2022年8月8日月曜日

匠工芸へ


7/30(土)に「藻岩の家」のクライアントさんと一緒に東神楽の匠工芸さんへ行きました。私の事務所では極力時間を作って住まい手さんを生産者さんのもとにお連れする活動をしています。住宅はたくさんの部品と仕事によってつくられますがその一つ一つに職人たちの技が込められています。

普段気付くことは稀ですが・・一生に一度の家づくり・・自分の家づくりに関わる人やことを知って見るのも面白いと思いませんか。

匠工芸さんとのお付き合いはかれこれ20年以上になります。いつも最高の技術で美しい家具や様々なパーツを作ってくれます。そんな匠工芸さんも最近は社長が息子さんに代わり新しい世代の挑戦が始まっています。
写真は当事務所の定番。パッシブ換気用の床ガラリ

本社の玄関前のナラが随分と高く育ってきました。本社工場は東神楽町の高台に位置しています。

こちらは唐松林の中の住宅。30歳の時に転職した第二の職場で初めて木造の図面にふれました。あれからあっという間に28年が経ち・・

不思議なもので完成当時よりずっと素敵に見えました。(師匠スイマセン/笑)
きっと住まい手が長年に渡り周囲の林に手を入れ、住まいと呼応する庭に育てたのだと思います。よく大自然の中がよいという人がいますが、実際はそれほど楽には行きません。素敵な家に育てるためには長い時間を掛けて周囲の環境を少しづつ味方にする必要があるからです。
本社の前には畑が広がっています。

本社二階のショールームの窓からは水田と遠くの山並みが望めます

素敵な家具たちが所狭しと並ぶショールーム。丁度、社長自らご案内いただきました。

匠工芸の作るハイライン、アメデオシリーズ。材料は主にウオルナットとメイプルと皮

工場全体の流れが分かる二階にて仕事の流れの説明。クライアントさんもモノづくりをされるので興味津々・・「僕ず~っと見てられますね~/笑」

ジョイントのフィンガー加工。これで糊で接着しても接着面積が何倍にも増えてより強くつなげるのです。

こちらは先代の時代に作ったナラ材のテーブル。厚みは約4cm。30年前に打ち込まれた割れ止めの契り(バタフライジョイント)は全く空いていない。凄くいい仕事・・溜息が出ます。
今日はE・モリコーネなんていかが