2023年3月11日土曜日

2011.3.11

今日は3月11日・・断熱に乏しい建築が どんなことになるのか、

私たちの暮らしとエネルギーのあり方について想いを新たにする日です。

あれから12年・・・確かに学んだはずでした。普遍性の高い工夫とは一体何かを?

いつも想いだせ教訓の中の教訓を!尊い犠牲が教えてくれた建築の極意を忘れないでいよう。

私たちは少しだけ進めたろうか?それとも同じところを回っているだけだろうか?

今年も心より手を合わせます。合掌そして黙祷・・

当時の言葉をけして忘れないでいよう・・

http://ako-re.blogspot.com/2011/03/blog-post_18.html

2023年1月30日月曜日

7年ぶり東光の家

 


先週は新規のクライアントさんと一緒に2016年竣工の「東光の家」にお伺いしました。

7年前と全然変わらない「東光の家」。今日は朝方-15℃まで冷え込んだ旭川でしたが。

室温を上げなくても寒くないので内装の狂いが全然少ない。空気を大きく動かさないので室内が汚れない(超断熱化)。設備音が全くしない(パッシブ換気)。5mの天井と足元が同じ温度(高い気密性能)。ただただ平和で穏やか・・・・・手前味噌な設計者の説明より、聞くべきは住まい手の話し。なんだか今日も楽をさせていただきました。

引き渡し時からの光熱費を記録している住まい手さん。


階段壁面を使った家庭用プロジェクター。コルトレーンを聞きながら、じっくり見学をさせていただきました。

朝方の冷え込みで浴室の換気の出口が凍結している様子。

住まい手さんには冷え込む夜はお風呂の換気を止めても大丈夫ですよとアドバイス。浴室で発生した湿度は室内の加湿に回すのも賢い暮らし方です。
注:但し、全室暖房と計画換気がばっちり効く家前提です。

今日はJ.コルトレーンで








2023年1月16日月曜日

2023年

本年もよろしくお願いいたします。

実は今年、昨年から続くお仕事の連続で1/2から仕事始めという・・なんだか切れの良くない年始となりました。忙しいのはありがたいことでもあるのですが


そんな平日感の連続の中でついつい新年のご挨拶も遅れてしまうことに・・今年も引き続き精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします。

 

2022年12月29日木曜日

2022御礼

 

2022年は新型コロナ感染症が収まりかけたと思った矢先、2月24日にはウクライナ紛争が勃発し、春先からは世界的なコロナ収束を背景に建築需要が急速に復活したことを受けてウッドショックが始まりました。毎月毎月、建材の値上げが続き一時は一部の輸入材が3倍という時期もありましたが、今では落ち着きを取り戻し、来春に向けては少し値下げの噂も聞こえています。12月現在は、円安と戦争の影響もあってかエネルギー価格の高騰が続き、私たちの暮らしに影を落としつつあります。

想えば・・14~5年前にはほぼすべての新築をオール電化で作っていました。断熱も壁がグラスウールで15~20cm、屋根が25cmのような感じでした。冬場の光熱費は2万円前後まだまだ安かった記憶があります・・その後2011年に東日本大震災が起きてからはオール電化はすっぱりと止め2009年から始めた300mm断熱の家(オール電化以外)しか作らなくなりました。その後もどんどん電気料金は値上がりしましたからあの時止めてよかったと後から何度も思いました。もちろん灯油やガスも値上がりしましたが・・特に2011年以降、道内は電気料金が国内一高い地域となりました。

そんな中、2022年は「追分の家」、「藻岩の家」というウッドショック時代に合わせて断熱構造を最適化した2軒の300mm断熱の家を完成させることができました。300mm断熱第一号の「銭函の家2009」から数えてちょうど38棟目と39棟目。来年は記念すべき40棟目の新築となる「発寒の家Ⅳ」、300mm断熱改修として「発寒の家Ⅲ」を完成させたいと思います。

今年もクライアントのみなさまには厳しい情勢の中、最高の環境でお仕事をさせていただきました。またコロナが収まるにつれ少しづつ復活したOBさま宅訪問、新築の見学会にもOB&OGさまをはじめたくさんのクライアントさんにご協力いただきました。久しぶりにお会いする人も居ましたが、どのクライアントさんも光熱費が高いとか寒さを我慢しているという人はおらず、幸せに気持ちよく過ごしているとお聞きして安心しました。こっから先は余談ですが・・14~5年前の断熱仕様とオール電化の家だと、今や冬場の光熱費が6~7万円という家も珍しくないとか・・私に断熱の大切さを教えてくれた当時の先輩たちには感謝しかありません。

現場で奮闘してくれた作り手や様々な建材の生産者のみなさんにも心より感謝いたします。地域のノウハウや建材を積極的に使って作る「300mm断熱の家」はみなさんのご理解と協力なくしてはできません。これからも心を込めて作っていただいた材料や仕事に答えられるように一層、精進したいと思います。

今年一年、お世話になったみなさま、ありがとうございます。よい年末をお迎えください。


冬季休業は2022年12/29~2023年1/5までとさせていただきます。

みなさま良いお年を!


2022年12月9日金曜日

第51回熱シンポジウム


 実は2009年から開始した自社設計案件のオール300mm断熱化。その取り組みを認めていただいて、開発者の仲間共々・・日本建築学会さんより表彰頂いたのがかれこれ4年前。本来なら翌年に講演となるはずが・・コロナのせいで気付けば2022年もあと僅か・・そんな訳で明後日12/11(日)に北海道大学にて少しだけお話しをさせていただきます。みなさまぜひ「第51回熱シンポジウム」へ!ZOOM聴講も可能みたいです。






2022年12月4日日曜日

クライアントさんと冬の桂岡の家Ⅱへ

 

今日はクライアントさんと一緒に「桂岡の家Ⅱ」へ。着いた時は吹雪いていたけど、やがて青空に。冬の石狩湾がとてもきれいでした。薪ストーブが燃える静かな室内。断熱は冬を一層素敵な季節に変えてくれます。今年の冬も楽しく過ごして下さいね/笑


OBさま宅の訪問は、新規のクライアントさんには人気のイベントです。自分と同じ等身大の他人がどんな風に家づくりを始めたか?、疑問や不安をどんな風に乗り越えたのか?土地探しのコツや、なぜその敷地を選んだのか?、住んでみての感想や実際の光熱費等々・・最近はコロナだったりSNS絡みのプライバシー保護だったりで・・中々、見学会やお宅訪問が難しくなりましたが・・逆に何はZOOMでもよくて何は難しいのかがハッキリしたのもここ数年の大切な気付きだと思います。

お話しをしている間にどんどん晴れて、冬の石狩湾が見えました。

今日は久々にHSCCなんていかがでしょ





2022年11月25日金曜日

住い手のみなさん、ありがとう

 

先日、ふとフェイスブックを見たら「藻岩の家」が住まい手さんによって投稿されていました。いつもは自分が投稿する側なので・・なんだか不思議な感じ/笑・・でも嬉しかったのはとても幸せな様子が伝わってきたこと。住まい手さんにとって最高のアジト/笑になることを心よりお祈りしています。

今年も年始からウッドショックにウクライナ戦争・・最近では歴史的円安等々・・建築業界的には大変な一年でしたが・・こんな風に喜んでいただいて今ではホッとしています。

こちらは久々に点検で伺った「追分の家」。少し見ない間に外壁は味わいを増していて・・こちらも楽しそうに暮らされている様子が伝わってきました。
住まい手さんにあらためて住み心地や冬前の注意点をお伝えし、お引越し後から現在までのお話しになりました。その中で・・「ブログってまさにその人の人間性が出るんですよね」そんなお話しを聞いて、こちらも少し不思議な気分になりました。

特にブログは他の交流型SNSと違って匿名性の高いものです。意外に読者の方々の生の声を聞くことは少なく・・建て主さんと言えども如何に計画するか?問題を解決するか?の話しが多くなるので必然的にご契約前のブログの感想なんて中々・・そんな中で、実は今日の日があるのは~なーんて聞くと・・設計者冥利に尽きます。

ああ忘れていました、上の写真はお嬢さんのお友達が遊びに来ていて大好評の屋外テラスの様子。こんな風に楽しんでお使いいただき本当に幸せ・・また雪の前に伺いますね!/笑

今日はテイラーで・・