本日は、銭函の家に温度と湿度の記録装置を取り付けました。工事中から一冬のデーター採りのためです。担当はもちろん建築物理担当のDr.T氏、今や弊社の設計には欠かせない温熱分野の環境コンサルタントです。外部、地下、1階~3階の各所における温度と湿度の移り変わりを記録することは地場の技術を検証し発展させる上でとても大切です。ドイツやスウェーデンの工法で0エネルギー住宅ができる事は今や世界的に広く知られています。しかし銭箱の家のテーマは同様の住宅を地元の技術標準で作ることにあります。ご要望とあれば、世界最高水準を地元の設計者や技術者、部品サプライヤーが、北海道の材料でいつでも供給できること。そりゃ~いいやと思いませんか。
記録機本体:一見 簡単そうに見えますが、本体はかなり高価。コードの先にはセンサーが付いていますが、1年で寿命が来るために毎年交換が必要とのこと。
2009年12月10日木曜日
帯広へ
3日前は帯広に出張でした。最近は、インターネットの影響でしょうか、道内のあちこちからいろいろとご相談を頂だいするようになりました。こうしてブログを読んでいただいているみなさんに心よりお礼申し上げます。これからも気軽に相談できる「まちの建築家」としてよりいっそう精進いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。今年は道内各都市を回りましたけど、どの街も住宅といえば大手メーカーが強いようですねぇ~。なぜなんでしょ??中には「値段に応じて間取りははじめから決まっているんじゃ?」なんて方もいて、地元で建築を作る+考える力がどんどん薄れているのを感じます。ブログを通じて訴えてきましたが、そのまちが健康か否かは、地元のものづくりを見れば大体分かります。中でも建築は、たくさんの部品や工程に加え腕の良い職人達や設計者が必要ですから、それらを地元でまかなえるか否かは、まちの産業的健康状態そのものです。せっかくすばらしい材料や優秀な職人達がいながら、大手ブランド崇拝の家作りを続けていると、そうした宝はどんどん街から失われて行きます。後に残るのは、全国どこでも同じような規格品の街並み。話はかわりますが、日本人に根強い人気の観光地はハワイとヨーロッパなんだそうです。前者は南国+楽園+リゾートとして長い伝統をもち、価格もリーズナブルなところ、後者は、街並み、歴史、ものづくり、グルメに代表されるような「暮らし分野の魅力」に溢れているところなんだそうな、でもみなさん考えてみてよ~イタリアやドイツの街並みは観光客の目を意識して作っているんじゃありません。素の暮らしそのものです。ではなぜ魅力的なんでしょうね~??素朴に地元の材料で地元の職人や建築家達が何百年も作り続けただけじゃないですかね~?なんてことを考えているうちに帯広に到着。
「冬の帯広は札幌に比べ晴れの日が多い半面、放射冷却現象で-20℃を下回る日も珍しくない。」と学生時代に習った覚えがありますが、ここ最近は雪が多く暖かい日が多いらしい。温暖化の影響はここ10年くらいほんとうに顕著です。
「冬の帯広は札幌に比べ晴れの日が多い半面、放射冷却現象で-20℃を下回る日も珍しくない。」と学生時代に習った覚えがありますが、ここ最近は雪が多く暖かい日が多いらしい。温暖化の影響はここ10年くらいほんとうに顕著です。
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