2019年9月5日木曜日

野幌の家Ⅱ 家具工事

昨日は、旭川の匠工芸さんが製作家具を届けてくれました。美しく作り込まれたナラ材の丸テーブルや椅子たち。二代目の桑原専務自ら組み立てていただきました。

想えば独立後10年以上のお付き合いに・・専務とは過去にもいろんな現場で仕事をさせていただきました。




竣工検査も終わりお引渡しを待つばかりとなった現場も、家具が入ることでぐっと暮らしの雰囲気が上がります。

「㈱匠工芸」さんと言えば今や旭川家具屈指の工房として有名になりましたが、その広葉樹を加工する高い技術で、いつも当事務所の床換気ガラリを作ってくれています。

広葉樹の大きな市場がある道北圏。身近に手に入るナラやタモ、チェリー、ウオールナット、カバ、ニレ等を幅加工する際に出る端材を再利用し作られるので、ガラリの羽の色味が一枚一枚異なるのです。

この換気ガラリに各棟梁たちが枠を加工し裏に網戸ネットを貼って基礎断熱に欠かせない床下と床上の通気を図るための床換気ガラリが完成します。

以前は樹脂メーカー製の味気のないものを使っていましたが2011年以降は全てこの床ガラリに切り替えました。

養生した床の上でテーブルを慎重に組み立て、裏までよく拭いて・・・

足の裏には座りのよいように、音が静かなようにフェルトを貼ります。

この🍙型の手摺は、前に体重を預けると作業用の椅子として、座面に体を預けると安楽なロッキングチェアとして機能する優れもの。オリジナルのデザインは北欧のデザイナーですが大きさや各部の作りを日本人向けにリデザインしてあります。

こちらはパウダールーム用の椅子。匠工芸さんオリジナルのデザインですが、それこそ膨大な試作の末にたどり着いたシンプルな構造と背のアーチとその断面。座面はもちろん板座よし貼座よしです。

丸テーブルはナラ材。お客様が増えても椅子間に席が増やせるように考えてあります。

午前中の居間の様子です。家具が置かれるとぐっと住まいらしさが増しますね。

㈱匠工芸HP https://takumikohgei.com

今日はクラプトンなんていかがでしょう?