2022年8月11日木曜日

藻岩の家 断熱工事

外張り断熱工事に入った「藻岩の家」です。
傾斜地のために材料置き場に難儀しています。左側のカエデの大木がこの家の目印。きっと紅葉のシーズンはきれいだろうなあ~。そんなことを想いながら現場に通っています。

建物の中央にそびえるのはパッシブ換気の排気塔屋&展望台・・床下や屋根裏のように存在すれど使えなかった空間こそ面白い!を合言葉に・・日常的な使い易さと、非日常な面白さを同居させた家づくりを目指しています。

塔屋から屋上に出られる家も面白そうです。でも落ちないでくださいね/笑

今回、初採用した屋内側も黒色のYKKAP430サッシ。すごく内装が締まっていい感じです。

二階の居間の大窓からは札幌の街並みが一望

数日前のどしゃぶりで屋根にできた水鏡です。もちろん屋根は信頼性の高いシート防水なので全く問題はありません。

屋根の上からがこれまた絶景・・

遠くに札幌ドームも見えます。

今日はデフ・レパードで



 

2022年8月8日月曜日

ミハエルさんより

今日はKARVIのミハエルさんよりお誘いが・・洞爺湖の近くで面白い家作ってるから見に来てよ~とのこと。そんで急遽170kmのドライブ・・オーナーは外国の方で家に使う材木は基本全部自分で切り出したそうな・・おまけに断熱材はヘンプクリート。乾燥した麻の端材を土とバインダで練ったものでイギリスの大学で研究されたそうな・・またまた面白い人と出会えました。ミハエルさんありがと!(笑)

北海道っていいね/笑

幅30cmの梁・・あるとこにはあるもんです・・

サッシはドイツのVEKA

こちらがヘンプクリート。こんな風に練った(面白い表現だけど/笑)を壁に突きこんで行く

こちらがそのヘンプクリートを練るミキサー。本当はもう少し大きいのが欲しいそうな

まあ何と言ってもでかい窓・・

今日はE・モリコーネな気分ですね~






 

匠工芸へ


7/30(土)に「藻岩の家」のクライアントさんと一緒に東神楽の匠工芸さんへ行きました。私の事務所では極力時間を作って住まい手さんを生産者さんのもとにお連れする活動をしています。住宅はたくさんの部品と仕事によってつくられますがその一つ一つに職人たちの技が込められています。

普段気付くことは稀ですが・・一生に一度の家づくり・・自分の家づくりに関わる人やことを知って見るのも面白いと思いませんか。

匠工芸さんとのお付き合いはかれこれ20年以上になります。いつも最高の技術で美しい家具や様々なパーツを作ってくれます。そんな匠工芸さんも最近は社長が息子さんに代わり新しい世代の挑戦が始まっています。
写真は当事務所の定番。パッシブ換気用の床ガラリ

本社の玄関前のナラが随分と高く育ってきました。本社工場は東神楽町の高台に位置しています。

こちらは唐松林の中の住宅。30歳の時に転職した第二の職場で初めて木造の図面にふれました。あれからあっという間に28年が経ち・・

不思議なもので完成当時よりずっと素敵に見えました。(師匠スイマセン/笑)
きっと住まい手が長年に渡り周囲の林に手を入れ、住まいと呼応する庭に育てたのだと思います。よく大自然の中がよいという人がいますが、実際はそれほど楽には行きません。素敵な家に育てるためには長い時間を掛けて周囲の環境を少しづつ味方にする必要があるからです。
本社の前には畑が広がっています。

本社二階のショールームの窓からは水田と遠くの山並みが望めます

素敵な家具たちが所狭しと並ぶショールーム。丁度、社長自らご案内いただきました。

匠工芸の作るハイライン、アメデオシリーズ。材料は主にウオルナットとメイプルと皮

工場全体の流れが分かる二階にて仕事の流れの説明。クライアントさんもモノづくりをされるので興味津々・・「僕ず~っと見てられますね~/笑」

ジョイントのフィンガー加工。これで糊で接着しても接着面積が何倍にも増えてより強くつなげるのです。

こちらは先代の時代に作ったナラ材のテーブル。厚みは約4cm。30年前に打ち込まれた割れ止めの契り(バタフライジョイント)は全く空いていない。凄くいい仕事・・溜息が出ます。
今日はE・モリコーネなんていかが








 

追分の家 気密測定


おおっ!やるじゃ~ん「チーム追分」のみなさんごくろうさまです。

初めての仕事でC:0.1cm2/㎡は立派(注:画面のC値は0.08を指していますが正式には小数点以下第二位を四捨五入してC値とします)。ちゃんとC:0.5以下専用の小口径整流筒で丁寧に測ってくれて数値も信頼できますね。

上の写真のラッパのようなものが整流筒。通常は26cm程度の大きさだが、超高気密な建物を計る場合は小口径のものが必要になる。

松澤社長さん、奥さん、M棟梁、設備の相澤さん、電気の向さん、測定を担当していただいたタギ先生、ありがとうございます。αAが7cm2/㎡って・・通常だと20超えるのが普通でC値0.2~0.3当たりでも十分過ぎるくらいの性能。出来過ぎなくらいだけど良過ぎて困ることは何にもないので素直に嬉しいです。

             

特に今回はウッドショックで室内側配線層ナシの壁構造・・要は気密コンセントBOX、防湿シートの重ね合わせ&テーピング、内外貫通部処理等々・・とにかく地道に丁寧な仕事が求められたと思います。また次回もぜひ一緒に仕事をお願いします!ありがとやした~/笑

今日はサラ・オレインで戦場のメリークリスマス




2022年7月28日木曜日

藻岩の家 建て方工事

見上げるような斜面で始まった「藻岩の家」の建て方工事。山の麓とはいえ朝から気温は約30℃。クレーンが使えない現場なのでまずは坂の下から1階床まで人力で荷揚げ、その後は5人がかりでこれまた全て人力による梁掛け。もちろん機械がある方が労力は軽減できるけど・・基本は人力。飛栄建設の大工衆のみなさん、宇野棟梁さんよろしくお願いします。

よくよく見ていると、材の置き方から、脚立を立てる位置まで棟梁はよく知っていて若い衆に的確に指示を出す。今回現場は札幌だけどプレカットは180km離れた士別市で加工し作業に応じて小分けで届けてもらっています。

自分も最近うっかりしていて・・知らず知らずのうちにクレーンによる建て方が当たり前になっちゃってまして・・長さ3間(約5.5m)×梁成36cm・・みたいな重たい大梁を半間(91cm)間隔に掛ける・・みたいな図面描いちゃったんです(最初からクレーン使えないなら短い梁の伏せ図にしてよ~/笑)・・その3人掛かりでないと到底動かせないような梁を何本も坂の下から・・1階まで上げてそれから、脚立&人力でさらに9尺上の二階床に組むんだから・・そりゃあもう・・上のカッコ内の言霊が無言で全身に突き刺さるのを感じながら写真を撮らせていただきました/笑。

これが現場のリアルっす!

今年も昨年の「桂岡の家Ⅱ」に続き屋根の上は超絶景・・暑いのも同じ・・

長くて高級な特殊ビスですけどこれは効く・・但し一発で打ち込みたいなら電池は40V以上を使うべし!
先進国でも林業で世界相手に勝負ができる・・見習いたい。

「材料屋さ~ん・・なんとかさ~ここに置いて~」の図。「藻岩の家」の前面道路は4m。従って大型トラックは中々厳しい・・そこで材料屋さんは神業バックで画面左からそろそろと敷地前まで材料を届けてくれる。材のストックヤードも限られるので、使う順番が逆にならぬように棟梁の荷下ろしチェック・・早く右のカーポートの床を使えるようにしよう・・これじゃあピッチが上がんない。みなさん今日もごくろうさま。


これはこっちで・・あれはそこでいいわ~等々・・

今日の投入人員は5名。滝のように汗が出るので水分補給は特に大切。500mlペットボトルを15本差し入れ。みなさんくれぐれも事故には気を付けて!

今日はYMO・・懐かしい曲だけど大好きなんです



 

2022年7月16日土曜日

追分の家 木外装工事(W・ショック)

順調に木外装工事が進む「追分の家」です。今回初めて道産以外の杉材を使っています。コロナ禍からの脱出を契機に始まった世界的なウッドショックを背景に高騰が続く木材市場・・・どんどん手の届く材料がなくなりつつあります。

本来は山に使える木はたくさんある北海道ですが、今まで地域内の流通と生産を充分に鍛えてこなかったために・・輸入材の高騰で大きな影響を受けました。それでも当初値上げは木分野に限定されるとみられていた時期もありましたが・・ウクライナ戦争の勃発で石油価格の高騰も重なり、生産と流通のコストに対する見直しが相次ぎ・・建築建材全体にさらには生活物価全体に値上げの波が押し寄せています。

その結果・・輸入価格に影響されない生産力を有している地域の木材が輸送費の高騰分を差し引いても今のところは比較的使い易い・・という状況にあります。

こうした影響を少しでも回避するためにはデフレ脳からインフレ脳にスイッチする意識の転換が必要なのですが、長らく続いた不景気もあってか・・じっくりと考えたいという人がまだまだ多いのが実情です。
なんだかネガティブなお話しになってしまいましたが、物価上昇の波が激しさを増す今こそ、信頼できる作り手と住まい手同士の協力と理解が欠かせないと思います。特に工程と連動して必要な建材を次々に発注(予算消化)して行く建築現場では短い時間で妥当な判断が絶えず求められます。「先週発注しておけば第一希望が叶ったのに(泣)」みたいなことにならぬように住まい手さんは作り手さんと充分コミュニケーションを深めてほしいと思います。

今日はHSCCで・・上手い





 

2022年7月12日火曜日

安平町ラ・ラ・タウン・おいわけ

ここ数年、札幌市内の宅地の値上がりが著しい。正直・・30~40代のマイホーム取得中心世帯の平均的年収で市内に土地と建物を得ることはどんどん困難になってきている。

それでも市内にこだわろうとすれば・・当然ながら建物に掛けられるコストは減少し、コロナ以降厳しさを増すウッドショックとウクライナ戦争で高騰する建築物価がさらに追い打ちをかけるという負のスパイラルに飲み込まれてしまう。

その一方で、札幌周辺の自治体が進めてきた移住施策に今注目が集まっている。仕事の仕方さえ工夫できるのであれば、JR駅から徒歩10分圏内の土地が100万円以下で買えるまちはまだまだ多い。今回ご紹介する安平町の「ラ・ラ・タウン・おいわけ」もそんな住宅街の一つだ。また安平町は子育てを抱える移住者に対してきめの細かい施策を行う自治体として知られている。土地探しに困ったらぜひ検討して見てけして損はない。


詳しくは安平町HPまで https://www.town.abira.lg.jp/oshirase/14/16555

 

藻岩の家 脱型工事

 

主屋の基礎が完成し脱型(型枠を外すこと)が完了した「藻岩の家」です。

切り土、出水対策(暗渠)、排水経路、埋め戻しによる地盤面の復旧、道路からのアプローチ等々・・傾斜地は中々たいへんです。まだカーポート部分の基礎工事もありますから、一旦運び出した膨大な土を新たな砂利と火山灰で元の地型に戻し作業を続けます。

山の斜面に基礎を突き立てるように施工するので基礎の前後で高低差が生じます。札幌の夜景を眺める東側に大きな窓を取りその反対側に水廻りを取りました。

山の頂上は西側なので西側の基礎は最も深くなります。要は土圧と共に雪融け時や大雨の時には水圧を受けますから基礎と配管の貫通部分から漏水しないように念入りに暗渠を敷設します。
一般に風景を眺める側に主室を設けた結果その反対側(山の頂上側)に水廻りが来るパターンは多いので、こうした部分を特に念入りに確認しておきます。

今日はXGでMASCARAなんていかがでしょう







2022年6月30日木曜日

藻岩の家 基礎コンクリート打設

 

本日は「藻岩の家」の基礎コンクリート(2回目)を打設しました。前面道路がかなり狭いので、ミキサー車が来ると道を塞いでしまいます。

タイミングよく次々にミキサー車の配車を進めながらコンクリートを打ち終えました。最近雨ばかりでしたからようやくコンクリート工事が再開できてホッとしました。

北西側の背後には雑木林が迫り、かなり鬱蒼とした感じ

その一方で北東側には隣家が迫ります。

今日はパガニーニの主題をリストの編曲で・・凄い





2022年6月29日水曜日

追分の家 屋根断熱工事

本日、「追分の家」は屋根ブローイング工事を完了しました。吹込み厚は約43cm。目指す熱伝導率はλ:0.038W/mK。よく誤解されるんですけど・・この破砕GWの吹込み工法、熱伝導率ごとに製品が異なるのではありません。そこが壁のマット状断熱材との違い。

要は同じ製品でも・・吹込み密度を調整することで性能がλ:0.052~0.038(W/mK)まで変化するのが吹込み工法の面白い特徴。別の視点で見るとλ:0.052なら10kg/m3程度の吹込み重量に耐える天井組でかまわないけど、λ:0.038だと22kg/m3の重量に耐えるようにしないといけない。華奢な天井だと吊り木ごと落下し易いんで注意が必要だ。「断熱なんて大工の仕事じゃない」なーんて言ってられない理由がここにもある。各種断熱工事の特色を充分理解した上で最適の下地や天井組ができないとこれからの大工稼業は難しい。話は変わるけど・・完成写真を見ての通り下地の間は盛り上がるのでもう一度天井下地を流してから天井仕上げのボードを施工します。

表示通り22kg/m3以上の吹込み密度で必要な断熱性能を確保します。

天井に約43cm吹込みが完了したGW

この上から壁と同様に防湿シートを貼ってから天井を組み上げます。

断熱屋さん的には斜めの上向き仕事で中々たいへんです。これからもっと暑くなると全身防護服&マスクにゴーグルは暑くて暑くてたいへん。いつもご苦労様です。

今日はApneumoなんていかがだろう・・