2010年8月26日木曜日

砕石杭工事

本日は杭工事です。あいの里地区は全般的に地盤の弱い地域ですが、中でも造成されてからまだ日の浅い敷地周辺は、特に地盤に対する配慮が必要です。一般的に10mを超える深さに支持地盤(建物の全重量を支えられる固く安定した地盤)がある場合、木造等の比較的重量の軽い建物の場合でもRC杭を打ち込む工法が一般的でしょう。しかし10m以上となるとコストも掛かる上に、杭打ち機の中では最も軽い部類に入るものでも敷地内の移動に神経質になったり(敷地内の地盤が杭打ち機の重さに耐えきれずに陥没し杭打ち機が横転したり)といったようにいろいろと難しい問題も出てきてしまいます。そこで今回はよりリーズナブルで、重たい重機を極力使わない工法で杭地盤をつくります。上の写真は一般的な住宅用杭打ち機がマストを立てた状態です。遠くから見るとそうでもありませんが、近くによると...

かなりごついです。また杭打ち機が横転しないように厚い鉄板を敷きながら杭を打ち込む孔を掘削しているのがお分かりでしょうか?このように重機を用いればそれに応じてさまざまな養生や工夫が付帯的に発生して現場の予算を圧迫してしまいます。もちろんRC杭の良さは分かりますがなかなか費用対効果のバランスは難しいものです。

そこで今回は.....


1:これ(砕石投入機)と


2:これ発電機(砕石を締め固めるため)と

3:そしてこれドリルオーガ(2トントラック)で地中に安定した杭を作ります。

非常に軽量で簡単なのがお分かりでしょうか?またこの工法は、砕石(砂利)しか使わないので、セメントを土に混ぜて固めるような土壌汚染や建物解体時にそうした大きな異物が地中に残ると言った心配も少ない工法です。
詳しくは ハイスピード工法 http://www.endou-gumi.co.jp/index.html