2014年9月1日月曜日

澄川の家 建て方完了 即 断熱工事

ピッチを上げて進む「澄川の家」。建て方が終了し、ホッと一安心も束の間、M棟梁は間髪入れずに断熱工事を開始しました。「澄川の家」は二階の屋根全てが外張り断熱。室内から見上げると赤く美しい唐松の小屋組みが楽しめるように考えています。一般的には骨組みの隙間に断熱材を詰め込む方法を「充填断熱」といいますが、これだと骨組みは全て仕上げ壁の後ろに隠れてしまいます。それに対して外張り断熱は骨組みの外側に断熱するために骨組みは室内から眺める事ができます。最近は二階を居間にした間取りの要望が増え。屋根を外張りにすることで大きな居間に相応しい高い天井が簡単に出来るようになりました。

これは断熱の下地。この中に、20kg/m3の超高性能グラスウールが340mm入ります。

全て入った状態です。

その上にタイベックシートを貼り、通気垂木を打って野地板の合板を貼ります。

野地板を貼る前に仮置きした状態です。これから壁の断熱そして屋根の防水と進みます。屋根の形式は何回かご紹介している0勾配のシート防水です。冬の間中、屋根の雪を動かすことなく載せたままにします。その分構造的には強化してあります。このシート防水の屋根が良いところは、雨水や下水等の都市のインフラを必要としないことです。北海道に多いスノーレーンの陸屋根は 屋根の上で発生する融雪水や雨水を100%インフラに放流します。要はインフラの規模が大きくなりやすく、通常なら自分の敷地に落として浸透処理すべきものまでインフラ頼みとなりやすいのです。それに対してこの屋根は水平なだけで雨水が敷地に落ちるのは他の勾配屋根と同じです。自分の敷地さえあれば雨水処理に困らず都市インフラのない敷地でも自由に陸屋根が可能になる。そんな素敵な屋根です。
 
今日はグリンデイなんていかが(笑)