2009年8月29日土曜日

西岡の家 解体工事



















築33年の西岡の家


■リフォームなのでまず解体をしてみると



















まず小屋組みは状態良し!




















しかし、外壁が黒く変色している。


むむっ!嫌な予感!





















木材は水分で腐敗すると、虫(主に蟻)の格好の餌になる。




















下地のバラ板もこの通り、蟻のトンネルが見える。




















もともと10cm角はある柱がこんなになる。


これは典型的な壁内結露の状態。室内の湿気が壁内に入り

出口を失い、木材が腐敗→蟻のえさとなる場合が多いです。

対策としては


1:材料の防腐処置

2:外気側通気層の設置

3:防湿層の設置


の3点セットが有効です。


1.西岡の家

■西岡の家(大規模リフォーム)


いよいよ始まった今年の現場、例年より3ヶ月も遅く、完成のころにはすっかり秋。
しかしスケジュールには恵まれなかったけれど、内容は充実したものになりました。


リフォームというと、まだまだ部分的修理の感が強いけれど今回の計画は、完成
するとまったく新築というもの。(要は~そっくさんです。)
耐震性や断熱性、省エネ性能も新築とほとんど変わりません。
今、世の中には中古住宅が余ってきているし、そうした中古住宅のほとんどが便利
な都心近郊の住宅街に建っていることを考えると、壊すよりはしっかり救う手立てを
考える方がこれからの世の中に合っていると思います。


しかし心配なのは、リフォームの中味。
実は日本では今まで新築中心だったがために法律もそう出来ていて、すなわち新築
するならばあれこれ守るべき法律や基準が多々あるのですが、直す(リフォーム)
となるとほとんど野放し状態。結果、「悪徳リフォーム業者逮捕!」なんて報道が過去
にもたくさんされました。
そこで西岡の家では「R住宅」の補助金を使うことで新築とほとんど変わらない品質を
確保しようと考えました。この補助金は北海道独自のシステムで今後建て主の皆さん
にはお勧めです。
ものすごく簡単にその主旨をまとめると、中古リフォーム住宅に新築なみの設計基準
達成を条件に最大200万円(平均約130万円)を補助するというものです。
その基準も北海道で生まれ、たくさんの実績をもつ北方型住宅の基準に概ね則った
ものですから、建て主にとってはさらに安心なのではないでしょうか。
まさに建築も新築からリフォームへ、エコノミーからエコロジーへといった感じがします。

*:詳しく知りたい方は:
北海道R住宅推進協議会HP:http://hokkaido-r.jp/
北方型住宅HP:http://www.kita-sumai.com/
北海道立北方建築総合研究所 http://www.hri.pref.hokkaido.jp/