2013年11月18日月曜日

平成25年度北方型住宅技術講習会

明日から二日間11/19(火).20(水)講習会で釧路と帯広におじゃまします。近隣の工務店や設計事務所のみなさん、ぜひ会場にお越しいただければ幸いです。従来とは少々趣を変えた「デザイン」のお話しをさせていただきます。今回からは対談形式で二人の建築家によるトークが面白いと思いますよ~。主な内容としては、顧客対応のコツや基本計画のコツ等々、山本設計のノウハウを大公開しちゃいます。(笑)


西野里山の家 内装工事 その2

現場は、内装工事に入りました。もちろん内装を施す石膏ボードで一時的にスイッチやコンセント、取り付け家具の下地などは隠れてしまいますから、内装工事の直前は実にたくさん見ておくところがあります。

「西野里山の家」の特徴は天井高を抑えた1階の各室です。通常の部屋の天井高は2.3m程度ですが、今回は2.15mと15cmくらい天井を低くしてあります。その分、扉の上に下がり壁を作りません。建具を開けると部屋どおしの天井が連続してゆくように考えてあります。要は扉の高さと天井の高さを揃えて、適度な包まれ感と部屋同士の連続性、暖房費に直結する部屋の空気の体積を最適化しようと考えました。 1階は主に寝室、UTにウオークインクロゼットや玄関等ですからもともと立派な天井高はいりませんが、その分二階へあがると吹き抜けの天井がより高く感じられる効果もあります。北国で周囲が建てこんだ敷地に計画する場合、上がり降りに支障がないのなら思い切って明るい二階をLDKとするのも一案です。

お湯と水の配管や排水管の勾配等、天井が貼られると分からなくなるものの位置関係を頭に入れます。

写真は、室内側に5cmのグラスウールの入った主寝室の窓廻り。この次に内装用の石膏ボードを貼ります。



二階の石膏ボードを貼った部屋では、左官屋さんがせっせと下地作り。「西野里山の家」の内装は壁左官仕上げ、天井は塗装クロスなので特に壁は割れないようにしっかりとした下地作りが欠かせません。

美しく掛けられた樺(カバ)製の階段。今回は蹴込板のスリットからパッシブ換気の戻り空気が床下に回収できるように考えたり、踏み板と蹴込板が直角に納まらない稲妻状の断面だったりと、棟梁をいつも以上に困らせてしまいましたが、相変わらず階段の名手のI棟梁の手に掛かると見事!美しい階段に納まりました。
 
今日は乃木坂46なんていかが?AKB48の影で目立ちませんけど...。