2022年5月30日月曜日

家庭菜園

 

今年も事務所の家庭菜園に苗を全て植え付けました。趣味と実益を兼ねて・・また住まい手さんに屋外と関わる楽しさを伝える機会として、家庭菜園のご提案もしています。

写真は最近特に人気のトマトの数々、当事務所のお中元としてけっこう有名になりました。

こちらは長粒種のミニトマトでアイコ

夏にはたくさんの野菜が簡単に採れます。

こちらは「宮の森の家2014」の昨年の家庭菜園。

いつも外構でお世話になるガーデンジャパンさんによる特性の畑土で野菜も元気いっぱいです。

ズッキーニは特に巨大化

すごくたくさん採れちゃいます。

こちらは「恵庭の家2013」の家庭菜園。家の前にたくさんの苗が植わって楽しそうな家族の様子が伺えます。

今年も事務所の家庭菜園には・・・

お茄子・・・

レタス(今年はサンチュ)

昨年から定植したフェンネル

もう数年前から定植しているタイム

毎年植えるバジル

5~6年前から定植しているセージ
その他にもトマトやシシトウ、ピーマン、パプリカ、キュウリにジャガイモ・・・今年も夏が待ち遠しいです。

家をどんな風に作るのか?も大切ですが、家庭菜園という名の屋外もぜひ取り入れてみてはいかがでしょう・・きっと楽しいですよ。

今日はBrave Girlsなんていかがでしょう







2022年5月27日金曜日

藻岩の家 根切工事

道路の幅を広げるように敷地側に平坦地を拡大している。

根切工事が始まった「藻岩の家」の現場です。斜面にカーポートと住宅を配置するのでかなり土地の形状を変更せねばなりません。

前面道路幅が約4mと狭い(普通車二台がすれ違うのはかなりきつい)ので工事車両の出入りや駐車、資材置き場(水平な地面)をまずは確保してから計画的に工事を進めます。

実は先日、とある人とお話しをする機会があり、ブログの内容にこれから住宅取得を目指す人が参考にできる事柄を入れてほしいとのご意見を頂きました。言われて見れば確かにそうなので早速今回の記事から取り入れたいと思います。

元の地盤面の様子。日当たりと眺望の良い南斜面であることと、擁壁等がなく道路から入り易いこと。勾配が30°以下の為がけ地とならないところが有利な傾斜地。

一般に敷地全体が平坦で土地内の高さと全面道路との間に高低差がない程工事は楽になります。理由はシンプルで敷地内に乗り入れが簡単な事と平坦地なら荷崩れを気にすることなく資材を敷地内に置けたり、基礎工事で出た残土も流失を気にすることなく敷地内に積んでおけますし、残土処分費を節約したければ全部または一部を敷地内に敷きならしてしまうことも状況によっては可能だからです。

工事以外の観点、例えば計画上も道路から敷地内へ高低差なく出入りが楽なことは車や自転車、人や車いす(将来の高齢化対策等)を想定した動線計画を考える上でも容易になります。

その一方で土地の良さはなにも工事や計画の容易さだけで決まるものではありません。写真を見ても明らかなように緑に囲まれた豊な環境や日当たり、眼下にまちを見下ろす眺望の気持ちの良さ等々・・・平坦地では中々望めない魅力も傾斜地にはたくさんあります。

もしこれから土地を取得して住宅をと考えているのなら、この点をぜひ参考にしてみてはいかがでしょう。ポイントは「けして平坦地がよいという事はなく傾斜地の方が工夫次第では最高の敷地に化ける可能性がある」という点です。

その「工夫次第」の中味が知りたいという人は少しだけ勇気を出して作り手に会いに行くのもよいと思います。反対に一番損なのは、SNSからの情報収集で充分だと早合点してしまうこと。「肝心な話しほどできないのがSNS」というのは便利過ぎる今だからこそ憶えておくべきかもしれません。

敷地の眺めの良さが分かるアングル。敷地の高さを利用して2階建てながら3階以上の眺望の良さを獲得する狙いで計画しました。

元の地盤はこんな感じ。緩く左から右へ上がりながらも手前から奥側に傾斜している様子が分かると思います。



 

2022年5月23日月曜日

藻岩の家 手続き完了

 

昨年より取り組んでまいりました「藻岩の家」の着工前手続きが完了し現場が始まります。

担当していただくのは飛栄建設株式会社さん。昨年は性能向上リフォームの現場として「南沢の家」を仕上げていただきました。今回は傾斜地に加えて止水工事や風致地区(緑化義務有)と取り組み甲斐のある敷地条件。

数ある設計者の中からご指名を頂いた建て主さんと三者協力してよい家づくりにしたいと思います。

□飛栄建設さんとの仕事




追分の家 外張り断熱工事

 

「追分の家」は外張り断熱のキモとなる工程に到達しました。

外張り断熱材は現在市販されているボード状断熱材の中で最も性能の高いフェノールフォーム。通称ネオマの愛称で大活躍している高性能品です。

窓廻りの四方枠と外張り断熱材の接合部はウレタンガンの口金が入るように10mm程度隙間を設けそこにウレタンを充分盛り上がるまで注入します。硬化後、カッターできれいに削り、丁寧にテーピングを行います。

一カ所ごとに丁寧にウレタンを削ります。北海道以外の地域の大工さんは断熱工事をしない場合も多いのですが、道内の大工さんは標準業務の中にGWやボード状断熱材の仕事も含んでいます。

北海道がこと断熱に関しては最も安価で高品質な理由が大工工事における断熱施工の標準化(当たり前化)です。


道民には意外かもしれませんが、現在わが国では2025年を目途に断熱の法制化が進んでいますが、それは言い換えればまだ任意でもかまわないのが断熱なのです。そんな理由で北海道以外の地域ではほとんど断熱をしない現場もまだまだ少なくありません。

温暖地域だからといって必ずしも家の中が暖かくないことは冬に本州に出張した経験のある人なら誰でも知っていますよね。根拠のないイメージって厄介です。

平たく言えば国内で概ね沖縄以外の地域は程度の差こそあれ断熱が欠かせないのが日本の住まいの現状です。そんな意味で言えば見ただけですぐに暖かな住まいの大切さが思い浮かぶ北海道は住まいに対する断熱の必要性を疑う人がいないという意味で、とても幸運だったと思います。

長い180mmの高価なパネルビスさまを使い、これまた高価な100mm厚のネオマさまを留め付けて行く。生粋の外張り屋のリノアさん・・外壁はなんと長い3×10版・・断熱設計屋冥利に尽きる・・もちろんこの他に壁内にはGWが105mmしっかり入ります。

足場には看板も設置され中々現場らしくなってきました。㈱リノアさんの看板カッコいいですね~(笑)
今日はDEF LEPPARDなんていかがでしょう


2022年5月14日土曜日

追分の家 サッシ取り付け工事

 

サッシが取り付けられ気密テープが枠廻りに丁寧に貼られた「追分の家」

次は外張り断熱に移行します。

窓廻りのシール&テープ貼りが終わったら外張り断熱の為に窓廻りと腰廻りの際を決めに掛かります。・・APW430は50mm柱幅に載ってOSB厚を引くと41mm飛び出しています。その周りに100mm見込みの四方枠を回す。生粋の外張り断熱屋の㈱リノアさんは全長が170mmにもなる高価なパネルビスで100mm厚のネオマを涼しい顔で一発留めして行く・・痛快だ(笑)ちなみに地元では繊維系でもボード状断熱材でも断熱工事は基本大工さんの仕事。腕の見せ所っすね~M棟梁。
窓廻りの気密テープ施工の様子

居間の大きな片引きサッシも無事ガラスが入りました。

テラスから見るとこんな感じです。

今日はQueendomⅡより宇宙少女のメインボーカル、スビンとヨンジョンそしてVIVIZよりウナによるHold My Handなんていかがだろう・・



2022年5月1日日曜日

追分の家 建て方工事

2022.4.26
現在はGWのお休みに入っている「追分の家」今日は柱が建ち始めた4/26から本日5/1までの様子をレポートしたいと思います。

前日に敷いた土台の上にこんな風に柱が建ち始めます。

2022.4.26
続いて柱の上部に梁(水平材)を渡して行きます。この梁は大変重たいので現場にはクレーンを呼んで作業を行います。

2022.4.26
梁が掛かるとその上に厚物の合板を敷いて釘打ちし建て方の1日目が終了です。

本日の目玉は約2m跳ね出した(下に柱のない)二階のテラス。下を半屋外の空間として使えますし、来客時の駐車スペースや駐輪場等多目的に使えます。

雪から守られた半屋外空間をどうやって確保するか?は毎度ながら北国の理想の家を追求する当事務所のテーマでもあります。雪の積もらない軒の下があれば冬場とても助かりますし、夏場は北海道の風物詩でもあるジンギスカンの絶好のスペースになります。

意外に思われるかもしれませんが、当事務所にとって夏場の焼き肉スペースは冬の断熱同様非常に大切。どちらも北海道に暮らす際に欠かせないものだからです。

2022.4.27
二日目は朝から二階の柱を建てて、登り梁(住宅街のルールが三角屋根)と呼ばれる斜め梁を掛けて行きます。この梁も非常に重たいのでクレーンが必要と同時に大工さんの居る場所にピタリと梁を下ろす腕がクレーンのオペレーターさんには求められます。

2022.4.27
カケヤと呼ばれる大きな木槌を使って登梁を叩き入れます。

2022.4.28
見事に二階の屋根型まで組み上がりました。今日はここまでといいたいところですが、梁が掛かっても空が見えていては雨に対して無力です。そこで大工さんは野地板を貼って屋根が漏らないように作業を進めます。

2022.4.28
足元が滑らぬように地下足袋に履き替えて野地板を釘で留め付けて行きます。
2022.4.28
野地板を貼り終わり、不意の雨にも濡れぬようにブルーシートを貼ってこの日の作業は終了。現場を担当していただいている㈱リノアの松澤さん、現場担当の奥さん。丁寧なお仕事ありがとうございます。
2022.4.30
大きなものの出入りが納まったので、現場の足場は安全のためにシートで覆います。

2022.4.30
シートの中では通気垂木の取り付けが始まりました。重たい雪に耐える北海道の屋根は雪の積もるトタンの下に空気を流して雪の冷たさが直接屋根面に伝わり難く作ります。口で言うのは簡単ですが・・・大工さんにしてみれば先ほど敷いた野地板と同じ面積の野地板をもう一度この垂木の上に敷く羽目になります。昔は雪のない地域と同じ一重の野地板でしたが、技術の確立した今はこうした二重野地板が北国の屋根の作り方になりました。

2022.5.01
こちらは本日休みの現場の様子。きれいに整理整頓されていて、床のコンクリートもきれいに掃いてありました。

2022.5.01
材料は雨に濡れぬようにしっかりビニールで覆い養生してあります。

2022.5.01
おっ!雨が降ってきました。でも安心です!また連休明けより丁寧に作業を開始します。

今日はHSCCのカバーによるフリートウッドマック・・上手い