2024年12月28日土曜日

2024御礼

 


2024年は元旦に発生した能登の大地震から一年が始まりました。恐れていた冬場の被災・・避難所は寒く、少しでもエネルギーを失うと命を維持することが難しい私たちの社会の現実を改めて突き付けられた思いでした。今も不自由な避難生活をおおくりのみなさま、お亡くなりになられたみなさまには心よりのお見舞いとご冥福をお祈りする次第です。

私も設計者として少しでも日本の家を暖かくそして涼しくするために一層、精進してゆきたいと思います。

設計の仕事としては「神楽岡の家Ⅱ」、「発寒の家Ⅳ」、「北7条の家」が竣工し、未来に残せる特別な「北方型住宅」としての色合いが一層鮮明になりました。また毎年貴重なチャンスを頂く建て主のみなさまには心からの感謝しかありません。この場をお借りして心より御礼申し上げます。

引き続き現在、性能向上リフォーム「北郷の家」、新築「南幌まちなかの家Ⅳ」、同じく新築の「釧路の家Ⅱ」の設計を進めています。

半世紀後、今の子供たちが両親の選択に共感できる住まい。北国北海道にとって普遍的な価値観に向き合い答えられるようにしたいと思いました。

来年早々には現在工事中の「福井の家」が完成します。見学会も予定していますので是非その節はお越しください。

来年の仕事始めは1月8日(水)からとさせていただきます。

年末はモーツァルトなんていかがでしょう






福井の家 2024.12.27の様子

本日で現場は終わり。お忙しい中、現場をここまで仕上げて頂いた飛栄建設のみなさん。協力各社のみなさん、各サプライヤーの皆さんに心より御礼申し上げます。

今年は来年度に迫る、省エネ基準の義務化も影響してか住まいに対する意識が変わるのを感じました。従来ありがちだった”不要な大きさ”や”すぐに陳腐化する装飾”を排し、普遍的で廃れない工夫が一層求められている・・そんな風に感じました。

私たちの暮らしに欠かせない電力。それを運ぶのが電線と電柱・・でもそれもその内不要になるのかもしれない。新しく手に入れた画像編集ソフトをいじりながら・ふと思いました。

未来に残す街並みとしてどちらがすっきりとして美しいだろうか?・・将来どんな風に評価されるのだろう?私たちの世代が残すものが未来にとって価値あるものになればいいと思います。

現場の後片付けも終わり新年を迎えるばかりです。
福井地区はこれからが冬本番。みなさま、本年はお世話になりました。風邪に気を付けてよい年末をお過ごしください。
今年はヘンデルを聞きながらみなさまで静かな年末を