2023年9月20日水曜日

神楽岡の家Ⅱ 基礎工事

 
9/3の状態です。基礎工事開始前の高さ等・・最終確認です。
まずは大切な基礎工事、清水組さんよろしくお願いいたします。

9/6、基礎工事の資材が搬入され始めました。

9/6根切工事が始まりました。

9/6は夕方5時過ぎに基礎底の造成が完了。傾斜地なので基礎底は二段となりその間を傾斜でつなぐ形状となります。水はけがよいように基礎底に砂利を敷き詰め、転圧して増し固め鉄筋工事の準備をします。

9/14、基礎の鉄筋が搬入されました。


基礎底に水が染み込まぬよう、また冷えぬように50mm厚のEPSを敷き詰めます。

9/16の状態です。鉄筋があらかた立ち上がり建物の大きさが分かる状態になりました。

鉄筋間隔は縦横20cm。しっかり確認を行います。

基礎底(ベース)を脱設する準備が整いました。

9/19、ベースのコンクリート打設です。雨の中4名で息を合わせてコンクリートを流し込みます。コンクリートは適量の砂と砂利が混ぜられた重たい液体ですから、非常に重労働です。

打ち込んだ後は基礎底の厚さを一定にするために木鏝(コテ)で丁寧に均して行きます。

難しいのは傾斜面、コンクリートはダムを作らないと傾斜面を流れてしまいますから、適切な粘度に調整しつつ打設を行います。打ち継ぎ部分は外部から水が入らぬように止水板をしっかり入れてあります。(斜め部分の鉄筋の足元に黒く見えるのが止水板です)

高い方から見た基礎全体の写真です。段違いの基礎底(ベース)が連続して打設完了しました。

清水組さん、いつも丁寧なお仕事ごくろうさまです/笑。引き続き立ち上がり部分のコンクリートもよろしくお願いいたします。

株式会社清水組HP http://biei-shimizugumi.co.jp/

今日はHSCCなんていかがでしょう





















2023年9月13日水曜日

”建て主”さんから”新しい建て主”さんへ


今年、数年前に設計した住宅が売りに出されました。

残念ながら、暑くて寒くて住み難くて愛想をつかされたわけではありません/笑。建て主さんはこの家での暮らしを心底愛していましたが、一身上の都合でやむなくとのこと。なんせ築浅の300mm断熱の家なので相応の価格で売りに出しましたが、意外にも最初の内見者にあっさり売れてしまったと後から聞きました。

きっと普段からきれいに住まわれていたから好印象だったのかな?と思っていた矢先・・一通のメールを頂きました。そのメールには・・

「初めまして、突然のメール失礼します。山本さんが手掛けた〇〇の家、現オーナーの◇◇と申します。今年、中古物件として〇〇の家を購入し、家族で住んでいるのですが、快適な家でとても充実した幸せな暮らしを送らせていただいております。もしお時間いただけるのであれば、お会いしご挨拶させていただきたいのと、この家と長く付き合っていく上でのアドバイスなど頂ければ幸いです」と記されていた。

すぐにお礼のメールを返信し、先日現在の住まい手さんにお伺いして来ました。聞けば3年間を家づくりに費やしたとのことで・・市内の作り手の内覧会にも頻繁に通っていたが・・ふとしたきっかけで、この家が売りに出されていることを知り、内見後・・一目惚れして即決しましたとのこと。

想えば今年で事務所開設25周年。先日の「南幌0CV売り建て」も早々に売れたし・・最近嬉しいことばかり続きます。新しい建て主さんありがとうございます。それから元の建て主さんにも心より感謝を、素敵な住まい手さんに引き継いでいただいて・・電話口でお礼を伝えたら・・「もう一回お金貯めて頼もうかなあ~」なんて・・お世辞でも嬉しかったです。

昔、子供の頃、続けることの大切さを教えられたけど、実感しています。

これからも地域にとって良い作り手であろうと思いました。

今日はFromis9なんていかがでしょう




南幌みどり野ゼロカーボンヴィレッジ完売御礼!

KAPS/紺野・山本パートナーシップによる南幌ゼロカーボンヴィレッジの売建てプロジェクトですが。事前にブログ等でPRさせていただいたこともあり、正式リリース前に完売となりました。

この場をお借りして私たちKAPSをご指名頂いた建て主さまに心より御礼申し上げます。紺野さん共々頑張りますんで、精一杯家づくりを楽しみましょう!/笑

現在残りは7区画、10チームによる魅力的な10案が9/15(金)~17(日)北海道住宅フェァ2023にて公開となりますので乞うご期待です!ぜひ会場にもお運びください。

北海道住宅フェア2023HP https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/ksd/148225.html

今日はMrs.Green Appleなんていかがでしょう





2023年9月1日金曜日

8/28 神楽岡の家Ⅱ 着工しました

 

旭川にて「神楽岡の家Ⅱ」が着工しました。前面道路がかなりの勾配なのに加えて、敷地は道路から奥に向かってなだらかに下がっている。遣り方を出すと結構な基礎の高さ・・コンクリートが最近は高いです。/笑

こちらが低い方から見た感じです。

地盤高さと設計図を照合する清水組さんです。

8/30 発寒の家Ⅲ 


内部の枠加工に到達した「発寒の家Ⅲ」です。棟梁が一言・・「今回、枠多いわ」・・その一言でふと思い当たった。性能向上リフォームを行う上で間取りを大きく変えないことは大切なコツ。なので間取りはほぼ以前のままである。昔の間取りの特徴は収納より部屋数と扉の数を重視すること。理由は簡単で、家の共用通路部は基本寒いのが当時の常識だから廊下やホールに面する部屋には全て冷気が入らぬよう扉が必要となる。もちろん共用通路は寒いものと思い込んでいるから、廊下や階段&玄関なんかは極力コンパクトに作ろうとなり易い。その結果益々通路以外の用途には適さなくなる。こうした共用部を勉強&ホビーコーナーのような居室用途に拡大し使えるようにするには、寒さを除くノウハウの獲得と発想の転換の両輪が必要だ。リビング階段や吹抜は気持ち良さの反面、熱環境的には不利であると決めつける発想も何だか思考パターンが似ているなあ~と感じました。
上は昔風の間取り。設計者が断熱を十分理解していないと玄関や廊下の寒さを改善できないのでそれらを極力小さくまとめようとする。接する部屋にも冷気が入らないように全て建具(扉)で仕切りたくなる。その結果・・玄関廻りの収納も取り難くなるし、WCなどは狭くて寒い空間となり易い。もちろんヒートショック等の事故も考えられる。要は若い時しか住めない家になってしまう。住宅は最低でも35年以上住むことを考えると、これは大問題。
最近の間取りは断熱の効果を十分生かして広々とした一室空間が可能。階段がリビングにあっても、もう冷気を気にする必要はない。つまり間仕切りの必要性は寝室だったり、脱衣だったり寒さ以外の必要性で決めればよくなる。その結果、室内は広々として建具とそのための枠が減る。棟梁が言うのはいつも作っている間取りと違うねという意味でした。

今日は久々にHSCCかっこいいです






2023年8月11日金曜日

”南幌” みどり野ゼロカーボンヴィレッジ 参加

 「みどり野ゼロカーボンヴィレッジ」の売建てイベントに紺野建設さんと参加します!

チーム名:KAPS(キャップス)/Konno.Ako.partnership



2018年の「”南幌”みどり野きた住まいるヴィレッジ」から早5年・・・環境意識と共に家づくりも大きく変わりました。

そこでこの度、北方型住宅の最新版である”ZERO”によるエコハウスを新たなパートナーである紺野建設さんとコラボで南幌町みどり野にてご提案させていただきます。販売方式は売建て方式。南幌暮らしを心底楽しむべく、魅力的なプランを9/1以降発表させていただきますので、ぜひご期待ください

紺野建設HP https://www.konnokensetsu.com/

ここ数年・・札幌市内の土地価格&建材高騰を受けて益々厳しさを増すマイホーム取得・・・その一方で今、札幌近郊のまちへの関心が高まっています。南幌町は移住者と子育てに優しいまちとして道内屈指の取り組みを行う自治体。ここ数年は札幌圏のみならず首都圏をはじめ中部、関西からの移住者も増え、人口増加率全国一位となっています。

南幌町HP https://www.town.nanporo.hokkaido.jp/

土地価格にしてもざっくり札幌と比べると・・面積が2倍で価格は1/4といったところ。今なら・・60坪で1000~1500万くらいが札幌市の宅地の人気価格帯。つまり17万/坪~25万/坪が相場。それに対して南幌だと5万/坪くらいがみどり野の相場です。

ここまででも充分魅力的ですが、人口増加率全国一位となった南幌町の支援策はここから。子育てに取り組む世代にはみどり野の土地価格を半額にし、町外からの移住者については最大200万円の助成も行っています。

南幌町HP助成金制度 https://www.town.nanporo.hokkaido.jp/migration/support/subsidy/

販売される土地区画については以下の8区画。現在、工務店&建築家のチームが11ありそれぞれ、とっておきのプランを計画中。購入希望者は気に入ったチームを選び契約した順に土地の選択権が得られますからアンテナは今の内から張っておくのがお得です。

もちろん現地をご覧いただいて・・どーしてもこの土地がいいという場合は、今から紺野&山本組をご指名頂いても結構です。今回は売り立て方式ですからオーナーが早く決まった方が土地選びに有利になります。


敷地住所 北海道空知郡南幌町東町4丁目7


0カーボンヴィレッジにはどんな住宅が建つの?

”みどり野ゼロカーボンヴィレッジ”が北海道に適した最新のエコハウスによる住宅街であることは何となくご想像できたと思いますが、魅力ある住宅街とするために各チームの独自の工夫のみならず共通のルールを設けていることも特色です。一般な家づくりだとお隣さんがどんな人かは分かりませんが、第一期の成功で得たノウハウを継承しヴィレッジのルールに共感頂ける隣人が集まり易いように緩やかなルールを定めました。





また北海道ならではの環境に資する取り組みも国の基準では評価できませんが、”北方型住宅ゼロ”ではポイント制で評価できるように地域色を大切にしています。例えば、緑豊かなみどり野で薪ストーブによる暖房を行うことは都会の人が田舎から薪を運ぶより環境的ですし、パッシブ換気のように南幌の気候と風を用いることで電気を使わない計画換気も同様です。


みなさまいかがでしょう。環境的な暮らしを南幌で楽しんでみませんか。ぜひ私たちにお手伝いをさせて下さい。

今日はなんだかハッピーなので・・・















2023年7月30日日曜日

7/29 発寒の家Ⅲ

通気層まで到達した「発寒の家Ⅲ」隣地間距離の厳しい北側は通気層18mm、隣地間距離に余裕のある東側は18mm×2。
手を入れている側が厚い壁。隣地側は薄い壁として設計しました。もちろん壁の性能は同じです。

軒の出も北と東で異なるけど外壁が仕上がるとほぼ同じになります。

ここまで来ると大工さんは外装を担当する外班と内部担当の内班に分かれて工事を進めます。
今日は夏っぽく・・・



 



2023年7月24日月曜日

夏休み

 


夏休みになりました。

海に山に出かけるのが楽しい季節。北海道の夏は最高ですよね!

私も今、夏休みが取れるように「神楽岡の家Ⅱ」と「北7条の家」の実施設計に全力投球です。海辺の風を想いだしながら・・頑張ります!/笑

ああ~砂浜・・

冷えたレモン水・・

やっぱこれですよね~


2023年7月8日土曜日

7/8 発寒の家Ⅲ

外壁の断熱工事が始まった「発寒の家Ⅲ」です。

南と東の外壁には120mmのXPS(ボード状断熱材)を外張り、それ以外の壁には50mmのXPSを外張しその分壁内の断熱材を強化して東西南北の断熱性能をバランスよく調節します。
写真は基礎断熱ですが、敷地に余裕のある東側(写真の下側)は120mmの厚みを一気に貼り付け可能ですが、北側(写真の右側)は外張り60mm、室内側からまた60mmとして性能を合わせます。



こちらは外壁ですが、隣地間距離の厳しい西側は50mm、余裕のある南側は120mmの外張りとなります。
設計のお約束として日当たりのよい南側を極力多く残すように敷地境界に対して建物を配置しますが、やはりできることなら1mくらいは余裕を持ってくれると後々の断熱改修がし易くなります。足場も建てられないし、断熱改修は壁の厚みも増しますから隣地間距離の余裕の有無がとても大切になります。

なんかお洒落な感じ・・



 

6/30 発寒の家Ⅲ

 最近は雨が多いですね~今日も誠に蒸し暑くて仕方のない北海道・・「発寒の家Ⅲ」の現場です。さて南側に約全長5mの430による連窓サッシを取り付けました。付加断熱の厚みを利用して柱の外に枠見込み115mmの430を水平に4つ連結します。日本の窓はガラスが後入れ文化なので足場の上でこんなカーテンウオール風の窓も比較的簡単にできます。430ができる前には北欧製の木製トリプルをよく使いましたが・・全てガラスは窓寸法に関係なくインセットだったので重たくて重たくて大変苦労しました。当時の大工さん・・ごめんなさい。

南側の窓はサッシを4つ接合しました。

サッシ同士の接合部です。

接合部の室内側には柱が立ち窓が風圧で変形しないように配慮しています。