2011年12月3日土曜日

宮ノ丘の家 断熱工事02

昨日の天候回復を幸いに人数を掛けて屋根を野地板まで完成させた「宮ノ丘の家」。しっかり養生を行い来週は板金工事の予定です。

壁の断熱工事もどんどん進み、サッシの取り付けが楽しみです。

木製サッシの下地と水切りの下地。斜めに角度を付けて加工されています。このように窓を建て込む下地を完璧に作り、もしサッシに寿命が来ても簡単に交換できるように考えてあります。「25年たったら家ごと壊すのだから、それまでもてばいいよね。」という考え方は私の関わるチームすべての現場にはありません。家は長持ちするに越したことはないし、万が一壊れた部分は最低限の手間で交換可能なように作ること。もっと大切にされてもよいと思うのですが。

さて今日は週末ですし、大好きなP.S.ボーイズでもいかがですか?

北25条の家 断熱工事03

北25条の家は本日、外貼り断熱工程に入りました。9cmの木質断熱材を下地の間に押し込みますが、その際グラスウールと最も異なるのがその密着度の高さでしょう。腰の柔らかなグラスウールと異なり下地にしっかり密着する様子は、木質ウールというよりはやはり木質繊維ボードといった表現がぴったり来ます。
                                

高い形状安定性はこういった込み合った部分もピシッと隙間なく断熱材が入ります。

外壁から受電する電線が通るCD管です。
全世界的に見ると、繊維系断熱材はどんどん高密度化し重く、形状安定性の高いものに進化しつつあります。一方細繊維化にこだわり、低密度化し運搬費の安さを売りにするのが国産のトレンドです。もちろん丁寧に施工すれば国産品でも性能は出ますが冒頭のような下地への密着度などを考えると国産品もがっしりとした密度の高さがほしくなります。㈱木の繊維の製品はたいへん優秀な断熱材ですが、断熱性能のλ値のみの比較だとなかなか差が実感できません。いつも私が現場にこだわるのはこうした理由からで現場のきらいな人に「その違い」はなかなか見えづらいのです。

今日は大好きなアシュケナージのショパンはいかが?