるビスの頭も飛び出すことなく鉄の板の厚みにドンピシャで納まっています。 
こちらは足元の写真。グラグラさせないために手摺の足を二本、階段の周り段部分に回しています。 

ちなみに手摺子の間隔は11cm以下。地域仕様である「北方型住宅2020」の仕様に沿った小さな子供にも安全な手摺です。
こちらは下の階から上がって来た木製手摺と階段のジョイント部分。

段板の先端は人の足に優しいように太鼓状に面取りがされています。そこに手摺の脚の中間が1か所留められ・・・ 
脚はL型に加工され段板の一番邪魔になり難いところに留め付けられます。こうすることで手摺の脚を太くすることなく丈夫に取り付けられます。

今日は米津玄師なんていかが



2020年7月22日水曜日

宮の森の家Ⅱ 内外装工事


雨の合間を縫って外装を貼り終えた「宮の森の家Ⅱ」。今回は押し縁が45×30と太いのでより精悍な印象になりました。
内部では石膏ボードがどんどん貼られています。室内に間仕切りが少なく大らかな間取りなので屋内で石膏ボードの加工ができます。

写真は土間玄関ですが、アウトドアスポーツが大好きな住まい手さんのために準備室を兼ねる空間としています。またもう一点はゆったりとした土間空間でストーブの炎が楽しめるようにペレットストーブが置かれます。 
二階では寝室やその他の部屋のボードが貼られて行きます。界壁が太鼓のように反響し音が隣室に伝わるのを抑えるために界壁には遮音用グラスウールが詰められます。 
1階は階段が掛けられほぼ石膏ボードを貼り終えました。写真に見える正面の壁は美しいレッドシーダーの羽目板を貼ろうと思っています。

今日はOfficial髭男dismなんていかが



2020年7月20日月曜日

薪ストーブ


初めて使うmorso2840CB。やっぱ対流式ですね~
自分の周りの建築家の多くは輻射式で煙突を屋根貫通とするパターンが多い。平面的にも和室の床の間みたいに空間の主役として慎重に位置決めされ、耐火煉瓦の床と壁がバランスのよいインテリアを作る。自分は少々ひねくれていて、煙突は壁貫通、配置は薪ストーブ様が主役というよりは毎日使える道具として部屋の隅にさりげなく置きたいと思うタイプ。炎のある間は天板の上でおでんを煮込んだりケトルが掛けられたりすることも大切なので・・天板が使えなくなり易い上抜きの煙突も好みじゃあない。薪ストーブにはまると・・多くの施主が薪を自分で調達し始める・・工事現場を回ったり、伐採した木をもらってきて自分で割る人もいる。その際問題なのは・・薪の含水率・・しっかり乾燥した広葉樹の薪なら火持ちもするし煤(スス)の発生も少ない。でも生乾きのものは凄く煤が出る。そんな時に壁貫通なら煙突掃除が屋外から可能だけど・・室内だと気を遣う。在宅時にしか掃除は頼めないし・・そんな理由でストーブ本体が赤熱しない対流型の小型ストーブを壁抜きで部屋の隅に配置して使うことが多い。ストーブ本体の温度が低いので壁に近づけられるし・・耐火煉瓦のような高価な内装も不要になる。薪ストーブを従来のように特別なものじゃあなくて・・北国の日常の道具として使える家にしたい。せっかく素敵な「寒さ」があるんだから(笑)

モルソーはデンマーク製

部屋のコーナーにもピッタリ置けるかたち

小型で本体が赤熱しないので壁にこれだけ近づけて設置可能です。

大好きだったSCAN CI-4GL CBです!最近は手に入りにくくなって残念・・・


現在の後継機はmorso3142CB

南幌で使ったmorso7642

今日はJazz B.エバンスなんていかがでしょ
          


2020年7月15日水曜日

南円山の家 着工


7/13(月)より「南円山の家」着工しました。敷地は札幌では珍しく前面道路が4m。敷地は間口が8m弱に対して奥行き18m以上。この敷地に小さな三角屋根の家を、そおっと・・差し込むように建てようと思います。
地盤は短い杭が必要で、画面手前から奥にかけて固い支持層が浅くなっている様子。隣地の離れが取れないので、基礎工事は慎重に隣家に配慮して進めます。

道路はさすがに狭くて材料の搬入やストックに工夫が求められます。当然ながら敷地内に運び込んだ材料を組み上げるのにも一般的な敷地とは異なり、設計段階から適切な工法選択を行いました。

特に今回は三角屋根のご要望だったので、2階の床で小屋組みのトラスを組み立て小型クレーンで建て方を進めようと考えています。

無事着工できたので今日はB.ジョエルでも聞きます。


2020年7月11日土曜日

常盤の家 タイル工事


「常盤の家」のタイル工事です。


タイルと言えば縦横に目地が通る貼り方が一般的ですが、当事務所の場合はサイズ違いの白いタイルを様々に組み合わせてその家オリジナルのパターンを作っています。

コーナー用の役物等や誰でも貼れるネット貼り等も好みではないのでタイル屋さんは毎度大変です。

こんな風に窓廻りも枠を入れないでタイルで抱き込んで納めて行きます。今回は目地をクラシックなグレーとしてパターンが目立つようにしました。

国産のタイルだと精度が良すぎてこんな感じに揺らぎは出ませんがそこは外国製の良さ。

もちろん精度が低いという事は・・・一枚一枚大きさが違います。

そこをタイル屋さんはピッタリの目地幅を考えてこんな風に厚みを感じる壁に仕上げてくれます。まさに塩梅(アンバイ)が絶妙の職人仕事・・いつも親方ありがとね(笑) 
100×200を縦方向に半丁ずらしてこんな感じ。表面の釉薬が昔っぽくて輝きに深みがあります。タイルっていいですよね~(笑)

今日はクラシックロックショーなんていかが?


2020年7月7日火曜日

テレワーク

「野幌の家2017」
今後・・テレワークスペースは益々必要になるといいと思います。昔はこんな部屋作って・・「仕事を家に持ち込むな!」的に言われたこともありましたけど・・

コロナ禍で見えてきたのは意外にも「会社から自由になるきっかけ・・」早く必要な時だけ会社に行けばいい社会になるといいなあ~と・・(笑)

「南幌まちなかの家2018」

「澄川の家2014」

実は数年前まで・・PTA会長をやっていて・・今の時代、お母さんの家庭事務の量が膨大に増えてることに気付きました。

本当は早く男性も子育てを理由に会社を休める社会になればいいけど・・やっぱお母さんの一時専業主婦化は中々なくならない。


「澄川の家2014」

そんな時・・学校の当番や行事連絡、清掃週間だから雑巾縫って来てね!とか子供に持たせる〇〇の下ごしらえとか・・学校HPの閲覧(パスワード付)、学級便り(PDF)のダウンロード、各役員会のママ同士の連絡等々・・これらをお母さんたちはスマホ1台でこなしていた(凄い/笑)・・ 
「宮の丘の家2011」

当然それで可能なものはいいけど・・書類をダウンロードして記入後に返信!とか・・子供に持たせる!とかの時は中々大変そうだった・・そんなお母さんたちを見て、家ってお母さんていう職業の仕事場だな~と・・作り始めたのが最初。

「西野の家Ⅱ2013」

やり掛けの家事や干した洗濯物を気にせずにお母さんたちがテレワークや事務仕事に専念できるように考えたんだけど、意外にも今回のコロナで見直されることになりました。

「山の手の家2015」

「山の手の家2015」

「野幌の家Ⅱ2019」

「新琴似の家2018」

「菊水の家2010」

「菊水の家2010」

今日は雨・・上原ひろみ&チックコリアなんていかが


2020年7月2日木曜日

宮の森の家Ⅱ 外装工事

毎日・・雨が多くなってきました。雨の中では中々外壁を仕上げられなくて、大工さんは内仕事を先行しています。

今日もほぼ一日雨続き・・屋根の板金も、エントランスのシート防水も既に完了済みなので心配はありませんが・・外壁が一向に進んで見えないのが残念です。

今のうちに窓廻りをしっかりチェックしておきます。

外部から見た時にサッシの枠の厚みを極力見せないように納めて行きます。

こちらは完成した窓廻り。窓枠は従来のように壁より出るのではなく壁より引っ込んんで深い陰影を作ります。

もちろん見た目の良さのみならず、耐久性や断熱上もこんな風に壁の中に引っ込めてしまった方が断然有利になります。

当事務所でいつも作っている300mm断熱の家では一般的な家の約3倍、ここ数年・・高性能と言われ始めた200mm断熱の家と比べても約1.5倍の断熱材を使いますから必然的に壁が厚くなり特徴的な窓廻りに進化して行きました。

こちらは窓下の水切りを下から見上げたところ。強度を出すためと見上げた時に板金の裏の色が見えないように板金屋さんは二枚合わせで丈夫に水切りを折り上げてくれます。

こちらは赤見の強いカラマツ材の列柱を設けた玄関廻りです。保護剤を塗った当初は淡かった色も初夏の日差しできれいな茶色に色変わりし始めました。

この保護剤ですが樹種と日当たりによって様々に発色が異なり経年がそのまま味わいに変わって最近はとても人気があります。

こんな風に玄関ポーチに刺さり込む視線を和らげるために列柱としています。

今日はP.ギルバートなんていかがだろう