2017年8月29日火曜日

西野まちなかの家 外装工事

板金屋さんの窓下水切りや腰水切りが完了し通気胴縁を打ち終わると、いよいよ外装の木板を貼り上げて行きます。住宅街に多いサイディングではなく、年月と共に味わいを増す材料が好きなのと簡単なメンテナンスを狙って最近は貫板を保護液に漬けたものを貼る機会が増えました。北海道でも地域によって端柄材の種類はさまざま、札幌近郊はエゾ、トドの貫板が多いですが道南ならば杉材、道北ならカラマツ材が主流になります。
 
板金屋さんの丁寧な仕事で見付け15mmに折られた腰水切り。
 
小さな窓の多い北面から貼り込んで行きます。
 
こんな風に一部を半円状に削って空気が壁のすぐ下を流れるように通気加工した胴縁を使います。通気胴縁で押さえられている白いシートは防水と透湿を担い、このシートの下にはさらに耐火ボードを貼ってあります。そのボードでグラスウールを押さえることで、ウールの膨れで通気層をふさぐことがなくなり、写真のように仮に雨水が通気層に浸入してもすぐに下に抜けるようになります。
 
今回は水切れを考慮して従来より水切りを10mm前に出しました。
 
合板の下地を包むように、また木口もしっかり塞いで、下から見上げられても下地の合板が見えぬように加工するのは板金屋さんの高い技量が必要です。この状態で先端の見付けが20mm。従来通り10mm短くして腰水切りと同じ見付15mmで納めるのか悩むところです。
 
こちらは上からの図、これから板同士の隙間を埋めるように27×18mmの押縁を打ちますがその押し縁の面から20mm離れて水が切れるように10mm水切りを伸ばしたのです。
 
さて貼り上がりが楽しみになってきました。(笑)
 
今日はJazzTronik行きましょう!