左官屋さんによる床のモルタル仕上げの様子です。船(フネ)と呼ばれる板に乗ってコテ一丁でみるみる床をピカピカに仕上げてゆきます。「発寒の家」のオーナーはご夫婦でジョギングが趣味。走る前のストレッチやアップにこの土間空間が活躍しそうです。もちろん自転車やスキー、スノボを置いたり、夏はコンクリートの熱容量の大きさを生かしてとても涼しい空間を家の中に作ることに役立ちます。
土足で使える大きな土間は、今ではすっかり珍しくなってしまいました。家族のリクリエーションやキャンプ道具の整理、日曜大工に、ペットとの同居...靴を脱がないで行う楽しみのために、最近ではクライアントさんに土間空間を提案することが多くなりました。ただ靴を脱ぐだけの玄関ではなくさりとてまったく屋外というわけでもない、「屋内の靴を履いて使う部屋。」北海道にこそ合うと思うのですが(笑)。歴史ある古い町にゆくと町屋づくりのようにその地域独特の間取りに出会いますよね~。北海道にもいつかそんな間取りが生まれるといいな~と思います。(笑)
土間に掛けられた透過性の高い階段。空間を圧迫しないように、また光や空気を十分に通し窓のない土間を明るくするためにこんな感じにデザインしてみました。蹴上はいつものように18cm。段板は赤い木目が美しいアルダー材です。
もちろん落ちないように手すりはつきますよ~。クライアントさまご安心を!(笑)