美しい外部の木貼りがもう少しで完成間近の「恵庭の家」。お客さんと現場監督さん、職人さんの人徳で毎度ながら快晴の現場です。しかし...人がいない納期が間に合わない等々...工期の維持に誠に苦戦!もう少しあと少し頑張れ~っ!(笑)今日は部分的に出来上がりつつある内装のあちこちを確認に来ています。毎度ながら細かくてスイマセン。
家族間のコミュニケーションや子供のお絵かきのためにホワイトボードを壁に埋め込みました。でも壁には書くんじゃないぞ~(笑)。ちなみにホワイトボードのペンは油性なんですって。
リビング側から冷蔵庫を隠すことと、照明の光をきれいな影が伸びるように演出して階下に落とそうと考えました。加工はキクザワさんの自社加工。美しい組み上がりです。
こちらはものを壁から浮かして取り付ける際の仕掛け、その名も「いんろう」。外部と内部が出入りして水戸黄門さまの印籠のようでしょ?(笑)
美しく磨きこまれ太鼓状に加工されたエコシラ(白樺)合板の枠廻り。こちらもキクザワさんの自社加工。写真は植物性のオイルで一回拭き取っただけですがこの仕上がり。うーんキクザワさん、瀧澤ベニアさんありがとうございます。
私の事務所では壁の角を立てません。要は直角(ピン角)はご法度!なんです。理由は出来上がりはきれいでも必ずすぐ欠けるから。写真のように4mm~16mmの間でR面を取るために強化のプラスチックコーナーを入れます。元気な子供たちが多いこの家ではぶつけやすい角はエコシラ合板による縦枠。それ以外はコーナー部材による補強としています。
こちらは縦枠と巾木の取り合い。枠の見付け厚は18mm巾木は30mmで6mmの目透かしの加工をして床から少し浮かせたように見せます。掃除機やほうきを壁に打ちつけた時に壁と床の間にダメージが残らないように、しかし大きすぎるのはよくありません。役割を最低限の寸法で満たすこと!なかなか一般の方には分ってもらえませんが、こうしたところを小さく精巧に作るためにはそもそも柱と梁の組みつけの精度が高くないと出来ません。
右側が子供室、左側がキッチンです。
こちらはオーバーハングがついたボルダリング(岩登り)コーナー。ホールドを六角ナットで簡単に取り付けられるようにジベルがすでに仕込んであります。もちろんこれもキクザワさんのKJ棟梁作。美しい木目の唐松構造用合板に30cmピッチでホールドを固定できます。
こちらは100×200の白色タイルを縦方向にウマ貼りしたストーブのバックです。古レンガ風や耐火煉瓦などが多いのですが私の場合は最近はこうした白のタイルを使うことが増えました。もちろんネット貼り(複数枚を一度に貼れるために職人の技能をあまり要しない)なんかじゃありませんから、タイル割をしっかり現場で行って半端な余りが目立ちづらいように目地の巾も調整してあります。
こんな感じで張り上げると枠の太鼓面の内面にピタリと納まります。枠よりタイルの面が高いと美しくありません。
大きなパノラマウインドウが入ったリビング。一軒また一軒とお隣やお向かいの家が増えるのを眺めるのもこの窓です。まちの歴史を映しながら子供たちはあっという間に大きくなるんでしょうね~(笑)
南側に前傾したフォルムを持つ「恵庭の家」夏場の日射遮蔽のために大きく庇を張り出した外観です。
今日はバンアパ...雪にも似合いますよね~(笑)