2026年2月20日金曜日

南6条の家 2026.02.20

お引き渡しの予定が決まると・・床下の予熱を開始します。
冬の基礎コンクリートはキンキンに冷えています。基礎断熱してあるとはいえ、湿った冷たい床下のコンクリートは中々温まりません。

建物を予熱することなくお引き渡しすると・・必ず、「寒い・・特に床が冷たいです」と連絡を頂くことになり・・「基礎断熱は床の冷たさが消えるまで1年くらいは掛かります」みたいな残念な言い訳をせざるを得なくなります。基礎断熱は床に断熱がありませんからその表面温度は床下の温度が決めてしまいます。

そこで低温のお湯を回してゆっくり床下を温め始めます。もう一つは床下を予熱することで湿ったコンクリートを乾かし、結露やカビといった湿害を予防します。もちろん床下の温度だけ上げるのではなく・・パッシブ換気の床下給気を開放してカラカラに乾燥した冬の外気を導入し加温することで「最強の水取りぞーさん空気」を床下生産し仕事をさせます。仕事を終えた空気は湿気を吸って軽くなり煙突から外へ・・その分、また新たな外気が床下流入し、給気⇒予熱⇒排気のサイクルが自律的に回転を続けます。

床の上には仕上がった内装があり・・かなりの湿気を出しています。そこで床下を乾かした後は室内もついでに乾かしていただきます。
 
仕事を終えた空気はパッシブ換気の排気口から煙突へ・・排気された分だけ新たな外気が床下に流入してきます。


今日はEVELYN CHAMPAGNE KING、HSCCのカバーで



2026年2月7日土曜日

南6条の家 2026.02.07


南6条の家の本日の様子です。場所は洗濯+脱衣+収納を一体的に行えるユーティリティースペース(ゆったりした洗面脱衣スペースの意)内装はクロスが貼られてたいへん明るくなりました。北国では約半年間、屋外干しができません。そこで洗濯乾燥室とファミリークロゼット一体の大きく明るい空間としてデザインします。写真の奥が浴室。床は耐水性の高いタイルになっている場所が脱衣と洗濯機のスペースです。

汚れた衣服を脱いだら忘れずに目の前の洗濯機に入れて下さいね・・という流れを動線化してあります。北側の洗面脱衣所は暗い&寒いというイメージがまだまだ強いのですが・・実際は家の中で一番暖かでカラリと乾燥した気持ちのよい場所になります。

浴室や洗面脱衣周りにありがちなジメジメとしたネガティブなイメージは断熱設計が下手だったころのお話し。残念なことにまだまだその頃の常識で語る自称:名人&達人もyoutubeにはたくさん居ますが、現実はぜんぜん違います。

こちらは洗面脱衣所の床に設置した床下点検口。45cm角の蓋を二つつなげて長さ90cmのものも収納可能。床下も室内と同じ環境になりますから、今の時期なら夏物や夏靴をしまっておくのに大活躍します。もちろん床下照明も付いているのでとても使い易い収納になります。

宇野棟梁が加工してくれた棚板の太鼓面。手触りのよい丁寧な仕事です。もちろん棚板は高さを可変できますから、収納するものに応じて自由自在です。

天井の梁と天井仕上げの木毛版そして壁のクロスの貼り分け。それぞれがぶつかり合うところに丁寧さが求められると同時に・・最終的のどの仕上げ材が一番上に来るのかによって見栄えのセンスが問われます。

南6条の家の敷地は準防火地域・・工夫せずに内装だけを考えれば木の部分もすべて不燃材で覆ってしまえば原則はOK・・でもそれじゃあアパートや団地と何ら変わらない/笑。

遊び心も手間暇かけた丁寧な仕事も合理の前では単にメンドクサイだけ・・それだと北方型住宅ではありません。居心地の良さや環境性は大切。そうした性能をベースに北国ならではの住まいの楽しさを考える。
こちらは窓の前のストーブスペース。灰が落ちても床や壁が掃除しやすいようにタイルを貼っています。

こちらは居間の東側の壁、落ち着いたモリスカラーのグリーンとしました。まだ照明がついていませんが、電球色の照明と相まって演色性の良さが際立つように考えました。

今日はオールスターでKARAのStepなんていかが


2026年1月28日水曜日

南6条の家 2026.01.28

 

本日の南6条の現場は快晴。二日前の大雪が嘘のようです。でも屋根の雪はさすがに凄まじく1mは積もったでしょうか。

室内ではクロスを貼る直前まで工事が進んでいます。

こちらは作り付けの棚。書棚にもなりますし、段板を動かして様々に使えます。

こちらは玄関周りの様子。下駄箱の内部が見えています。もちろん段板は可動として入れる靴に応じて段の高さを調整可能です。

下駄箱は天板とも白樺の美しい材料で作りましたから上にはお花なんて飾るのもよいと思います。

こちらは室内の天井の様子。白色のきれいな木毛セメント版を貼りました。実は南6条の家の敷地は準防火地域内にあります。通常であれば内装制限の緩和が使えますから木の天井でもよいのですが、準防火地域のために緩和が効きません。そこで梁と梁で囲われた部分を不燃の天井とすべく白色の木毛セメント版を用いて室内を明るく、不燃性も両立させます。

もう少しでクロスが貼られます。そうすると一気に住まいらしくなりますからとても楽しみです。

今日は大好きなナイルロジャースで行きましょう!


2026年1月18日日曜日

YKK APさんのイベントへ

1/19(月)~21(水)までYKKAPさんのイベント参加のため東京に出張いたします。
お題はずばり東京大学の前先生が提唱する「マイルド付加断熱」について・・・

昨年4/1より義務化となった省エネ基準(断熱+設備)。設備はともかく2050年のゼロカーボン化を目指して寒冷地から温暖地(1~8地域)はどの程度の外壁断熱を目指すべきか?
そんなお話を前先生とさせていただきます。

視聴は全国どこでも可能なストリーミング方式。ぜひご参加いただければ幸いです。

お申込みフォームURL



なんと・・イベントのトリを飾るトークセッションにお呼びいただきました。


2026年1月8日木曜日

福井の家2回目の冬

 先日「福井の家」の住まい手さんに年始のお電話をした折、冬の暮らしぶりをお聞かせいただきました。
お引き渡し後2回目の冬を迎え建物もかなり乾燥し家中の室温も安定してきたとのこと。

晴れた日は日射だけで室内がふわ~っと暖かくなります。友人が遊びに来ると室温が上がるのを実感できますし・・半日家を空けて夕方帰宅しても家中どこでも18℃くらいはあるのですぐに温まります。暖房ボイラーは結局色々と試した結果・・一日4時間だけの運転で十分とのこと。

印象的だったのは・・雪の降る曇りの日は日射が入らないので少し寒く感じます。でもそんな時は薪ストーブを焚くのが楽しみなんですよ・・ちょっと寒いを楽しみに変える・・上手に住みこなして下さってありがとうございます。


今日はハンバーガーボーイズで!


2026年1月3日土曜日

謹賀新年 2026


 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

今年は新たな仕事の領域を広げて行きたいと思います。

2025年12月26日金曜日

2025年 御礼


今年も1年お世話になりました。また来年もよろしくお願いいたします。

12/29(月)~2026年1月5日(月)まで冬季休業とさせていただきます。

みなさまよいお年を! 


◆振り返れば・・・

2025年は1/8から仕事始め。前年から工事中だった「福井の家」から取り掛かりました。「福井の家」は札幌版次世代住宅基準の最高位であるプラチナグレードの住まいとして3件目となる住宅。特徴的なバタフライ屋根と共に室内空間を最大化することを目的に設計しました。

2月からは紺野建設さんと協働した「南幌の家ZERO」に軸足を移しつつ、「福井の家」の見学会を行いました。

3月には冬の間計画を進めてきた「南幌まちなかの家Ⅳ」が無事月末の着工と相成りました。現場をご担当いただくのは江別の工務店であるネオス建築さんです。同じころ札幌市内では、7年間構想をあたためてきた性能向上リフォーム「北郷の家」が着工し南幌2件、札幌1件で現場が始まりました。

4月には南幌と札幌で現場監理を行いながら、終の棲家「南6条の家」の現地調査に伺いました。実家の建て替えで老後も安心な小さな平屋・・建て主さんは「北方型住宅」のキーワード検索から当事務所を探し当ててくれました。紺野建設さんとの協働案件「南幌の家ZERO」のお引き渡しも無事完了いたしました。

5月・6月は「南幌まちなかの家Ⅳ」・「北郷の家」の現場を見ながら「南6条の家」の構想を練り始めました。4月1日から始まった新法改正で建築確認申請が今まで1~2週間で下りていたものが、審査には約2か月も掛かることとなり・・「南6条の家」の着工時期が見通せなくなりました。

7月末には「南幌まちなかの家Ⅳ」の外観が完成し、建築知識ビルダーズに特集していただきました。

8月には「北郷の家」の増築部分であるアプローチ棟が着工しました。人気の南側敷地に建つ「北郷の家」ですが実は南空き(道路からの距離)を取り過ぎていて、そのだと冬場の除雪が大変・・そこで家と前面道路の間にアプローチ棟を増築し内部をトンネルのように通れるように考えました。

9月には「南幌まちなかの家Ⅳ」の見学会を行うことができました。南幌で設計に関わるのはこの家で4棟目、夏場も使えるパッシブ換気に進化させた新顔が街並みに加わりました。

10月には「北郷の家」の工事が完了しお引き渡しを終えることができました。既存住宅を減築しながら性能向上改修し、別棟となるアプローチ棟も増築するという、複雑な工程でしたが飛栄建設さんのご協力で無事竣工を迎えることができました。

11月には「南6条の家」の現場を監理しながら、木賃アパートの再生(北大・森研究室・CIS計画研究所との共同研究)、近隣自治体の空き家対策、マンション外断熱改修事業と戸建て住宅以外のお引き合いもたくさんいただきました。

12月は少しだけ復活した忘年会に顔を出し、残務と来季の仕事を整理しています。


さて今年の締めはマッキーで!



南6条の家 2025.12.26



本日の「南6条の家」の様子です。予定通り外装は全て完了し、足場を落とすことができました。雪が降る前に足場を落とせたので、アプローチ(カーポート)も施工することができました。後は内装を集中的に頑張るだけです。

工事現場は中々計画通りに行きませんが「南6条の家」に関しては工程が非常にスムースに進んでいます。


南側から見たところです。ちょうどリビングの上に吹き抜けを作り、1階の窓だけではなく1.5階に相当する吹き抜けからも下に光を落とす計画としました。

1、2階ともに軒の出1mの深い庇を窓の上に設けて、夏場の日射遮蔽に備えると同時に、南側隣地の2階から来る視線を避ける目的も同時に果たしています。

外壁は道産材のエゾ・トド松ですが、日の光の影響でずいぶんと色が付いてきました。だいたい1年でシルバーグレイに色変わりし、その後はどんどん味わいを深めて行きます。

木外装ですが色の塗り替えや手入れは基本的に必要ありません。あるとすれば、経年で割れたり傷んだところを交換するくらいです。縦張りした板の幅は10.5cmですので傷んだところだけ、必要な枚数のみ交換すれば事足ります。

「南6条の家」の建つ敷地は準防火地域。以前は外装に木材を使うことが難しい地域でしたが、現在は木外装でも防火構造を満たす仕様が開発されてまちなかでも自由に木外装を楽しめるようになりました。

今日はHSCCのマイケルカバーで行きましょう!