2021年6月11日金曜日

桂岡の家Ⅱ 土台敷き

 

「桂岡の家Ⅱ」で土台敷きが始まりました。本日朝9:00の気温は既に27℃。一日快晴で最高気温30℃の予報です。

上の写真は土台下の気密レールの貼り付けです。いつものフィルム付きのものではなくシンプルに土台と基礎の間を気密する目的のものです。

朝9:00の現場の上空写真はこんな感じです。

①:外周部の土台下には気密レールをお忘れなく。
②:外周部土台の根太受けをお忘れなく。
③:土台下、土台隅角部のシールをお忘れなく。
④:鋼製束の足元ボンド固定、丁寧なレベル合わせよろしく。
⑤:所定の金物及び釘種の確認。
⑥:所定の厚物合板確認。
⑦:暑くなるので熱中症にくれぐれも注意!

打ち合わせを終えて・・昼過ぎに現場に戻ると・・最高気温30℃の予報はどこへやら・・

とにかく暑(あづい/笑)・・車の温度計なんで不正確なのかな?と思いケストレルで計ると

ぜんぜん・・正確です!しかし今年はどうしたことでしょう?

北海道もなんだか6月から異常気象・・体もまだ慣れていませんし・・無理して頑張り過ぎると倒れます。

ばっちり土台のレベルを合わせて本日中に床の合板敷きは完了予定。M棟梁、M職長、N所長ごくろうさまです!

こちらは床止め用のCN75(ブルー)和釘ではなくツーバイ用の太くて止め付け力の強い釘で床の合板を15cm間隔で留め付けます。

頭にバッチリ釘の長さが刻印してあるので色共々確認が容易です。

大引き受け金物。「桂岡の家Ⅱ」の現場では従来のプレカットのような接手や仕口を使いません。全て金物工法です。

土台もいも継ぎでジョイント部分の20cm以内にアンカーボルトを配置して締め上げます。

大引きを受ける鋼製束の足元をがっちり耐圧板に接着します。


標準的な土台の隅角部分です。柱脚はほぞパイプ金物、土台はいも継ぎでジョイント部分にはシーリングで気密確保。アンカーは柱から概ね20cm以内に配置。基礎断熱として床下空間の空気を使うので土台は薬品処理以外の防蟻材を使います。土台の腹に打ち付けられたのが根太受け、16mmの太いボルトがホールダウン(引き抜き防止)ボルトです。

今日は最近よく見るyoutubeをご紹介します。そろそろ野菜の苗は終わりだけど、ハーブの苗はまだ手に入るのでぜひご家庭でどうぞ!いやあ~勉強になります。

トマトを植えた人は苗の間にぜひ植えてみて下さい。









2021年6月10日木曜日

南沢の家 付加断熱工事

本日は「南沢の家」の性能向上リフォーム現場。先日、居間の掃き出し窓上部の梁が微妙に捻じれ、18mm柱が屋外側に傾いている様子をお伝えしました。今回はその屋外側からのディテール。梁の捻じれを写し取りそれに合わせて付加断熱の下地を台形状に加工して、一般外装部分の下地と垂直にピッタリ合わせます。

新築では全く不要ですが、築深の建物の場合はこうした部位置合わせに手間が掛かります。まさにリフォーム特有の隠れた手間だと思います。

防湿&気密ビニルの上から付加断熱を取り付ける金物にも忘れずに気密処理します。


 

2021年6月3日木曜日

南沢の家 各部の調整

 


「南沢の家」は金曜日からの断熱サッシ取り付けを控え各部の調整を進めています。

窓を建て込んでしまってからでは、各部の歪みや狂いを調整することが難しくなるからです。
約15mm沈下していた二階の床は下階の間仕切り変更に伴い追加した柱を建て込む際にジャッキUPしてほぼ水平に戻しました。

1階居間の掃き出し窓(片引き気密窓)の取り付けに際し、取り付く外壁の傾斜を計りました。結果としては柱頂部で18mm屋外側に傾斜していました。原因は柱上部を通る尺梁のねじれ。外壁全体では概ね垂直性は保たれているので、全体的には窓上部がポコリと膨らんだ感じ。その一方、幅2.6m×高さ2.3mの窓は絶対に斜めに付けられません。まず障子が正常に走らなくなるし、一旦ぐずりだすと中々直せないからです。そこで窓の取り付け部を工夫して窓を垂直に固定できるように現場で念入りに打ち合わせを行いました。


今日はまりあさんなんていかがでしょう





桂岡の家Ⅱ 建て方準備完了!

 


昨日は「桂岡の家Ⅱ」の足場を確認しました。
6月半ばから始まる建て方に向けて既に準備完了です。

山の緑も一気に青々としてきて・・いい季節が来ました。また一つ新たな街並みが生まれるのは・・もう長く設計をしていますがとてもワクワクします。

資材置き場とクレーンの位置もバッチリ検討済。今回は在来&パネルのハイブリッド工法の建て方の速さをしっかり確認したいと思います。

二階の床から望む石狩湾の風景。

今日はとても穏やかな海でした。

今日は稚内出身の阿部芙蓉美なんていかがでしょう







2021年6月1日火曜日

南沢の家 外壁気密化工事

 ●30年前の感覚で・・”きれいに充填?”したGWでは効かない。

●土台と均しモルタルの継ぎ目は全周36.4mに渡って丁寧にシーリングを行う。

●構造補強した躯体の上から防湿レイヤー+断熱レイヤー+防水&透湿/通気レイヤー+仕上(防水)レイヤーの順に再建し屋根と壁を一筆書きのように連続させる。同じ層(レイヤー)構成で垂直に立てれば(壁)、水平に寝かして仕上を防水に変えたものが屋根と考えます。

●防湿フィルムには特に念入りにタッカー孔をテーピングします。理由は相手にするのが水蒸気という極小の分子だから。もう一つは室内側に防湿層がない外張り断熱なので気密試験時には防湿シートは既に断熱に覆われていて、直しようがないからです。

当時の感覚で充分きれい?に充填したGW。実際に効いていませんし、グラスウールに吸湿させることの怖さがよく分かります。壁内で湿ったグラスウールに囲まれた室内で暖房しても暖房エネルギーはまず湿ったグラスウールを乾燥させることに使われてしまい効率が中々あがりません。断熱材は乾いた状態で使った方がよいと思います。また古いGWは廃棄物削減の観点から壁内に存置しますが、躯体内部に腐れ等がないことは外部から既に点検済みです。

土台とその下の均しモルタルの隙間に丁寧にシーリングをします。

下屋屋根の防湿フィルムと壁の防湿フィルムとの接続部分・・いわゆる脂っこい部分。防湿フィルムを増し張りし連続させます。

タッカー孔は本当にマメにテーピングで潰します。相手にするのが水蒸気分子という極小のもので、その透過能力は傷のないビニール自体でも100%防ぐことはできません。


今後は壁班と屋根班に分かれ壁は付加断熱下地作り、屋根は防水工事を進めます。











南沢の家 床補強工事

和釘である細めのN釘ではなく、ツーバイ工法で主に用いられるCN釘にて既存の梁の両側から厚物合板でサンドイッチします。

真ん中に見えるのが元々の梁。幅は10.5cmで高さは28cmある立派なものですが、残念ながら強度が足りません。

梁のたわみで・・床のフワフワが気になる「南沢の家」。お約束のツーバイ風床補強にてまずは梁からシャキッとさせます。既存の梁を両側から厚物合板+ボンドたっぷりでサンドイッチ。そしてCN釘で縫い付けます。これはむちゃ効く!昔し仕事を教えてくれたツーバイの大工さんありがとうございます。今でも大切に使わせていただいています。
こちらは軽量鉄骨梁。コの字型の鉄骨を背中合わせにして梁にしていますが合わせ強度が不足していてたわみが出ています。そこでこのように合わせ強度を増す施工を加えます。

このように元々ある挟み束の両側に新たなボルト孔を追加して合わせ強度を増します。

今日はビートルズを聞きながら頑張ろう!



 

2021年5月25日火曜日

南沢の家 屋根断熱工事

 

30年前と比べて今のグラスウール充填がどんだけきれいか分かる。GWはほぼ標準になりつつある20kg/m3高性能タイプ

既存の陸屋根の束(桁上)まで解体し水平を確保したら、厚物合板を貼って屋根全体をテーブル化する。その上に防湿ビニルを敷き断熱材を十文字下地で34cm充填。その上に防水透湿シート、通気胴縁、野地板、シート防水の順番です。もちろん既存のブローイングは天井裏に残したまま、ゴミの発生は抑えます。

まずは天気と相談しながら屋根を決めます!主屋の後は下屋に降ります。


3m幅の防水透湿シートで覆いタッカーで留める


タイベックがピシッと張れたら次は通気垂木組。屋根通気は直行方向にも動くように垂木の天端を欠き込む。


タッカーの跡は丁寧に全てテーピング。ありがとう大工さん!



最近主流になりつつある20kg/m3高性能品。ある程度の硬さがあって充填がし易い。



指さしているのが既存の桁その上にスペーサー材を留め付け水平を出して厚物合板そして、防湿ビニル、断熱層34cm。防湿ビニルは壁と連続させます。





南沢の家 外壁構造補強

現在と同じように平プレートで柱-横架材をつなぎ、CN釘を用いた耐力面材で構造補強を行います。その際に当時使われていた低密度の断熱材は躯体内に残したまま(ごみの発生を抑えて)、耐力面材の外側に新たな断熱気密層を再建します。 注:特にリフォームの場合は再利用≒手抜きと誤解されぬよう事前にしっかりと住まい手側に説明が必要となります。「古くてもしっかり点検し再利用可能なものはゴミにせずに役立てる!新しい材料に取り換えるのが良いんじゃあなくて、使えるものを生かしながら新築以上に引き上げるのが良いリフォーム」だと思います。

OSB合板9mmにCN50で150mmピッチで留め付けます。

柱と桁材の接合を確認します。

 

南沢の家 ごみの分別


耐震性や建物全般の断熱性を改善するような、いわゆる性能向上リフォームの場合、現場を始めてすぐに気付くのが「丁寧な解体」(撤去部分と残す部分)、「点検&修理」、「廃棄物の分別」が新築と異なり、凄く大きなボリュームで出現することだと思う。(新築目線ではほぼ気付かない)「南沢の家」の外壁面積は約230㎡(約70坪)ある。つまり・・第二期外装(下地共)+第一期外装(下地共)+付加断熱≒230×3回=690㎡(210坪)分の外装材(サイディング)、下地(木材)、付加断熱(発泡プラスチック)が出る。その他にも資材置き場のための庭木の撤去や移設、足場設置のためのカーポートや風除室の撤去(主にアルミ材とガラス)がゴミとして出る。これらが完了した後は、柱や土台がボケていないか?漏水やアリがいないかをしっかり点検してから製作工程に移行せねばならない。ここまで大工三名で約半月・・想えば学校では新築の図面や計画法、入社後も主に新築用の見積りしか習った憶えがない。断熱同様、本気でリフォーム社会を目指すなら・・すぐに建築士や建築学科の教育に組み込むべきだと思う。

2021年5月21日金曜日

桂岡の家Ⅱエーステックさんへ

 

5/14(金)には㈱エーステックさんの工場に行ってきました。完全な枠組み壁工法(2×4工法)のパネル製作と同時に今回採用する在来&パネルの部品製作も行っていました。

以前にも書きましたが、国産の在来工法や欧米由来の2×4工法。どちらも広く流通している北海道ならではのハイブリッド工法。まさに両者の良いとこ取りのような工法には今凄く興味を持っています。
こちらは通し柱。梁材との接合は完全に金物工法化。柱脚もほぞパイプ仕様です。上の写真は黄色く塗られた方を下にして柱を建てます。(防腐&防蟻)
一般的な在来のプレカット工場ではこうした部分はルーターによって複雑な形状に加工されますが、改めて見ると金物工法の方が柱を無駄に削る必要がないことに気付きます。

昔の大柱のように多少の加工でも充分有効断面が残る場合はよいのかもしれませんがそうではない現在はこうした金物工法も合理的だと思います。

こちらは防腐&防蟻処理済の□120柱です。

写真中央に見えるのが製作途中のパネル。「桂岡の家Ⅱ」では十分な断熱性を確保すべく、写真より奥行きのある枠材を用いてパネル化します。

今日はポールギルバートでも・・相変わらず凄いです!



2021年5月19日水曜日

南沢の家 現場調査

 

本日は竣工時のサイディングを撤去し、より骨組みに近い部分の痛みを確認しました。
上の写真は窓の上に詰め込まれたバックアップ材

「南沢の家」竣工時のサイディングを撤去した状態。30年前の作り手の施工常識が分かる貴重な写真。通気層はあるものの防水透湿シートはまだ使われていない。窓の上部はバックアップまで詰めてシーリングでバッチリ密閉されている。その結果、逃げ場を失った通気層内の水が通気胴縁を腐食させている。窓上を透かして通気層を開放しておけば空気も出入りし胴縁も乾燥したかもしれないが、現在は写真のように窓で通気層をせき止める納まりではなく、付加断熱の発達によって窓位置と通気層を離す納まりが増えつつある。時が改良の方向を教えてくれています。



通気層が縦下地の場合、隅角部分に外装を貼ると・・事実上通気層ナシの状態となり易く写真のように下地材とサイディング(外装材)の間に水が走りやすい。ここについては今でも当時と同様の納まりで、まだ改良されていない。下地を圧縮強度があって水はけのよい材料(暗渠のような)にするとか、あえて部分的にスリットを入れて通しとしないとか・・今後の改良が必要な部分だと思います。



ボード状断熱材による付加断熱はありますが、防風透湿シートと柱外の耐力面材はまだ採用に意見が分かれていた時代の付加断熱建物です。30年前当時は実績がまだ不十分で・・原理的にしか判断が出来なかったのでしょう。つまり付加断熱に用いるボード状断熱材は防水性が高いので防水透湿シートは不要とか・・耐力面材は壁内に水蒸気を封じ込めてしまい通気層に逃がせなくなる(なりそうだから/笑)使わない(怖くて使えない/笑)といった、発展途上の断熱構造が作り手の戸惑いと共によく伝わってきます。

今日は暖かな良い日・・アヴァロンジャズバンドでも