2024年9月20日金曜日

35年後はどーなるの?

 相談者:ふと思ったんですけど・・40代を目前に家を買って払い終わるのは70代半ば・・それを考えるとやはり平屋でしょうか?建築家の山本さんに高齢化対策なんて場違いでしょうかね/笑?なにか良いアドバイスはありますか?

山本:自分が開業した90年代にはあまりなかった心配ですが、ここ数年はよく耳にします。年齢に関係なく住まい手さんの意識が成熟したのだと思います。

それから全然場違いじゃないす/笑 若い時しか楽しめない家なんて興味ないですから/笑。自分の場合は間取りの普遍性みたいな事に凄く興味があります。

端的に言えば85歳まで住んだ後、30歳の住まい手さんに買っていただいても・・大きな改修や間取り変更、階段や水廻りの増設なんかが最低限になる間取りを目指してます。延床が20坪台の小さな家でも各階にWCを付ける。階段の蹴上げを18cm以下にする。寝室とWCを含む水廻りを近接させる。それらは若い時のみならず、子育てから高齢化に幅広く対応するためです。

偉そうに語りましたけど/笑・・自分が編み出した方法論じゃなくて、北方型住宅の技術解説書に昔から載っている内容を設計の基本としています。熱環境を整えることで間仕切りや段差の少ない間取りとするのも同様の考えからです。もちろんそうは言えど・・子供がいない。自己責任でカッコイイ手摺にしたい。トイレなんて掃除が嫌だから1か所でいい等々・・様々なご要望にも答えますよそこは/笑 一応リンク張っておくのでご参考にどーぞ/笑

北方型住宅技術解説書&プラン集 https://www.kita-smile.jp/handout/

子どもも独立してもう大きいし、やっぱ手摺のデザインも軽くシャープなのがいいので・・。お孫さんが来た時に安心なようにネットを固定できる穴を目立たないように開けておきますね/笑

学生時時代に学んだ住宅の巨匠たちの階段よりも2~3段は多い北方型住宅の階段数・・慣れるのに時間を要しました。どーしても6段回りで1間×1間に納めたくなっちゃうんすよね/笑

恥ずかしながら・・「北方型住宅」に出会うまでは・・階段の蹴上げ?20~22くらいで住宅なんて十分じゃね?と信じ込んでいた。


昔の手摺ほど・・見た目優先で危なかったりもしませんか? すいません・・自分のことでした。


人はいつまでも一人では生きられない・・分かっちゃいるけど・・

WCは大きく・・将来は間仕切り壁を撤去してオープンにすることまで想定して・・

はい、新築時から対応しています。ああ・・もちろん閉鎖性の高いWCは他にしっかり用意していますので/笑、ご安心を!


今日はBurnのカバーなんていかが上手いよ~








2024年9月16日月曜日

真心こめて作りたいのですが・・・

 安価な材料でも丁寧に心を込めて作ろうと思ってきましたけど・・・最近の建設物価は本当に高い・・タイルもどんどん使えなくなるなあと・・

ぼやいていても仕方がないので・・なにか考えようと思います。

いつも本当に丁寧にタイルを一枚一枚割り付けていただいて

窓枠を廻さずに枠部分もタイル貼で

上枠廻り

サッシの丁番側

小口部分の切り替え

今日はアカペラなんていかがでしょう




2024年9月14日土曜日

福井の家 埋め戻し 木材が来るのを待つ・・

 

給排水、雨水、ガス、電気の配管が完了し埋め戻しを終えた「福井の家」です。

当事務所の特色である広い玄関土間とインナー物置の様子がわかります。

9/末の建て方開始に備えてアンカーボルトもバッチリデス。

現在、北海道では特に梁材の供給不足が続いており、柱は揃えられても梁の生産が追い付かない状態です。予定通りお盆前に材料確定と発注を終えていたのですが・・こればっかりは如何ともしがたい。

少しでも早く建てて差し上げたいのに残念です。

二階のテラスを支える組柱の柱脚です。

家が大きめなのでホールダウンアンカー16mmの本数が多いです。蓄電池(ポータブル式)は悩んだ末に床下に格納することにしました。

「福井の家」では通常のGW300mm断熱の家よりもさらに性能を上げるために付加断熱にフェノールフォームを120mm使います。GWに換算すると約二倍の240mmですから、壁内のGW105mmと合わせて345mm断熱(GW相当)となります。

もちろん基礎断熱も最高性能のXPSを120mm使って外断熱します。
そんな理由で・・一般的な木造住宅の基礎の厚みの約倍の厚みとなります。

今日は再びKOIAI・・ハードロックか?はたまたHメタルか?というジャンル分けの前にポップスとしての質が・・高いす・・・










2024年8月29日木曜日

福井の家 埋設設備工事

 

先週末は雨が続いた「福井の家」の現場です。基礎の型枠が解体され埋設設備配管工事を行いました。

よく地縄マジックなる言葉があって・・基礎の型枠をバラスと凄く小さく感じて建て主が不安になる(こんな小さな家に住めるのかと・・)なんて言うお話しを聞きますが、「福井の家」はほぼ敷地パンパン。全然小さく感じません/笑

上の写真のホースは基礎内部に溜まった水を抜くためのポンプ用。ここ数日は台風も心配ですね。
9月の中半以降いよいよ木工事が始まるので基礎の天端はピシッと水平が出るように研ぎ出しておきます。基礎断熱は精度が命。基礎屋さんありがとうございます。


こちらはプロパンガス配管です。ボンベ庫の近くに配管を立ち上げておきます。

オレンジ色:電気配線用のCD管、黄色:ガス管、白:電柱より電気引き込み、グレー:排水管。埋設されてしまうと分からなくなるので今のうちに記録しておきます。

黒の箱が水道メーター、グレーの円形蓋が排水の点検口になります。

白のCD管と並行して見にくいのですが黒い管が走っています。これが水道管になります。
敷地周辺は札幌でも屈指の良好地盤なので大きな石がゴロゴロと出てきます。

今日はKOIAIで宇多田ヒカルのカバー・・凄いす!



2024年8月21日水曜日

福井の家 脱型工事

本日の「福井の家」朝から灼熱の中、枠バラシごくろうさまでした。

数日前の雨で床下に水が溜まっています。以前は水抜きの釜場を設けたりしましたがここ数年はもの凄い豪雨が降って水抜き穴からの逆流も増えてきましたので止めました。

建て方前にポンプで水抜きし充分に床下を乾燥させて木工事に入ります。

今日はダフトパンクなんていかがでしょう


2024年8月19日月曜日

海キャンプ

今年は2年ぶりに海に家族でキャンプに出掛けました。
私と妻、高校性の三男とその友人の4名+キャンプ道具で車はパンパン/笑。

三男とその友人用に3人用テントを新調。それにメインテント5人用とスクリーンタープ。
仕事でめっきり鈍った体にむち打ち、前日にはテント関係、ランタン、調理、コンロ、炭、照明等々・・装備一式を点検。ガスバーナーない、ペグ(杭)ない、テント内照明ない・・で・・購入。しかし・・

意外にもごくふつーのホームセンターが一番欲しいものが手に入ることが判明/笑

海キャンプは風も吹くしその中でテントやタープを固定しなきゃいけない。なので30cmの砂用のプラペグ(杭)が必要。でも最近流行りのオートキャンプ用の用品店だとこのプラペグ自体がない・・

散々探して、近場のホームセンターで無事ゲット/笑


三男&友人共々・・男三人で焚火の魅力を再確認できたのもよかった。なぜ炎はいつまでも見ていられるのだろう・・

前日のキャンパーが忘れていった白樺の薪がとても良くて、BBQの残り炭と共に揺らめく炎・・消えそうになると自然と薪を探しに行く子供たち・・不思議なものですね/笑

昼間の暑さと泳ぎのせいで・・さすがに疲れて22:00過ぎには、火の始末をお願いして私は就寝・・波の音を聞きながら浅い眠りに

みなさんはどんな夏休みを過ごされましたか。

今日は中孝介なんていかがでしょう



 

2024年8月9日金曜日

福井の家 基礎型枠工事

 

「福井の家」の型枠工事がほぼ終了。本日はホールダウンボルト、止水板、基礎断熱材を主体にチェックを行いました。

約65坪の敷地にほぼ一杯となった基礎。建築面積は50%なので上限は32.5坪。それに対して福井の家の建築面積は約31坪 でぎりぎりOK/笑

基礎断熱は従来のEPS160mmではなく最高性能のXPS120mmへ写真は90mmに30mmを接着して120mmとした基礎断熱材の様子

布基礎を貫通するボイド管の下に見えるのが止水板。コンクリートに反応して隙間をピタリと埋め、床下に水が入るのを止める。その結果床下を室内として収納や設備機器の置き場パッシブ換気の給気予熱等、自由に使うことができるようになる。

当然、こうしたアイディアを盛り込んでおかないと、これらは全て床の上に必要となり部屋はその分狭くなる。かつての”家は黙って40坪”時代はよかったが、今はもう30坪時代、10坪(約20帖)も工夫なく削れる訳がない・・・

そこで従来は存在すれど未利用空間だった床下を存分に使える設計に進化させることで狭く感じない30坪を実現している。

今にして思えば・・昔は基礎を断熱すれば、それが基礎断熱だと思っていた・・おめでたいことに床下が断熱で室内化したのにそれに気付かなかった。収納も暖房も床の上に作るもの、設置するものだと思っていた。必要は発明の母というがそんな昔が懐かしい/笑

耐力壁の受ける地震力を確実に基礎に流すために必要となる太い16φのホールダウンボルト

今日も暑いですね~コンクリート打設が楽しみです。

最近TMってよく聞きますよね~



発寒の家Ⅳ 温湿度測定

本日は「発寒の家Ⅳ」に北海道科学大学協力のもと温湿度測定器を取り付けました。

 ここ10年でもの凄く暑くなった北海道。昔から全室暖房は標準でも、つい数年前まではエアコンの設置率なんて3割程度だった。それがあれよあれよという間もなく、ほぼ標準設置となった今日この頃です。

そんな理由で・・断熱建物における冬の温湿度解析の蓄積こそ長いものの、夏場の冷房環境の実測&解析と言えばまだまだ・・ただ何となく、ちゃんとした断熱建物ならエアコンの効きはいいよね!とか2010年くらいから私も少しの期間使っていた高熱取得型ガラスは夏凄く暑いよね・・くらいは分かっている感じ。

夏から夏1年間の実測を通して断熱建物の冷房環境を明らかにしたいと思っています。また実測をお許しいただいた建て主さまにはこの場をお借りして御礼申し上げます。

今日はFromis9なんていかが