20220414
4月14日から21日までの工程をダイジェストで解説します。北国の家の基礎にはすごく手間がかかることがよく分かると思います。
20220414
こちらはセルフレベラーセメントという粘土の低い左官材料で水平を出す際に用います。土台の下がデコボコだと家が垂直になりませんし、隙間からは冷気が入り易くなります。そこでこのような特殊な材料を用いて丁寧に基礎の天端を水平に仕上げます。
20220419
コンクリートが固まり型枠がはずされると左官屋さんの出番です。基礎の外側には柔らかい断熱材が貼ってありますからそれが傷んでしまわぬように丁寧にモルタルの下塗りを行います。
20220419
強度を出し割れを最小限にするために写真のようなメッシュを伏せ込んで基礎の表面を丈夫に下塗りして行きます。こんな風に強い下地を早いうちに作ることで完成直前の仕上げ塗りがぐんと良くなります。
20220419
家の基礎が4面共きれいに下塗りが終わりました。
20220420
さて本日は昨日とどこが変わったでしょう?上の写真と比べて下さい。今日の大切な工程は暗渠管の敷設です。追分地区の地盤の特色は固い粘性土。水はけのあまり良くないところに対して対策工事を行います。建物のみならず敷地内の水位を下げ地盤を乾燥させることで、庭木や畑の出来もぐんと良くなります。また床下への浸水も建物を傷めますから今の内に行うのが最も安価で簡単です。
20220420
暗渠管は樹脂製で細かな穴の開いた構造ここに水を集めて排水します。白い布は細かな土粒で穴が塞がらないようにするフィルターの役割です。
20220420
20220420
こちらは家の排水管。WCやお風呂に洗面、調理等々これだけの排水が必要になります。垂直に立ちあがっているのは点検口。排水が詰まった際に利用します。
20220421
昨日までの設備配管が埋め戻されてスカート断熱の工程に到達した4月21日。北海道にとって「断熱」は完成後の光熱費節約のみならず、今回の現場で言えば基礎コンクリート量の概ね3割を安全に削減する。廃土量やその運搬も同様に削減する。都市部に比べてどうしても割高になり易い地方の建築物価を抑える、工程に余裕を与える・・・そうした役割を担っています。写真のEPSは地元で生産されており最大厚500mmまで製作可能です。これらを用いてこうしたスカート断熱や基礎断熱、透湿系塗材を用いた無通気工法の外張り断熱や外断熱、悪性地盤に対する土壌置換工法等々幅広く使われています。生産者のみなさん、現場のみなさん、いつもありがとうございます。おかげで快調に工程を消化できます。今日もどうぞご安全に!
今日はB.Bキングなんていかがでしょ!