2009年11月11日水曜日

銭函の家 公開気密測定

本日は、銭函の家の公開気密測定です。担当者は西岡の家に引き続きDr.T氏、さーてどのくらい出るかな~。(一同:緊張)午前中のプレテストでは0.2に僅かに及ばず、棟梁のSさんに天井のテープを増し貼りしてもらって第二回目です。結果は見事に0.2cm2/㎡を達成。これからさらに内壁のボードを貼るのでさらに気密は上がり、おそらく0.1cm2/㎡程度となるでしょう。ところでなぜこんなことを真剣にやるのかと言えば、こうすること(断熱や気密や換気)で意匠的(デザイン的)な自由度も大きく上がるからです。このブログでも度々書いているように、建築は技術だけで理詰めに作ってもつまらないし、かといって見掛け倒しではお話になりません。デザインと性能が両立してはじめて建築と呼べるのであって片手落ちではいけないのです。そんな意味も込めて現在北海道で手に入る最高の技術と人を頼んで、来るべき時代のEco建築を作ろうとしている次第です。

超高気密仕様のコーン(ラッパ)を取り付けたDr.Tの愛用の試験機。Dr.T曰く:0.5を下回ることがほとんどの北海道では大きなコーンは誤差の元なんですって。

気密が良過ぎると、この機械でも計測不能が出るそうです。

このコーンから室内の空気を外部に吸い出します。

銭函の家プロジェクトメンバーも心配そうに見守ります。

同僚建築家のTさんとクライアントさん一家、見学に来ていただきました。