2016年7月7日木曜日

北広島の家 埋め戻し

脱型を終え土間コンと防湿コン打設直前の「北広島の家」。防湿コンクリートの下地の砂利厚さや、アンカーに飛んだコンクリートのトロの状態。各配管のケーシングの状態を確認して行きます。

中央に見えるのがパッシブ換気の給気口です。その両端にあるのが排水。防湿コン打設前にはこうした管類の口にトロが入り込まぬように養生をします。

床下に敷きこまれるEPS(断熱材)も搬入され、後一回のコンクリート打設で建て方に入れます。

埋め戻し用に水はけの良い火山灰を使う。特に傾斜地の場合は土中に水が流れることを前提に埋め戻しには透水性の良い土を選ぶ必要がある。
 
今日は辛島文雄さんなんていかがでしょう。

「箱の家」をお手伝いする その1


ひょんなことから、東京の建築家のお手伝いをすることになった。難波和彦さんである。
難波さんといえば「箱の家」シリーズの設計者であると同時にそのコンセプトでもある「建築の4層構造」の提唱者として知られる。また戦後日本の住宅研究を牽引した池辺陽(イケベキヨシ)を師に持ちその成果は放送大学の講義やMUJIハウス(箱の家のシステムをもとに無印良品/㈱良品計画が供給する規格住宅)、建築雑誌等で広く知られている。特に若い世代の北海道の建築家の中にはきっとたくさん「箱の家」のファンがいると思う。

難波和彦+界工作舎HP http://www.kai-workshop.com/

ことの始まりはフェイスブックを通して懇意にさせていただいている秋田の建築家、西方里見さんの紹介である。 先日7/2(土)に難波さんと建て主さんにお会いし、お話しを聞く機会をいただく。その後、江別市の敷地も見せていただくことができた。建て主の父上から、杭が必要なこと、冬場の気温が-20℃を下回ること、石狩平野の中央に位置することから卓越風の影響が大きく冬場は東方向に巨大な雪庇(セッピ)を生じること、川に近いため過去には水害も経験していること等を聞く。

今回の私の役割は現地の技術アシスタントとして北海道で最初の「箱の家」を無事完成に導くお手伝いである。建築家同士の協働は意外に少ない。ぜひ貴重な学びの場としたい。

早速、7/4(月)より難波さんからメールが入る。「なにか北海道の家づくりに関する資料を」とのリクエストにBISの最新版テキスト「北の住まいの熱熱環境計画2015 年」をはじめ北総研(北方建築総合研究所)の実務資料、その他北海道で一般的な住宅各部の仕様をお伝えした。

BIS:(ビルディング.インシュレーション.スペシャリストの略) 断熱気密施工技術者として北海道が作った資格制度。3年に一度の試験による資格更新義務や取得者は社)北海道建築技術協会のHPで名簿が公開される。また国の定める住宅補助事業等への参加要件となっており、北海道の設計者は建築士の他にこのBIS資格を取得するケースが多い。

まだやり取りは浅いが、北海道がやはり東京的一般に比べ、かなりかけ離れた外国であることをあらためて実感する。協働を通して少しでも両者の相互理解が深まれば嬉しい。またこの件に関しては今後、北海道の住宅雑誌リプランの三木編集長のブログも合わせてお読みいただければ幸いです。

性能といい家大研究 http://blog.goo.ne.jp/replankeigo/e/67cb6f393650615d3995c17ec6431143



今日はTony Williamsなんていかがでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=Pdtb08ihndU